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ホニャララLIVE #093 木村尚博(七代目 木村利右ヱ門)

最近、ホニャララにおける人生のちゃぶ台返しみたいな案件が続いている気がする…。まぁ自分の人生なんて自分では分かりませんからね。故に星に願いを、天に祈りを、yujiに生年月日をささげその声を聞くんでしょうね、僕たちは。

さて、山利は和歌山で180年続く老舗のしらす屋さん。ゲストの木村尚博さんは七代目の当主です。そのしらすはぷっくりと身が大きいのが特徴的。その大きい身にうまみギューという感じ。すっごく美味しいんですから。ぜひお試し頂きたい。普段何気なく食べることの多いしらすですが、山利のしらすはメインのおかずになる逸品でした。

しらすはイワシの稚魚だそうです。イワシは魚へんに弱いと書くくらいですから、すぐに傷んでしまいます。大きな身のしらすを傷つけずに茹で上げて、美味しく提供できるというのは技術はもちろんですが、鮮度も重要だそうで、山利では水揚げから釜あげまで20分で完了するそうです。こんなの美味しいに決まっているでしょ?

木村さんが語る”しらすホニャララ”はなんとも美味しそう。この夜は美味しいホニャララという感じでした。きっとみんなしらすが食べたくなったに違いない。

僕の肌感ですが、この20年くらいの間に事業やブランドの継承(世代交代)が様々なジャンルで行われているように感じています。引き継がれたものは新世代の風を受け、小さなイノベーションによって大きな転換やアップデートをしているケースがとても目立ちます。継承と革新が同居するのが現代的とも言えます。yujiさんによれば天体の動きと連動している部分があるということですから、気になる方はアーカイブをご視聴ください。時代の読み方の一助になるだろうと思います。

山利も同様だと感じました。企業としての自分たちの成長を目指すのではなく、いかに周囲や関係する人とたちとともに幸福を循環させるのか、そういったことを現代的な手法によって行なっている印象を受けます。マーケティングやブランディングの教科書にもなりそうですよ。ビジネスパーソンにもおすすめです。

漁業というのは、不漁の時もあれば大量の時もあるもの。自分たちは自然の一部であるということを感じずにはいられないはずです。木村さんは「(周囲や自然に)生かされている」ということを再三お話されていました。自分たちがどんなに頑張ってもしらすが獲れる量は決まっています。獲り過ぎたところで加工できるキャパも決まっている。ならば適切な価格で適切な量を販売することは漁師さんを守ることにつながり、引いては自然を保護することにもつながるわけです。

環境保護と聞けば、思考優位になりすぎると環境のために自分たちが我慢をするという風に考えてしまうことがあるかもしれません。環境のために魚を取り過ぎないようにしよう。環境のために物を大切にしよう…。というふうな発想ですが究極的には全く逆なのでしょうね。自分を大切にする結果、環境にも優しくなるというのが真理なのだろうと思います。「食」にしろ「物」にしろ、僕たちが活動するのにそんなにたくさんは必要ないしね。
木村さんのお話は美味しいお話を超えて、地球人としての私をも感じさせてくれるものでした。

ところで、冒頭にも書きましたが、星読みのパートでちゃぶ台ひっくり返ったんですよ。人生何が起きるかわからんねー(笑)。木村さんのこれからが楽しみでしかない!この辺もお楽しみに。

2022年2月19日


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