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仕事と子育ての両立はママとパパだけじゃできなくていいしゃない!シッター・家事手伝い、使えるものは全て使おう。

みなさんはベビーシッターや家事代行などを活用したことはありますか?

私は娘が小さい頃からこの2つを活用して、仕事も育児も、プライベートも両立してきました。

ですが、日本ではまだこういった制度を使うことに抵抗感があったり、金額的な負担から利用を諦めるケースが多いのではないかと思います。

そこで、今回は私が実際にいつ、どんな風にシッターや家事代行を活用したか、その時のマインドの部分も含めてお伝えしようと思います。

「育休なし」「乳児保育園なし」が中国の普通。

私が生まれ育った中国では、産休はあっても育休がないことがほとんどです。

もちろん会社員であれば、有給を使うことも、欠勤することも制度上できないわけではありませんが、長期間休むとポストがなくなるため、基本的には母体が回復していればすぐに復帰となります。

そのため、基本的にはシッターやお手伝いさんを雇うというのが当たり前の文化となっています。両家の祖父母がまだ若い場合は、どちらかの祖父母が来て子育てをするケースや、お手伝いの監視役をするケースも多い。

加えて、共働き家庭がスタンダードで、乳幼児の保育制度がなく、日本で言う幼稚園からのスタートとなるため、シッターなしでは子供が育てられないという現実もあります。

ちなみに、中国では「専業主婦」というのは相当なお金持ちや資産家のご家庭のみのごく限られた層にしか存在しません。

私の実家は中国の瀋陽です。姉は北京に住んでおり、瀋陽から1,000キロ離れています。姉のところに子どもが産まれた時、父と母が北京に行き、同居して子育てや家事を手伝いました。姉は日系企業で管理職を勤めてましたので、出産後60日で復帰しました。それから普通に働き、普通に残業して、普通に出張していました。子どもが病気の時とか学校の行事がある時は仕事を休むこともありますが、基本的に子育てと家事は父と母の役割です。
子どもが大きくなり、同居が手狭いと感じた時、実家のマンションを売却し、姉の家の隣に物件を借りて、子育てのために住み続けました。今では、北京住まいは10年以上になりました。
間に私が子どもを産むとき、父と母は日本に来て半年ほど子育てを手伝ってくれました。その時姉は住み込みのシッターを雇って凌ぎました。

【産休中】ベビーシッターに抵抗があった夫も、始めてみると、、?

こういった文化背景を持ってましたので、ベビーシッターを活用することは特別なことではありませんでした、しかし、日本人の夫にとっては違ったようでした。

そもそも、知らない人を家に呼ぶこと自体に抵抗があったようです。「俺もやるから大丈夫じゃない」と言って、頑張ってやろうとしていましたが、結局残業や仕事のお付き合いもあり、コンスタントに子育ての時間を取るのは無理だという結論に至りました。そこで初めて、まずは試しに頼んでみようとなりました。

初めて利用したのは、産後半年が過ぎ、手伝いに来てくれていた母が帰国したあとでした。この頃はまだ育休中で時間がなくて手が回らないのではなく、とにかく誰かと話したい!と、孤独を感じてたまりませんでした。

最初は市の運営する産後サポートを利用しました。その制度では、家のお掃除でも、ご飯作りでもなんでもお願いできます。

誰かがいるというだけで気持ちが随分楽になりましたし、来てくれたおばあちゃんの雰囲気がよかったためか、夫も懸念していたほどの抵抗感がなく、受け入れてくれました。

【復帰後】夫に「頼む」なら、他人に頼んだほうがいい

その後いざ仕事に復帰するとなっても困難は絶えませんでした。

保育園は18時までなので、4時半に仕事を切り上げ、お迎え、ご飯、お風呂、と子供が寝るまでフル稼働。やっと1人の時間ができたら、持ち帰りの仕事をする日々。それでもやれる仕事に限界がありました。

ママになる前はいくらでも好きなだけ働けていたのに、ママになった途端、タイムリミットができ、満足に仕事をやり切ることすら許されなくなったのです。復帰を楽しみにしていたのに、だんだんと、達成感がなく私はなんのために働いているのだろう?と辛い気持ちになったことを覚えています。

疲れて、夕飯やお風呂が遅くなり、子どもが寝るのは9時すぎることもありました。ある日、夫が帰宅した時に、子どもがまだ起きてるのみて、「何時だと思ってるの!なんでまだ起きてるの!」と激怒されました。もちろん「何様?こっちだって好きで遅くなってるわけではないよ」と大喧嘩になりました。だんだんと、そういう日が増えました。

どうしても残業しないと行けない時は夫に頼んで夜のお迎えをお願いしていました。その「頼む」というスタンスも嫌でした。夫に頼むくらいなら、赤の他人に頼んだ方が気持ちが楽と思ってました。

そこで、曜日固定で、シッターを導入しました。保育園のお迎えに行ってもらい、自宅に帰宅してから20時ごろまでの家で子どもと過ごしてもらっていました。

週1と頻度を決めることで、「残業デー」を作ることができました。その日だけ時間を気にせず、仕事をやり切ることができます。たまに、外食したり、本屋に寄ったり、自分の充電時間に充てることもありました。1日だけですが、気持ち的に余裕も生まれました。

週1回はベビーシッター、週1回は家事代行

私が仕事復帰したのは約10年のこと、ちょうど「家事代行」というサービスができたタイミングでした。それまでは家政婦さんのようなサービスしたなく敷居高いものでした。家事代行は、一般の主婦に、時間単位でピンポイントでやってほしい家事をやってもらえる画期的なシステムでした。

ご飯作りは元々好きでした。食べたい中華料理はなんでも自分で作っていました。しかし、毎日のタスクとしての料理は苦痛で大嫌いでした。さっそく家事代行を使ってみました。

2時間で4,000円ほどはかかりますが、家族が1回外食を我慢すると思えば手が出ない金額ではなかった。
2時間で7.8品を作ってくれます。しかも、自分じゃできないレパートリーばかりなので、新鮮でした。2、3日分の作り置きがあれば夕方もストレスフリーに過ごせます。

それから、我が家では、週1シッター、週1家事代行さんというスタイルを小学校上がるまで続けました。
もちろん、お金はかかります。お陰様で、私のお給料はほぼ横流し、全部出て行きました。でも、ほんの2、3年です。お金が一銭もたまらなくても、気持ちが楽になりますし、夫婦の関係性も良好になりますし、ありがたい!としか思わないです。

外部リソースを使えばいつでも「ツーオペ」が可能

よく世間では「ワンオペ育児」というキーワードを目にしますが、それは子育てを夫婦という二軸でやるべき!という前提の話で、それ自体がおかしな話です。夫ではない妻ではない、サービスを利用して「ツーオペ」体制を作れば解決できるはず。楽になるはず。

特に、共働き家庭はダブルインカムかあるので、数年貯金ゼロでもいいから、体と気持ちの余裕を持つ夫婦関係を良好に保つ、そのために、アウトソースを利用するべきです。

そして、せっかくお金を使ったならその時間を有意義に使おうという気分にもなるので、仕事に精が出たり、自分時間を満喫したり、充実するはずです。

限界を迎える前に、早めに試す

最後に、アウトソーシングする際に是非覚えておいてほしいことをお伝えします。

別記事で詳しくお伝えしますが、アウトソーシングも人やサービスによっては合う合わないがあります。だからこそ、「もう無理!」と限界がくる前に、少しずつサービスを試しておくことが重要です。

色々試した上で、相性の良いサービスや相性の良い人を見つけておくと、頼れるお守り的な存在にもなってくれるはずです。

「家族以外の人の手を借りること」は現代の子育て環境においては当然必要なことです。変な罪悪感を持たず、まずは気軽に月1回からでも家事育児のアウトソースをはじめてみてほしいですね。

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