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小さな安定と大きな力

QUANTUM GIFT

Therapist OCOさんと、月曜日の朝、6時20分くらいから対話をします。大きなテーマは「感覚をひらく」ということ。 アーカイブを残さずにやってきましたが、9月27日以降アーカイブを残しています。ただしアーカイブが残るのは4週間程度。4週を経過すると順次消えて行きます。声と文字とではエネルギーの質が異なるでしょうから、アーカイブと同時に僕はレポートを書くことにしています。

11.10.2021

先日、ご要望を頂いてOCOさんに絵画表現の指導をしました。指導と言っても、技法で遊ぶワークショップのようなもので、この日は『スイミー』や『フレデリック』で知られる、絵本作家レオ・レオニの好んだ表現技法を用いて作品制作を試みました。

とても面白かったので、その内容についではどこかで詳細に触れたいと思います。OCOさんは描くという行為に対して迷いがないので、成果も出やすかったのかなと思います。短時間でたくさんの作品を生み出しました。

ところで絵を描くということに対して苦手意識を持っている大人は少なくなさそうですね。理由は様々でしょうが、苦手意識から最初の一筆が出せずに躊躇する人がいます。気持ちはわかるものがあります。でも間違ったらやり直せば良いのだからまずは手を入れてみるということが大切です。例え描くことを仕事にしているような人でも悩むし迷う。でもやり直せることを知っていて、迷いながらも自分のイメージを表現できることを信じているから、描くことができているのかもしれません。

「信じる」ということは、これまでも何度か触れてきたテーマです。自分を信じることができないがために、結果として途中で迷ったり悩んだりするのでしょう。楽しむということにも蓋をしてしまうかもしれない。反面、信じることができれば迷いもなく楽しいという状態に向かえることは明白です。楽しい時って迷いなんてないでしょう?

安心・安全な場所を作る

もし道に迷ったら戻れば良いのです。冒頭の絵の例えで言えば、失敗したらやり直せば良い。自分には戻れる場所があるということを知ること。安心・安全だと自分が思える場所をがあることは、自分を信じる上で一つのきっかけになるのかもしれません。そしてその場所とは結局自分自身なのだろうと思います。

ですが、「動かない・とどまる」という選択をすることで擬似的な安心・安全を手にする場合もあります。変化がないのだから安心だとも言えるのですが、変化がないものは澱んでいく可能性すら秘めています。

小さな安定性に目を向ける

大きな信じる力を得るには、実は小さな内なる安定性に目を向けた方が良いとOCOさん。近年様々な分野で体幹(コア)の重要性が説かれています。コアの安定があるからこそ、僕たちは前に進むことができるわけです。右足を前に出せるのは左足が固定されているからです。

大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉があります。ここが伸縮することで膝が曲がるそうです。自分では膝が伸ばし切れない人などはリハビリテーションで介助しながら伸ばす運動をすることもあるそうですが、大切なのは膝ばかりに着目するのではなく、その他の小さな関節をしっかりと機能させることなのだとか。詳しくは放送を聞いてもらいたい(専門的な話なので…)のですが、要するに目立つ大きな力の部位にばかりに目を向けるのではなく、小さな安定性積み重ねることが大切だと言います。

このことは色々な場面に転換して考えることができそうです。小さなことからコツコツと…ともいうわけですが、間違ってはいけない部分もあります。それは自分のコアに近い場所にある安定性を積み重ねることが重要なのであって、自分から遠い場所で安定性を求めても、真に力を発揮することはできないということ。もちろんこの場合の"コア"とは比喩であり体幹を指すものではありません。

自分のことは知らない、ということを知っている

そうは言っても自分のことって案外わからないものです。自分のコアって一体なんでしょうね?なんて考えてしまうかもしれませんね。でも自分のことってわからない、ということを自分は"知っている"とも言えるんです。

一番の不安は何もわからないということだと思います。自分は自分を知らないということを理解することは、安心・安全への第一歩なのかもしれません。これも小さな安定性の小さな一歩かもしれないですね。

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