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QUANTUM GIFT 5.31.2021

Therapist OCOさんと、月曜日の朝にお話をします。大きなテーマは「感覚をひらく」ということ。これは声によるギフトです。

アーカイブは残しません。その時、その場の空気感を尊重します。アーカイブは自分の記録であると同時に、未来で誰かに出会うためのツールです。ですから、アーカイブの代わりに僕のテキストによる記録をつけることにしました。

5月31日(月) 8:15

先週の木曜日から日曜日までの4日間、僕は新しい学びの場に参加していました。学びの対象は、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスと言うボディワークの一種で、本格的なプラクティショナ養成のための講座です。

クラニオセイクラル・バイオダイナミクスに関しては、いずれどこかでお話ししたいですが、ここでは割愛。

講座の構成は基本こんな感じ。各日とも瞑想→講義→交換セッション(つまり実技)を行って1日を過ごします。ボディワークなのでマッサージと異なり力でゴリゴリとかしません。クライアント自らが整うようにただ触れるだけ。なので施術者はとことん自分の身体の感覚と向き合うわけです。それも視覚などとは比べ物にならない、極めて微細な感覚です。日常的に思考優位に活動をしている僕のような人間にとっては、感覚に全身を委ねるというだけでもとても有意義な時間でした。

若干話は飛びますが、思考の積み重ねによる仮説ではなく、思考を飛躍したインスピレーションを得るには、五感を超えたあらゆる感覚を「ひらく」必要があるなと改めて感じました。※五感を超えるといっても第六感を指していません。人間の感覚はそもそも5つではないってことです。それを第六感と呼ぶのかもしれませんが。

逆に言うと、感覚を「ひらく」ためには思考を手放したいのですが、なかなか思考を手放すことは難しい。思考を手放そう、と言う思考を初めてしまうのです。

講座は2ヶ月に1度開催されます。日常的には一人でできる瞑想などは思考を手放すのに良い時間です。ただそれも限界がある。一人でできないことを得るためにこの2ヶ月に1度の講座に通うと言うことは、1年のデザインとしては良いかもしれないと考えているところです。

ところで、OCOさんの施術の特徴の一つは「言わない」と言うことかもしれません。例えば、あるセラピーの中で、何かを結論づけたとしてもそれをOCOさんの口からは「言わない」わけです。クライアントが自ら発言(発見・気付き)できるように質問を繰り返します。

ここで言う何かを結論づけると言うのは、潜在的な意識を顕在化させることに近いものです。そのためには本人(クライアント)が自ら発言をすると言う行為が欠かせません。自分の身体活動を通じて表現をすることで初めて「顕在化」と呼べるのでしょう。OCOさんは中空であること、真ん中のスタンスを保つこと、中庸であることを常に保つのだとか。

QUANTUM GIFTは「感覚をひらく」と言うことをテーマにしています。例えば気圧の変化を感じる人と、あまり感じない人がいます。これが感覚の違いであり、感覚をひらくとはつまり気圧の変化がわかるようになることを指します。

感覚をひらくことを前提とした場合に、「気圧の変化などわからない」としてしまえば、それで終わりです。感覚はひらこうとしないのでしょう。ですが、「ちょっとだけ空気が重たいような気がする」と自分を信じることが感覚をひらくことにもつながっていきます。

OCOさんが中庸であることは、クライアントの感覚を信じることでもあり、また、自分自身の感覚を信じることでもあります。クライアントを信じると言うのは待つことです。たどり着ける、自ら発言できると信じて待つこと。自分自身を信じるというは、自分が得た感覚がきっと正しいものだと信じると言うことだとも言えます。

そして感覚は知らないことはわからない。雪に触れたことがなければ雪の冷たさは知りません。感覚をひらくとは、自ら経験する意外に方法はないのだろうと思います。

参加した学びの場の最後に参加者が感想をシェアする時間がありました。一人の女性が感想を述べた後に、その方は感じた疑問を投げかけたのですが、「次回参加した時に解き明かしたい」として、その疑問の答えを講師に問うことはしませんでした。自ら経験することを前提にしている方なのだろうと思います。

この態度を見習って自分の感覚を信じたいと思いました。

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