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うんちくエウレーカクイズの出し方 ゆる言語学ラジオ非公式 Advent Calendar 2022/12/14

はじめに

この記事は

ゆる言語学ラジオアドベントカレンダー 14日目の記事です。昨日の記事はLE0_jpさんの『水と学徒の相転移』でした。

とてもエモい文章でよい記事でしたね。(語彙力がない)
自分の記事をエモい方向で書いてなくて本当に良かったです。

さて、14回目となる本日のテーマは、
うんちくエウレーカクイズのやり方
です。

うんちくエウレーカクイズをやることになってしまったあなたに

上司や先輩から、急に「うんちくエウレーカクイズをやるから準備するように」と言われて、困った経験はだれしもあると思います。
事実、うんちくエウレーカクイズはゆる言語学ラジオのメインチャンネルでも高校生が出題する回があります。
今やうんちくエウレーカクイズを出題するスキルが現代を生き抜く必須スキルに数えられるようになる日が来る可能性があると言っても過言ではありません。

また今までそんな危機に陥ったことのない幸運なあなたも、本記事を読むことで簡単にうんちくエウレーカクイズを出題できるようになります。一緒に学んでいきましょう。

プロセスは以下の2つです。

  • 選出

  • 出題

自己紹介

申し遅れました。わたくしうんちくエウレーカクイズで問題の選出と司会をさせていただいております。ムトウです。
うんちくエウレーカクイズについて語る機会はサポーターコミュニティ以外では初めてですので、至らない点も多々あるとは思いますが、ゆる言語学ラジオ非公式 Advent Calendarを盛り上げていけるよう頑張って書きました。少々長くなりますが最後までお付き合いいただければと思います。

選出

さて、まず初めに問題を出すには準備として問題を選んでおく必要がございます。まずはうんちくエウレーカクイズ投稿フォームに投稿された問題を全て読み返します。
この記事を書いている12/12時点では投稿数は1404問です。この中から大体4~6問ほどピックアップしこれを1回分として準備を進めていきます。
1日の収録で6~4回分くらい収録するので、全体で約40問程度を準備して収録に臨みます。

1回の動画撮影が大体一時間ちょっとになるので、1問15分計算で4問出題することになるかと思いますので、撮影中の雰囲気も見ながら選べるようにしておくとよいです。

しかしいきなり1000問を超える問題群の中から4~6問を選ぶのは不可能ですので、ある程度段階を決めて選ぶとよいです。
私は大体以下の3工程を踏んで選んでいます。

  1. タグ付け

  2. テーマ決め

  3. 準備

タグ付け

問題と答えを読んで、出したいかどうか、ざっくりとどういうジャンルの問題なのか(生物系や音楽系など)を書いておきます。ここで付けたタグは、この後の選考の工程で使います。また、これ以降の工程で検討しないものも検討外のタグをつけることで効率化を図ります。

検討外のタグは、既に堀元水野が知っていることが確定している内容だと判断できるものなどに付けます。
 クリシェだなぁという問題も省いてます。
ただし検討外のタグが付けられることはめったになく、50問程度しか検討外になりません。

投稿問題を読んでいると、時々めちゃくちゃ面白いので「絶対に出さなければならない!」という問題に出会うことがあります。これを核として、次のテーマ決めの工程に移ります。

テーマ決め

タグ付けの工程で出したい!となった問題のジャンルを見て、それと同じジャンルの問題を集め、1回分の問題群を作ります。
この核となる問題は、収録時に最後に出すように調整をします。
詳しくは後述。

また核となる問題がなくてもジャンルが充実している項目に関してもまとめて1回分の問題群を作ります。例えば、音楽や医療がそうでした。

 ここでジャンルとして確立できなかった問題をまとめたものが、超良問編として出題されます。

準備

最後に、裏どりや事前下調べをしておきます。投稿フォームには、出典となる本を書く欄があります。ここに記載のある問題に関しては投稿者を信頼し、裏どりはしません。wikipediaリンクのみの場合や無記載の場合は、念のため裏どりを軽くしておきます。
また、内容に関して何か聞かれてもある程度応えられるように、周辺知識を仕入れておきます。

音楽編では魔笛のあらすじを覚えて収録に臨みましたが、水野さんが笛だろっておっしゃった時点でメモを全て破棄しました。

魔笛に対する知識を披露する水野さん

また投稿者名が何かのもじりである場合も拾えるだけ拾っておくようにします。

また、うんちくエウレーカクイズは投稿数に対して採用数が極端に少ないため、一度採用した人の問題は基本的に採用しない方向で調整をしています。採用されるような問題を作れる人の作問センスは高いため、何も考えずに選出していると同じ人の問題ばかり採用してしまうことになるためです。
過去に出した問題は、非公式のゆる言語学ラジオメモにとても分かりやすくまとめられています。
ただしあまりにも面白すぎる問題であった場合は過去採用したかどうかは関係ありません。このコンテンツの正義とは面白いうんちくであることです。

出題

問題を選出し終えたら、この珠玉の問題たちを全て二人にといてもらうぞという強い意志をもって撮影に挑みます。

撮影開始

うんちくエウレーカクイズは、堀元さんに指定された時間に、堀元さん家で行われます。時間厳守です。
ゆる言語学ラジオはラジオの収録を全日使って撮る習性があります。うんちくエウレーカクイズは大抵、午後に収録されますので、後半の収録は若干疲弊しています。(有志の調査によると、一日の最多撮影本数は11本です。)

撮影中の心得

前述のとおり、一回分の収録が大体一時間程度です。
動画を撮り始めてから45分以上経過したときに出した問題がその回の最後の問題になりますので、そこにその回で一番面白くなるであろう問題を持ってくるように調節するとよいです。

うんちくエウレーカクイズが面白くなるかどうかは、投稿された問題の面白さとパーソナリティ2名による脱線した雑談に懸かっています。問題の読み手としての会話は最小限になるように心がけましょう。

もし問題を選出せずにその場で問題を選んで出しても堀元水野両名の雑談によってある程度の面白さにはなりますが、動画の盛り上がりが担保できません。
語源編ではその場で「語源」等のワードで検索をかけて引っかかった問題を出すという手抜き出題をしましたが、出題者視点ではあまりうまくいきませんでした。

また堀元水野はクイズに正解することに重きを置いて話を展開していません。脱線はすべて放置し、問題を読み上げてから10分弱が経過したらそれとなく回答に誘導できるよう徐々にヒントを出せるとスムーズです。

時々、正解から全く見当はずれの推理展開を始めたり、惜しいところまで迫った挙句勝手にスルーして回答から通り過ぎていくことがあります。
こういった場合は判断が難しく、有識者の間でも意見が分かれるポイントではありますが、回答の途中で違いますとスッパリ切り捨てることも重要になってきます。食い気味に違いますと言いましょう。

また疲弊した二人が脳をごまかすために飲酒をして問題に挑む場合もありますが、出題者まで酔っぱらってしまうと収集が付かなくなりますので、ノンアルコールで出題します。

終わりに

以上が、うんちくエウレーカクイズの出し方の全てです。
いかがだったでしょうか。

ここで得られたノウハウを生かし、皆さんが素敵なうんちくエウレーカクイズライフを送れることを祈りつつ、ここら辺で筆を置こうと思います。

駄文にお付き合いいただきありがとうございました。




 




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