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右胸再建完了(術後2年6ヶ月)

右胸全摘手術+右胸再建のためのティッシュエキスパンダー挿入手術を受けたのが、2021年1月26日のこと。
奇しくもそれからちょうど2年6ヶ月後の2023年7月26日に、再建完了という1つの大きなゴールに到達しました。

今年に入ってからほぼずっとメディカルタトゥーのことばかりで形成外科に通っていましたが、7/26に久しぶりに右胸再建全体の経過観察のために形成主治医の診察を受けることに。
この日は形成外科と乳腺外科のダブルヘッダーだったのですが、まず9:30予約で形成外科から。

ほぼオンタイムくらいで呼ばれ、このnoteではお馴染み”とにかく声の大きい形成主治医”と久々の対面。
しかし、前の週にメディカルタトゥーの経過観察診察を受けたばかりだったからか、右胸を実際に見ることはなくカルテの内容だけ確認してちょっと話して終了、という未だかつてないほどシンプルで短い診察。笑笑
「うん、もうOKですね。これからは年に一度のフォローという形に移ります。」と言われ、再建が完了したんだ・・・!と悟りました。

2021年1月26日にティッシュエキスパンダー挿入、
2021年8月17日にティッシュエキスパンダー抜去&シリコンインプラント挿入、
2022年7月19日に乳頭再建&脂肪注入、
2023年3月7日に乳頭乳輪へのメディカルタトゥー実施
という工程を辿り、2年半で再建が完了しました。

ほぼほぼ最短に近いペースで進めてきたつもりですが、2年半という期間は長かったのか短かったのか、、、
体感的にはそれでもやっぱり長かったように思います。
完成形をお見せできないので(誰も見たくないかもしれませんけど)、言葉を尽くす他ありませんが、、、
2021年の手術翌日は、胸の中央から右腰の方向にかけて斜めの手術痕がくっきり入り、エキスパンダーによってほんのわずかに膨らんだ状態の右胸で、まさしく”絶望と希望が共にある”とても複雑な心境でした。
ベッドの上でボーっとしながら、ただ涙を流した時間もありました。

あれから2年半。
決して右胸を失った悲しみが消えたわけではないけれど、、、正直なところ、右胸があった頃の身体的な感覚は忘れつつあります。
ある意味、人間の適応能力ってすごい。
たから全摘に関する苦しみ悲しみの忘却と精神的な割り切りが完了すれば、究極的には再建しようともしまいとも、また笑って生きていけるんだろうなーとは思います。
だけど私個人は、失くなったはずの右胸が新しい形で戻ってきたのを目にした時に、”ああ、これでまた何も気にせず温泉に入れるわ!”と、とても晴れやかな気持ちになりました。(温泉が基準ww)
シンプルに、再建してよかった、と思う。
乳がん告知を受けて絶望のどん底にいた私に、「再建はしてもしなくてもいいんだけど、まだ若いんだし、下手に部分摘出しないで全摘にして全部綺麗に作り直したらいいんですよ。」とこざっぱりと言ってのけた主治医に、本人よりもこだわりにこだわって再建してくれた形成外科の先生方に、心底感謝をしています。
おかげで、2年半後の私は笑っています。

これにて再建完了と相成ったわけですが、私の再建はシリコンインプラント。
10年を目途にインプラントの入替手術が必要になります。
次の入替は45歳なのでまぁいいですが、55歳、65歳、75歳と手術を受け続けるのは負担が大きそうなので、どこかのタイミングで自家組織再建にシフトしたいなぁと、今時点では考えているところ。
願わくば再建技術が進歩して、脂肪注入による再建ができるようになってほしい。
そしたら迷わず脂肪注入再建を選ぶ。
だからこれで完全終了とは考えず、引き続き情報収集を続けるつもりです。

ということで、次回形成主治医に会うのは1年後。
・・・なのに、ワイヤー入りのブラは着用可能なのか?ジムで制限なしでトレーニングすることは可能なのか?等々の質問を全くしないままで、診察室を出てきてしまった私は本当におバカ。
でもこの程度の質問で形成外科に電話するのも恥ずかしいので、次に質問できるまで1年待とうと思いますwww

こうして形成外科の診察は終わり、次は乳腺外科へ移動します。


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