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【感想】Jenny LeClue

小さな町で起こった事件を解決しよう!
と名探偵になりたい少女が推理したり走り回るお話

……は超ロングセラー小説なんですが、
長年続けばマンネリ化から打ち切りの危機にあって
「ここでちょっとショッキングな事件を起こそう」という編集のアドバイス(作者は嫌がっている)に従い殺人事件に挑戦した物語。
作者は嫌がってる。所々「こんなの望んでない!」って葛藤していて面白…可哀想。編集の言葉に従うしかない作家という話は全世界共通なのだろうか。
作者自らがナレーション参加もしているのでメタ的突っ込みが所々入る。

■ストーリー

プレイヤーは少女・ジェニーになって街中を歩き回りながら人と接し手がかりを探す謎解きアドベンチャー。
カートゥーンのようなふんわりとした絵柄は可愛らしく個性豊か過ぎる強烈なキャラクター達との遣り取りは半分くらい話聞いてないな!となる。半分くらい会話がかみ合わない…!どこかはわからない……
ジェニーは子供らしく感情の起伏が豊かですけど印象としてはずっとキレている。
しかし切れるのも致し方ない。市長等は数少ない会話が通じる人なので安心感◎。

この話が通じない方々への対応次第でプレイヤーの行動型?が変わるようで、ジェニーのノートをたまに確認すると冒険家とかSEOとか出てきて楽しかったです。
私は最終的には冒険家でした。

後半ちょっと怖いスポットがあるんですが暗闇の静かな中で急に大声で名前を呼ばれたことにジェニーがびっくりしてギャアアアと叫ぶ声にプレイヤーがびっくりしてました。やめろ!!(心が弱い)

■システム

謎解き自体は簡単……と言いたいんですが全てノーヒントの感覚での解きを求められるため、何個かは正解が解らずネットのお世話になりました。
攻略サイトはないんですけど(自力必須)。
ラストに今まで集めた証拠が物をいうんですが(探偵ものなので)1か所証拠が空欄だったので何処かで見落としたようです。
見落としてもクリア可能みたいです。何とかなっちゃった。
9割程度は何も見ずとも何とな~く解ける程度の難易度と思います。

十字キーじゃなくスティック操作なのでぐるぐる回す操作を求められると若干指が痛いなと思う場面はあり……十字キーでやらせて欲しいなとちょっと思いました。
ジャンプや運ぶ等の若干のアクション要素があるんですが崖等は落ちる前にジェニーはつんのめって止まる…………と思いきやかなり高い位置から落ちる場合もあってただし無傷なので怖れることはない。絶対に死なない主人公。

ステッカー等の収集要素がかなり強くて全部見つけるのはかなり凝視する必要があるなと思いました。全てのエリアをめちゃくちゃ隅っこまで歩かないと見つからない。
これらの要素は基本的に「空欄があるので取り逃した場所があることは解る」が「何処が抜けているか確認する方法がない」のでもう一回最初からよく探すしかないのが若干辛いかな。


エンディングが「ここで終わり!?」というレビューで見た通り解決していない感があるんですが、3部作の1作目らしく、人気があったら次が出るとかいう話なので続編が出るかどうかわからないのが惜しい…

更に謎解きに傾くと難しいですが(プレイヤーがトンチの回答を求められるのが好きではない)インディーズらしい面白い工夫がある作品だと思うので続いて欲しいなと思いました。

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