ホニャララLIVE #076 KiNG(アーティスト)
通算3度目となるKiNGさんのご出演。今回は表参道にあるNicolai Bergmannの2Fで開催中の個展『KAIROS』の会場からの配信となりました。しかも営業中の17時からの配信スタートということで、ホニャララLIVE初の生観覧が可能な回となりました!
アーティストという人たちは、時代を見つめる眼差しの解像度が高いのだろうと常々感じています。アーティストはいつも現代の少し先の風景を見せてくれます。KiNGさんもやはり極めて高い解像度でこの時代を眺めているのでしょう。3度目のご出演といっても、根底にはしっかりとした概念がありつつ、毎回少しづつ視点が変わっていることはとても興味深い点です。KiNGさんのお話にはいつも、今聞けてよかったと思わされます。
今回の作品のテーマはKAIROS。KAIROSはギリシア神話に登場する神の名であり、古代ギリシア人は時間をクロノスとカイロスという2種類で捉えていました。時計が刻む万人にとって共通の時間をクロノスとしたの対して、何かに没頭している時にあっという間に数時間経っていたというような、時計の刻む時間では表せない個人的な時間をカイロスとしました。
多様性が加速する時代、格差が拡大する時代、時代が大きく変わる風の時代の入り口である今、この作品を体験しカイロスという自分の時間にどっぷりとダイブすることはとても有意義な時間となるだろうと思います。それはそのまま自分を内省することだとも思います。年始のKimpton Shinjuku Tokyoでの展示からおよそ10ヶ月。この間にKiNGさんご自身も内省を繰り返し、ある種の原点回帰があったと言います。
展示は10月31日までとのことですから、ぜひ体験してください。展示の前後どちらかにホニャララLIVEを観ることをお勧めします。Yujiさんの視点も含めて展示体験を深めてくれるものになると思います。
KiNGさんといえば、ホニャララLIVE史に残ること間違いない「ご機嫌ファンタジー」という名言を生み出した方でもあります。ご機嫌ファンタジーはさらなる進化を遂げていました。
自分をご機嫌にさせることがアーティストとしての自分の仕事だと言い切ったのは初めてのご登場の時だったかな?
自分をご機嫌にさせるためには、自分が嫌だと感じることはまずできません。ご機嫌の第一歩は自分の感覚に正直になることなのだろうと思います。そして今回は「気のせい」ということについても指摘されています。Yujiさんの言及も重要な視点でした。そう、気のせいは「気」のせいなんですよ。だから"キノセイ"なんかじゃない。なんのことかはぜひアーカイブをご覧ください。
展示は外光を取り込み時間とともに変化するダイナミックなものです。ぜひ足を運んでみてください。
そしてガヤの神様たちの生観覧!いや〜面白かったです!いつものコメントにも背中を押してもらっているのですが、目の前で起きる笑い、うなづき、拍手はなんかもう嬉しくてクセになりそうでした。またやろう!
2021年10月213日
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