20230509




各国色々と大変である。
我々も大変であるが。
やはり世界中で格差が広がるのは避けられないと思う。
今の若い世代はそれでもまだ優遇された生活を送れているのではないか、日本は踏ん張っている方なのでは?という気さえしてくる。
今の40代から若い世代はもう逃げられないところまで来ているのだろう。トリクルダウンは起きない。普通の基準がどんどんと下へと下がっているのを感じる。

良い小説を読みたいなと感じる。
何かないでしょうか。

最近の制作は思うようにうまくいっていない。日々の疲れや中々腰を据えて制作の時間が取れないことに起因している。また精神面でも自分のやり遂げたことにある程度満足感を覚えているので、創作意欲の部分でまた新たなコンセプトが必要な時期なのだろうと考えている。
その中で面白そうなことが一つある。
例えば、演奏者の人たちは何かしらあるいはマルチに楽器に精通しそれを歌うように、自分の声のように演奏することができる人こそ素晴らしい演奏者、音楽家であるというように言える。
であるならば、私の楽器はこれというものがあるのだが、やはりそれを歌声には出来ていないと感じる。
私には音楽理論も楽器を上手に弾く技術もメロディもない。では何を作るのかといったら、音の配置と響きを作ることは可能であり得意と自負しているのである。
その発見もあり、ますますそっちへの興味がいく。私は配置と響きで演奏者のように上手く歌いたい。
そうやってどんどんと変化することこそが楽しいことだ。自分の感情が一番出やすいツールは年齢と共に変化していくこともあるだろう。
私はやはりあまり高価な機材を使うことに興味がない。
それよりも自分が飽きないアイデアを出していくことにこそ興味がある。

今は自分の身の回りの半径の出来事、それを遠景で捉えるということ。
全ていい音楽というのは自分の見ている視界が全て遠景を見るようになる。遠くを見つめているような感覚。自分と世界との距離が一気に開きある種世界との距離が相対化されたような気分になる。ものが私の中の美の基準である。

美しいものに触れた体験は一生モノになったりする。
それはどのようなものか。決して甘いものではない。何かどこかに調和があるようなものだ。


最近私は学校に戻ったような生活をしている。
若い学生たちに混じって自分も学生をしているような感覚だ。
常に挨拶をして、新入社員の方達と和気藹々と励んでいる。
この感覚は新鮮であり自分が謙虚にいることができる。
とはいえ一刻も早くこの生活をやめたいと思うが、それなりであり地獄ではない。私はよく喫煙をするので、喫煙所に集まる彼らと会話をするのが楽しい。私がきっとそこに良い風を吹かすことができれば、自ずとその輪のグルーヴは良くなるものだということを理解したし、彼らの純粋さには心打たれる場面も多い。
ムスッとしていたり、暗く過ごしている人よりよっぽどいい。

みんな結構冴えない顔しているのでそれもまた面白い。


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