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顯(アキラ)自己紹介

私の自分史(利用者自己紹介)

 皆様、初めまして・こんにちは。東京蒲田(大田区)から、ここデジタルアートセンターDAC横浜に通っている「アキラ」と申します。この記事では私の自己紹介、今日ここに至るまでの「私の物語」を書かせて頂きたく思います。少し長くなりますが、宜しければ御覧下さい。

 横浜DAC事業所に所属後、最初の仕事として「自己紹介」を書かせて頂く事になりました。今日ここに至るまでの人生を振り返った結果、自己紹介と言うより「自分史」とでも呼ぶべき分量になってしまったので、必ずしも全文ではなく、御興味のある部分だけをお読み頂いても構いません。それでは、始めさせて頂きます。

【出身地】

 私が生まれ育ち、今も住んでいる「東京都 大田区」は、大森・蒲田という二つの都市を合併し、大森の「大」と蒲田の「田」を略称した区名です。「おおたく」をローマ字にすると「Otaku」になります(笑)。後述のように、私は地理学などを学んでおり、地域の地名や、そこに込められた歴史の記憶を大切にしたい…と考えております。

 現在は蒲田区域に住んでおりますが、以前は大森区域に住んでいました。大森には、明治時代に我が国の考古学を発祥させた「大森貝塚」(縄文時代)や、高名な仏教寺院である「池上本門寺」(鎌倉時代)など、多くの魅力的な史跡が立地しております。科学的には、この辺りの地形は「武蔵野台地 下末吉面 荏原台」に分類される…なんて話は難しくなるので、ここでは深入りしません。

【ここに至るまでの経緯】

 私は、子供の頃から強迫神経症に悩まされていたのですが、当時はそれが「精神障碍」だと気付かず、単に自分の集中力が足りないだけだろう…などと思いながら、どうにか高校卒業までは一応順調な人生を送っていました。ここで、私の簡単な「学歴」を辿り、それが今の私にどう繋がっているか説明させて頂きます。

《小学校》 自宅で友達と一緒に家庭用ゲーム機で遊び、スコアを競い合っていました。友達と一緒にゲームを攻略したり対戦したりする中で「いつか自分も、ゲームなどの物語作品を創りたい」と思うようになり、シナリオを想像したり、趣味の手書き小冊子(親のプリンターで印刷してもらった)を書いたりする事もありました。

《中学校》 社会科と理科が好きで、科学部長を務め、多くの博物館などを見学したり、文化祭での展示(プラネタリウムなど)を企画したりしました。この頃に私は「この世界(地球・宇宙)の美しさを学び、それを他者に表現したい」というアイデンティティーを固め始めたように思います。

《高等学校》 複数の部活に参加していましたが、特に理科の中でも地学が好きで「地学部」に入り、部長を務めました。中学と重複する点も多いのですが、宝石鉱物(パワーストーン)や化石を集めたり、プラネタリウムを上映したり、部員の学習成果を纒めた部誌(同人誌の先駆け?)を印刷したり、それらを文化祭で展示したりしました。地学のほか、世界史・倫理・地理などを校内外で学びました。受験進学校なので勉強は厳しく、強迫神経症も大変でしたが、とても充実した高校生活を送れました。この頃、深夜アニメを観たり、秋葉原などの店に通ったり、ライトノベルを買ったりと、いわゆる美少女系コンテンツへの興味を深める事になりました。

 その後、私は地理学などを探究するため大学に入った…のですが、合計三つの大学に通うという、数奇な人生を歩む事になりました。

《A大学》 既存のサークル活動に参加するだけでなく、自分達で新しいサークルを結成し、ここでも会報誌(大学内で配る同人誌のような物)を製本するなど、充実した生活を送りました。他方、高校までと異なり、時間割と生活リズムが不規則になった事もあり、自閉症・強迫神経症・社会不安障碍などの症状が悪化し、必修科目を修得できずに中途退学するという、人生初の大きな挫折を味わいました。こうした経験を機に、医師の診断を受け、精神障碍手帳を取得しました。

《B大学》 「地理学を学び、大学を卒業したい」という目標を諦められず、国立機構による学位授与試験に挑戦(不合格)した後、二つ目の大学(通信教育部)に入学しました。合宿など大変有意義な学業を楽しめましたが、有名大学である事もあり卒業要件が厳しく、毎年の学費負担(なるべく自分で払いたいと思っていた)も苦しくなってきました。また、この頃から私は、同人ノベルゲームなどへの興味を深めており、自分の学業に関して、難しい論文を書き続ける「学者系」よりも、芸術的でエンタメ性のある作品を創る「作家系」を志望したいと思うようになりました。同じ頃、地元のハローワークで障碍者雇用を相談しましたが、担当者から「今すぐ仕事を紹介するのは難しい、あなたには職業訓練が必要」との助言を頂きました。

《C大学》 こうして、二つ目の大学も卒業できませんでしたが、三度目の正直で挑戦した通信制大学で、遂に念願の「大学卒業」を叶える事ができました!
この大学を卒業できたのには、下記のような理由が考えられます。


  • 一年生からやり直すのではなく、以前の大学で修得した単位を引き継ぎ、最初から四年生として編入学する事ができる。

  • 障碍者支援教育に熱心な学園グループで、障碍者や不登校だった方、あるいは高齢者など、多様な学生が学び続けられるよう配慮されている。

  • 早くからビデオ通話などのオンライン授業を取り入れており、自宅からでも授業に「出席」できる。

  • 成績評価が「一発試験」だけではなく、レポート提出で単位を取得できる科目が多いので、試験当日に体調を崩して落第…というリスクを避けられる。

  • 学費が安く、自分が履修する科目単位数に応じた料金だけを支払えば良いので、低所得者でもマイペースに学び続けられる。当時(2020年)の政権による10万円給付も助かった…。

  • 「卒業制作」などの芸術系科目もあり、卒業研究の自由度が幅広い。

 「勉強は好きだが、論文よりも作品を創りたい」と思っていた私は、これまで探究してきた地理学(歴史を含む)や地学(天文を含む)の智識を、ライトノベルや動画という形式で表現した「卒業制作」を提出し、遂に大学を卒業する事ができました。ここでは、特定の学校の宣伝は控えますが、例え病気・障碍などの事情で、高校や大学を挫折してしまっても、学びたい人の再チャレンジを応援してくれる場所がある…という事はお伝えしたいです。

《現在》 大卒の夢を叶えるまで待ってくれていた家族に感謝しつつ、いよいよ就職を目指しました。ボランティアなどの地域活動を手伝って謝礼を頂いたり、日雇い派遣労働にチャレンジしたりしましたが、やはり自分は、健常者に比べて心身のストレスを感じ易く、集中力が欠如してしまう事もあるので、就労支援事業所での職業訓練を検討しました。そんな折、小説投稿サイトで知り合った方が、デジタルアートセンターの存在を教えて下さり、2022(令和四)年8月に横浜事業所を見学し、諸々の手続きを経て、2023(令和五)年1月から通わせて頂く事になった次第です。

【趣味・得意?】

 大学の課題レポートであれ、趣味のライトノベルであれ、好きな文章を書き始めると、食事・入浴・睡眠の時間を忘れるほどに没頭し、ずっとPCキーボードを打っている事が多いです。大学の「卒業制作」も、普通の卒業研究論文は5000字~2万字なのに対し、私は7万文字も書いてしまいました…(笑)。大学などで探究した事を、ライトノベルやアニメ風ゲームで表現する「地球学(地理学文芸)作家」とでも言うべき活動をライフワークにしています。ここでも、文筆をメインに仕事させて頂こうと考えております。

【好きな作品】

 小学生の時は、家庭用ゲームばかり遊んでいましたが、その中でも、プレーヤー自身がキャラやステージをクリエイトできる作品との関わりは、今の私の創作意欲に繋がっていると思います。そのほか、私に影響を与えた作品(映画・ゲーム)ジャンルを列挙すると…。


  • 善と悪の軍勢が、未来の技術で派手に戦う作品。このような構図は、私のアイディアに大きな影響を与えました。

  • それとは対照的に、敵対する双方が正義を掲げている作品。異なる登場人物の立場を理解したり、地上戦のイメージに影響を与えたりしました。

  • 現代世界と似たような国家が、主に実在の戦闘機を用いて戦争する作品。そのシナリオは、国際紛争を考える題材になります。また、現代風でありながら「地球に小惑星が衝突する」などの近未来SF要素もあり、私(の青春時代)に影響を与えた作品です。

 このほか『双恋(フタコイ)』という作品が好きでした。2000年代に完結したコンテンツので、今ではあまり知られていないかと思いますが、系列としては『シスタープリンセス』や『ラブライブ!』などと同じ電撃雑誌に連載されていた企画で、双子姉妹のヒロインと仲良くなる話です。双子の片方を選ぶのではなく、両方と(主人公を含めた三人で)幸せになれる優しい世界であり、ほかのヒロインに刺される心配も無く(苦笑)青春時代の思い出となった作品です。

 最近の作品では『ラブライブ!』『バンドリ』『閃乱カグラ』『アズールレーン』『神姫プロジェクト』なども楽しみました。ほかにも『アイカツ』などのアニメや、実写ドラマなどを観る事もあります。

 こうした作品と触れ合ってきた結果、私自身も「可愛い美少女キャラと一緒に過ごしたり、時には地上や空中で共に戦ったりする文芸作品」を創りたいと思い、そうした制作活動に取り組むようになりました。今後も興味を持った作品や、ここDACの皆様が創られた作品を拝観し、表現技法を学びたいと思います。

【個人的な事】

 近年は、例えば同性愛者の権利など、性の多様性が議論されておりますが、私自身も、社会の多数派とは異なる志向を持っているのかな…と思う事があります。私の場合は、異性愛・同性愛などの以前に、そもそも「恋愛」に対する興味が非常に希薄です。単なる「モテない」を通り越して、最初から「恋人は要らない」と思ってしまう性格なのです。

 何故そうなったのか、理由は色々あるとは思うのですが、端的に言えば「恋愛よりも勉強・仕事・趣味に時間を使いたい」という価値観なのだと思います。ただ、先天的な欲求自体が無いわけではなく、敢えて名付けるならば「反性愛者」なのかな…と考えたりしていますが、詳細な話は別の機会に譲ります。なお、好きなキャラは皆で仲良く推したいと思います(笑)。

【目標】

 まずは横浜事業所での仕事に慣れ、生活・体調を整える。今はまだ、事業所の皆様に一方的に支えられておりますが、皆様と相互に助け合い、より良い作品創りを目指します。将来的には、自分に合った仕事に就き、そこで安定的に働き続けるのが目標です。今すぐではなくとも、いずれ「DACに入ったお蔭で、このような形で他者・社会の役に立つ事ができた。その経験に基づき、自分は今、充実した自立生活を送っている」と、胸を張って答えられるようになりたい…いえ、ならねばならないと思います。

 また、将来どんな職業に就こうとも、学業の探究や、趣味の同人創作活動は、それを私が「好き」である限り、絶対に続けてゆくと思います。この事業所で学び働く皆様、これまで出逢った方々と、互いに少しでも良い影響を与え合えるような日々を送りたいです。

 今後、皆様に少しでも楽しんで頂けるような文芸作品を投稿してゆきたいと思います。それでは、改めまして宜しくお願い申し上げます。

2023/01/12(原文をDAC横浜に提出)
2023/03/25(一般公開のため改訂)


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