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まずは昭和に回帰かも

 最近突然ツイッターで1秒動画を先頭に複数の動画がまとめられている投稿が急激に増えた。最初の1秒の動画が何度も繰り返され、鬱陶しいことこの上ない。もともとツイッターは短文で要領よく情報を見ることができるというのがメリットだったはずなのだが、最近は長文や動画が添付できるようになり、急に流行りだした変なフォーマットのせいで大変見づらくなってしまった。それでも見てしまうのは中毒しているからだ。紙の本を読むようにしたりしてツイッター中毒の自家療法も進めているが、たまに役に立つ話も出てくるので完全にやめるわけにもいかない。ロシア語の記事のアカウントは短い例文の宝庫でもあるのでぼーっと眺めるのに良い。

 町中でスマホを覗いている人々は、だいたいなにかクネクネした踊りを見たりやゲームなどをやっている。もう10年前に勤め人をやっていたころ、朝の通勤の電車の中で通勤客たちが一心不乱にスマホを見ているのを、さぞやウォールストリートジャーナルやCNBCでも読んで株価をチェックしているのかと思いきや、くだらない愚民化コンテンツを見ていたので、ああもうこの国はダメだなと思ったものだった。最近は新入社員もスマホ世代になって、パソコンがロクに使えない層が増えているらしい。

 先日の桜井ジャーナルの記事で、オバマがジョブズにアップルの工場をアメリカに作るように依頼したが、ジョブズはアメリカでは十分な数のエンジニアが確保できないから断ったという話が出ていた。

アメリカをはじめ西側では1970年代からメディアやアカデミーの支配を進め、言論統制を強化、洗脳を進めてきた。並行して新自由主義が導入され、そのひとつの結果として庶民が学ぶ公教育のシステムが崩壊して知的レベルが低下している。

 今後2〜3年くらいかけて、日本でも公教育の崩壊ということが一般的に周知されるようになっていくだろう。アメリカの学校はもうなんというか大変なことになっていて、それがやがて日本にやってくる。いまや教育も偏差値を上げるための課金ゲームと化していて、自分でものを考えたり楽しみを見出したりということとは縁遠いものになってしまっているだろう。私などは自分の好きなことを好きなようにしか勉強してこなかったから、アホな人たちにはずいぶんとバカにされたが、曲学阿世の極みがどんな有様かをこの数年間でよく見えたものだった。

 私も散々デジタルとネットに中毒していて言うのも何だが、脳をちゃんと働かせるのにはアナログでオフラインが絶対に良い。辞書は電子辞書ではなくて紙の辞書を引いて、紙にペンで手書きしながら勉強していくべきだ。その上で生じた疑問についてはあとでネットで調べるのも良いが、基本はアナログに置くべきだろう。スマホを触るのをやめるだけで相当頭は良くなるだろうと思う。知的な活動に関しては昔ながらの方式が一番よい。


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