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ホニャララLIVE #021 中川真人(フォトグラファ)

ライブ中でも触れたけど、真人さんといえば「ホニャララ会議(仮)」だった頃含めた記念すべき最初のゲスト。しかもゲストのはずがこの企画を気に入ってくださって、そのままホニャララ会議の頃は毎回参加してくれた方。

ライブになって、いつか来てもらおうと思っていましたが、ついにという感じでゲスト参加してもらいました。

お友だちの家にいるようなメローな感じ

ホニャララLIVEは元々テーマを持たない。という姿勢でやっていますが、それでもやはりゲストの方が話の中心にはなるので、その方の専門分野の話題が圧倒的に多くなります。

中川真人さんはフォトグラファです。雑誌・広告の世界でポートレイトなど多数撮影されており、ずっと第一線で活躍されている方です。が、写真の話にあまりなりませんでした。なんか久しぶりに会えたお友だちのおうちみたい。

つもり話、つっこむ話

真人さんに最後にお会いしたのは、yujiさんも一緒でしたが確か2020年になってすぐくらいの頃。だからこのライブは対面ではないけど、半年以上ぶりの再開となったわけです。

なもんで、つもる話たくさん。そしてなぜかツッコミどころ満載のこの日の真人さん。ツッコミどころはライブ中に実際ツッコミを入れているので、探してください。僕のツッコミはわかりづらい。

くだらない話とクリエイティブな話は紙一重

さて、緩い話ばかりの中にシャープな話題も紛れ込むのがホニャララLIVE。真人さんが写真に何を記録しているのか、そのいったんを知ることができます。

まず興味深いのは、被写体としての振る舞いの話。フィルム写真だった頃と異なり、現在の撮影現場には大きなモニタが置かれていることが一般的です。フィルムの頃はフォトグラファが覗くファインダだけが、写真としての仕上がりを知る手段でしたが、今は、モニタでほぼリアルタイムにその場にいる全員が共有できるようになっています。では、そういった時代における撮られる側のパフォーマンスはどうあるべきか。これは僕にとってはとても興味深い話でした。僕は撮られる仕事をしているのではありませんから、僕にとって興味深いのはそのプロフェッショナリズムの考え方です。

そしてもう一つには、撮影する対象との関係構築の話。技術にはいくつかの側面があって、道具や技を使いこなすのも技術ですが、最良の結果を導き出すのも技術です。『黒子のバスケ』というバスケットボールを題材にした少年漫画の中で、主人公は体格もテクニックもチームの中で劣る存在であるにも関わらず、「存在感を消す=影が薄い」という特徴を駆使してチームに必要な存在として活躍します。結果を導く技術というのはこういうことかもしれない。

真人さんに話を戻すと、真人さんはもちろん道具も技も一流。ですが、ここで強調されたのは、後者の方でした。これはとても興味深い点でした。それは一言で言うと「信頼関係」と呼ばれるものです。

いかにして写真を"撮られるか"

自分が写真を撮られるということを想像すると、いかにしてカメラをこちらに向けている人を「信じるか」ということが大切なのだろうと思います。うまく撮れているか心配だ、とかそう言う話ではなく、自分がいかに安心できるかで表情も変わるのだろうと言う話。

相手を信じると聞くと、僕は脱力を想起します。相手に身を委ねると言う意味でもそうですが、写真を撮られると言うことで構えてしまうと、身体は緊張してしまうと思います。それでは反射も落ちるし、全てが硬く、重くなる。合気道の極意は脱力状態にもあると聞きますが、それが最も何が来ても対応できる状態だそうです。

脱力した状態でカメラに身体(魂?)を委ねることができれば、なんか変わりそうな気がします。よだれ出てるかもしれないけど。

今度はラジオで!

と、ここまで書いてふと考えるわけです。果たしてモデルの人たちはシャッターが切られる瞬間に息をしているのか、それとも止めているのか?テクニックとしてはここに何かありそうな気もしますが、どうなんだろう。

今度聞いてみたいと思います。観てくださった方がラジオやって欲しいと言ってくれたし。どうやら真人さんの声は寝る前に聞くと心地よいらしい。

2020年9月12日


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