20240425_ファミレスに囚われている

今日は大きな会議だったけど、進捗があまり芳しくないのになんか上手くいったから、GWは気持ちよく帰省できるな。

夜は「ファミレスを享受せよ」の全実績を解除して、「Marvel Champions」をやった。2人でKlawを倒せた~~~!

「ファミレスを享受せよ」 感想(ネタバレを含む)

ファミレスを享受せよの全実績を解除した。俺は基本的に実績解除って滅多にやらないから、それほどまでにこのゲームが俺に刺さっていることが分かると思う。
じゃあ何がそんなに良いのかと聞かれると、明確にここというポイントが挙げにくい。全てがじんわりと良いゲームだった。物語の流れはあれど起承転結やオチという感じではなく、リアリティのある会話がひたすら紡がれていくのがこの”じんわりと良い”の正体なのかなと思う。これは「ゆゆ式」とか「少女終末旅行」とかにも見られる、フィクションなのに説明的でなく、ただ世界観と人間関係を表現できる良い日本語、なのかな。

好きなキャラクターを一人挙げるなら、ガラスパンさんだろう。めちゃナイーブでメランコリな少女よ。彼女のスレた精神性と台詞回しがとにかく好き。中でも金のカブトムシのエピソードがとても良い。これまで生きてきて、漫然と進む日常の中でも”出口”ってあったんだと思う。俺の人生の中で博士課程進学という選択、それを決意したときに先輩と食べていた担々麺は一種の出口だったと思っているけれど、待っていたのは新しく険しい道だった。ガラスパンさんにとっての金のカブトムシは、どんな出口だったんだろう。それはきっとムーンパレスには繋がっていなかったはずだ。
ガラスパンさんは推理小説のラストも金のカブトムシも見逃してきたけど、ムーンパレスの入口という”出口”に入れたんだと思う。彼女はムーンパレスに来たことで、ラテラの喪失とラーゼとの出会いによって強くなれた。諦めに似たある種の楽観主義と、一人の友達を手に入れられたから。

もちろんクラインと王様も、ツェネズもセロニカも好き。セロニカがTRPGっていう、自分とは全く違う他人を演じるためのゲームを提案するってのがもう良い。そのシナリオをツェネズが一番楽しんでいたっていう事実だけでなんかもう嬉しくなっちゃう。あー、あとラーゼは最初自分というか、黙した主人公なのかと思っていたら、後半辺りから明確に自我があるのも良い。クラインの名前の由来のクラインの壺は表裏の区別がなく、ただ満たされることはない曲面だってこともなんだか切ない。間違い探しも総当たりも好き。
こうやってあれもこれもと考え始めると、結局このゲームの全てが好きになっているんだ。

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