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めっちゃ使いやすいシンセ、Vital

そろそろ新しいウェーブテーブルシンセのVitalがリリースされる頃合いですね(追記:されました!)
(追記:WindowsでVitalがウイルスとして検知されてしまう件、ソフトウェアの配布元認証と改竄防止のためのコードサイニングの際にEVコードサイニングじゃなくて通常版コードサイニングで署名したため発生したとのこと。現在修正に取り組んでいるもののちょっと時間がかかるそうです)

自分は先行リリース版が入手できたのでそれでいろいろ遊んでいます。

Serumに似ていてだいたいのパラメータ変化などは見るだけで把握できるUIになっており、操作とそのフィードバックとの関連が掴みやすくとてもわかりやすいです。音質も濁った感じがなく、その意味でもSerumに似てます。
話題となっているのがText To WaveTableというテキストをWaveTableに変換する機能。ありそうでなかったですよね(実はVital内部で生成しているのではなくWebサービス使っているので無料版は一日5回までの制限付き)

どんな人におすすめなのかというと音作りを最初からしてみたい人、EDM系のシンセ音色を作りたい人、ウェーブテーブルシンセの仕組みを理解したい人なんかにはぴったりじゃないかなと思います。逆にすぐに使えるプリセットが必要って人はSerumやNexusなど他のシンセがいいかも。あと、Avengerみたくドラムもガンガンイケるぜっていうシンセでもないです。

で、Serumに似ているおかげでYouTubeなんかのSERUMチュートリアルを見ていると、違うシンセなのにだいたいの使い方がわかってしまうという不思議体験。一部わからなかったのがFMとRM。

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ここの画面のFM Osc 2とかRM Osc 2、どうやって操作するのかなーって謎だったんだけど、ここのOSCってただ単にオシレータ2かオシレーター3、あるいはサンプルに設定した波形を利用してFMなりRMで変調するってことでした。FMやRM専用のオシレータがあるわけじゃないんですね(これも実はSerumと一緒だし、他のシンセもそういうのが多いみたい、そりゃそうか)
ってことでVitalのだいたいの使い方が把握できました。

Vitalの特技のひとつは柔軟なモジュレーション、例えばLFOの多段がけがスルスルとできてしまいます。

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このスクショだとLFO4 on LFO3 on LFO2 on LFO1みたいにかけてあります。このLFOの紫の丸のなかに緑のドットが見える状態はLFOが他のモジュレーションによって制御されていることを表しています。LFOだけじゃなくってRANDOMをENVにかけてそれをLFOにってことも可能。実用性があるかといわれると思い付かないけれど・・・。RANDOM足りない場合にLFOにかけてそれ使うとか?なのかな。

WaveTableについてはWAVのインポート、エクスポートができます。なのでSerum用のプリセットからWaveTableだけ抜き出してきて使うこともできますね。Vital独自形式のWaveTableもありますが、WAVでエクスポートできたりもします。独自形式のは例えばWaveTableプリセットにある「Basic Shapes」みたいにいろんな波形を組み合わせて一つにまとめているようなもので活躍しているみたいです。あとゼロからWaveTableを編集画面で書いていくことができるのでそれを独自形式で保存するとベクター情報だけで良いのでサイズが小さくまとまってそう。プリセットも含め、Vital独自形式のファイル群はテキストファイルになってます。WAVファイルを読み込んでこのテキスト形式に書き出すとなぜかテキストのほうがサイズ小さくなったりします。謎。 (追記:Bankとしてエクスポートするとバイナリ形式となってプリセットのほかにWaveTableやLFO、使用サンプルなどを内包した1ファイルとなります)

Vitalの良いところ。
* 視覚的に動作を把握できるところが多く、めちゃめちゃわかりやすい。
* 音作りはSerum向けのチュートリアルから学べちゃう
* オシレータ一つにつき16vまでかけられるユニゾンで簡単に音を太くできる
* OTTが入ってる(マルチバンドコンプだけどこういうのOTTって言いたくなる)
* マシンスペックに合わせてオーバーサンプリングの倍率を変更して音質を調整できる(プリセットとして設定の保存も可能)
* LFOの周波数にKeyTrackっていうのを設定できて音程に合わせてLFOの速さを変更できる(フィルターにも付いてますね)
* Transpose Snapっていうオシレーターのピッチのスナップ先を指定できる機能が楽しい
* ダウンロードしたプリセットをダブルクリックするだけでもプリセットを読み込める(Macだけ??)
* マイクロチューニングテーブルを読み込んで微分音で遊べる
* スタンドアローンで立ち上がるので音色作るときにわざわざDAWを立ち上げなくて良い

なんかやっぱりSerumとかぶる部分多いな・・・。

Vitalで欲しいもの
* アルペジェータは今はLFO使って実現してるけれど、できれば独立していて欲しい
* 基本プリセット(ピアノなんかの基本音色)が欲しい
* WaveTable編集にペイントツール(?)が欲しい
* サンプルの再生位置を指定したい
* マニュアル欲しい

まだ初心者なので突っ込んだ使い方ができず欠点らしい欠点をまだ感じてなくって、ブラックフライデーを前にいろんなシンセがセールになっている中、Vitalのおかげで他のシンセを買うのをためらってしまうというありがたい状況になっています。これからたぶんつよつよのシンセニキたちがいろんなプリセット作ってくれそう。

あ、ちなみに負荷自体はそんなにないんですけどGPU消費するのでうちではMacのファンがある程度回ってます(外付けディスプレイ2枚使っているせいもある)

Vitalの情報源は主に公式のフォーラム、Discord、もしくはYouTubeですね。Discordサーバではユーザーが精力的にプリセットを作ってアップロード/配布していたりもします。操作についてもだいたいDiscordのなかを探すと出てきます。
Youtubeでは下の2つの動画見るとだいたいの使い方を覚えられると思います。

あと、Vitalプリセットでもその技を遺憾無く発揮しているData Brothさんがちょっとアドバンストなモジュレーションの使い方を説明してくれています。こんなことまでできたんだっていう・・・。

さて、Vitalにはいくつかプランがあり、無料版、ベーシック版、プロ版、サブスクリプション版に分かれていて、サブスクリプションで払った金額はあとでベーシック版やプロ版に乗り換える際に充当できます。これらのプランの違いは主にプリセットやフィルタ、モジュレーションなどの内容で、サブスクリプション版はプラグインが使えるようになるとのこと。
作者のMatt氏はVitalのプロジェクトに7年もかけたみたいです。リリースのお祝いを送りたい人も含め、こいつはイケてるぜって思う人は有料版の購入で彼のサポートを考えてみるといいですね。個人デベロッパーでこのレベルの製品を出すって夢が詰まっていると思いませんか?


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作曲をはじめました。曲を作るためにやってみたことを記録していきます。