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小・中学生のスペインサッカー留学で知っておきたいメリットとデメリット

スペインにサッカー留学をして自分の力を伸ばしたい、またプロになるための成長の場にしたいと考えて留学を選択する選手は年々増え続けています。
しかし、成長できるのかな?試合は出れるの?などなどいろいろ疑問や不安な点が多いでしょう。

今回はそんなチャレンジ精神を持った中学生の選手や保護者の方々に、留学を検討する際に知っておいてもらいたいメリット・デメリットを紹介します。

留学することによるメリット


小・中学生年代でサッカー留学をするというのは大きな決断であり、その分得るものは大きいといえます。そのメリットは、サッカー選手としても人間としても成長することができるということです。

サッカーの面ではプレーのスピード、強度が高い中でトレーニングすることで足元の技術ではなく、サッカーをどうプレーするべきかを肌で感じながら学ぶことができます。
また、リーガエスパニョーラなど生で試合を観ることによる学びは、成長段階の小・中学生にとっては大きな刺激となります。この2つは日本ではどうしても得ることのできないことであり、留学の最大のメリットと言えます。

生活面では異国の地で1人で生活し、異文化に触れ、様々な人と交流することによって自立心や、人とのコミュニケーション能力も高めることができ、帰国した際にはひとまわり違った姿がみられるでしょう。

留学することによるデメリット


サッカー留学といえばお金がかかるというデメリット以外はいいことしかないように思えるかもしれませんが、それ以外にも失うものがあります。それは試合による成長の機会です。

サッカーは試合を通して成長するものであって、練習だけをいくら繰り返していてもサッカー選手としての成長はしません。

スペインに留学する際、移籍しない限りリーグ戦にも出れず、また日本のように練習試合はありません(プレシーズンは練習試合があります)。

2週間程度の滞在であれば問題ありませんが、1ヶ月以上になると試合をせずにその期間を過ごすというのはサッカー選手として成長期の小・中学生年代には大きなデメリットとなってしまいます。

そのデメリットをしっかりと理解した上で留学をする時期や期間を考えなければいけません。

育成年代の移籍に関するルール


スペインへのサッカー留学してリーグ戦など公式戦にも出場したい!という時には海外移籍をしなければいけません。

しかし、ここで問題になるのがFIFAが定めた育成年代の選手を守るための国際ルールです。近年ではそのルールにより現在スペインのレアル・ソシエダでプレーしている久保建英選手が、バルセロナのカンテラ(下部組織)から日本への帰国を余儀なくされたことでも話題になりました。

国際ルールでは18歳未満の国際移籍が禁止されており、移籍できる条件としては親がサッカー以外の理由で移住した際、例えば仕事の関係で海外に住まなければいけない場合などです。

移籍せずともチームに帯同するだけでもという場合は語学学校への入学などでビザを手に入れることは可能ですが、先述した通りスペインでは練習試合はプレシーズン以外基本的にないため、練習にしか参加できないのです。

小・中学生の時期に長期間試合をしないというのはそれこそサッカーのレベルアップにならないので、小・中学生年代では長期留学ではなく短期の留学にすることをお勧めします。

まとめ

以上のように小・中学生年代でのサッカー留学にはメリットもデメリットもあり、また金額的にも決して安くはない額がかかります。(金額に関してはまた別の記事で紹介します)

しかし、小・中学生で海外での経験をすることができるということは何にも変えることのできない成長の機会になることは間違いないでしょう。チームや保護者、また学校との兼ね合いも考えて相談しながら、ベストな時期を選択しましょう。


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