母姉
昔から人と同じことをするのが、あまり好きではない私は「新しいもの」「斬新なもの」「トキメくもの」等にすぐ飛びついてしまう。
最近もたくさんのそういうものたちにのめり込んでいるが、今日はその中で刺青を紹介しようと思う。
いやいや、あの皮膚内にインクを針で入れる刺青ではない。タトゥーシールが進化したようなものだ。カラフルで簡単に付けられるのに、1週間は軽く長持ちする。
実に…実に可愛くて独自性が溢れている。私的にはたまらなく魅力的なものなのだ。見ているだけで気分は上がるし、付けたりなどしたらその日1日お祭り騒ぎ。
まぁそんなお祭り騒ぎを、仕事のモチベーションを上げるため(という名目で)、近頃行い続けている。
だが流石に職場でそんな人間は見かけないし、私のタトゥーシールがバレたリスクも…正直分からない。大丈夫かもしれないし、大丈夫じゃないかもしれない…が、やってしまうのが、私の悪い癖だ。
……か、可愛い。可愛いすぎる。
時計で隠しながら、仕事中にちらちら見える可愛さを見て、ニヤニヤしていた。
が、本日夕方 帰宅前に上司が一言。
「今日ずっと気になってたんだけど、それ、なに?」
……OWATTA\\\\ꐕ ꐕ ꐕ////
しどろもどろに近所の子に〜とか、訳の分からない説明を力説する私。
するとその横の別の上司も便乗。
「え?なになに?見せて?」
……KAKUJITSU OWATTA\\\\ꐕ ꐕ ꐕ////
上司達は話し始めた。
「あ〜、え、可愛いじゃん。あたしもこないだ足首に金のタトゥー的なの入れてたよ!シールより頑丈なやつ!」
(金?!足首まくってる上司様、あなた足にゴールデン入ってたんですか?!部長の前なのに凄すぎませんか天才ですか???)
そして別の上司。
「私も中二病こじらせてた時、腕にバーコードのタトゥーシール貼ってたよ。そんないいやつじゃなくて、水で濡らすやつ!こういう!!!…なんか病んでる系の!生きてないAI感出るやつ!」
(……え、あなた様お子さんたちいらっしゃるお母様世代ですのに、上司あなた、手にバーコード描いてたんすか?しかも生きてない感じ演出?!)
いや、私の職場って最高だなって思いました。
これからも母や姉のような上司たちの明るさに、元気さに、しっかりついて行きます……!
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