事実は小説より奇なり

を地でいく感じを人生は見せている。

そうじゃないと人生って面白くないという感じが自分にはあって、それが結果的に社会的に見て成功であろうが失敗であろうが、小説のような人生に自分の人生がなれたら、それはもう大満足な今生なのではないだろうかと感じている。

日記

平日

研修所で研修を受けている。
いよいよそれも佳境に入り、総合的な技術のコンペティションが行われることになっている。
しかし、自分は順位というものに全く興味がなく、またプライドもないため、低め低めを狙っている。
そのためモチベーションがイマイチ湧いてこない。
先週が夏休みで旅行に行ったためもあり、ずっと低空飛行のままだった。
明日からまた仕事なのが辛い。でも人生ってこういうものだと受け入れられることが最近出来ているし、責任があるということも少なからず大人が受け入れていかなくてはいけない宿命というか運命なのであろうということは理解してきた。せめて鬱にだけはならないような仕事を選ばなくてはいけない。これは年収がどうだとかそういったものよりもより大事な選考基準の一つであると思う。

休日

金曜日。毎日実習の最後に指定のものを完成まで終わらせた人間から先に帰れるという時代遅れも甚だしく競争と分断を生むだけのものをやらされる。
最近できた彼女に会うために、途轍もない速さで終わらせる。やはり愛ってすごい。
その後彼女の住む駅に行く。
降りた途端の山の気候特有の湿気と、土と草が生むあの匂いを思い出せる。夜風が頬を撫でる。
駅前といえど活気はなく、恐怖感を煽る。都市ではない。田舎である。
こんなところに住んでいるのかと思いながら一服しながら待っていると彼女がやってきた。
そこからタクシーに乗り込んで、彼女の部屋に行った。カレーを作って待ってくれていたので、美味しく二人でいただいた。
たわいも無い会話で盛り上がる。

土曜日。今後の話を話した後、出かけたくなったので散歩がてら少し出かける。外は物凄く暑い。少し名所を歩いて観光した。漢字のテストがその場所には置いてあって、全て解いてかっこいいところを見せようと思ったが全然わからなかった。
名所から出たあと、近くの喫茶店でまたカレーを食べた。彼女の家族の話を聞いた。面白くていい家族。父親の若い頃の写真がハンサムだった。
帰ってきてはじめてのおつかいを見る。すごく面白い。
その後ピザを出前して食べる。ごく個人的で私的な話をして盛り上がる。

日曜日。はじめてのおつかいの続きをみたり海外の恋愛リアリティショーの喧嘩してるところの切り抜きを見たりする。おやつに団子を買って食べる。
お互いのポートレートをスケッチする。
肖像のスケッチはなんとも難しいのだろうか。目と鼻が物凄く難しい。
ということは目と鼻には途轍もない情報量がそこにはあるんだなと感じる。
人間の美醜の感覚は鼻に司られ、感情の読み取りはやはり目を使ってコミュニケーションしていることが考えられる。
自分は物凄く描くのに苦しんだが、彼女に褒めてもらえた。背中にじんわり汗をかいていた。すごくリアルに描いた。
私はちょっとハンサムすぎる感じに描かれていたが、彼女のフィルターを通すとこうなっているんだと不思議な気持ち。
幸せな時間だった。
夕方ごろ帰る。



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