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ベーシックインカムによって地域・伝統文化・手仕事が尊重される


ベーシックインカムBIPが導入されると予測されることの一つが、地域の伝統文化や地域産業が継承されることだ。お金と心に余裕を持つことができる人々は、今まで気にはなっていたけど即お金にはならなそうだから習えなかった文化を習ったり、伝統技術を習おうという若い人が現れることだ。産業革命がはじまる直前、たった100年ちょっと前まで、ミシンなどの工業生産仕事が使われず、人々は手縫いで衣装を作り、刺しゅうし、織物を織って、暮らしていた。手間がかかった一点物の衣服には先祖代々から伝わる知恵と実用的なおしゃれの知恵が詰まっている。
日本では武術や着物茶道、日本舞踊などの伝統・民衆芸能は生活できるモデルが確立されておらず担い手が不足している。しかし、ベーシックインカムBIPが導入されると、人々は伝統を大切にする心の余裕を持つようになるだろう。そしてそのような風習は観光が復活したときに日本の魅力としてインバウンドの増加につながり、疲弊した地域を喜ばせるだろう。
コロナの間、新選組の土方歳三がロシアにわたるという映画「歳三の刀」を製作していた。その間役者たちは三味線や武術を習った。実はコロナで三味線の最大手が長い歴史に幕を下ろした直後だった。撮影にかかわった女優や大学生たちはその後も三味線を習い続け、活性化した。それはとってもいいことだと思う。
地域に生きた形でお金が使われて、人々が心豊かに生きるような状況が実現することを願っている。


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