グクのタトゥーを引きずるARMYに考えてほしいこと

ことあるごとに再燃するグクのタトゥー話。「可愛かったグクに戻ってほしい…」「何かを連想させるようなタトゥーは見たくない…」。そんな気持ちをSNSで吐露することについて、個人的な希望としては書く前に少し考えてみてほしい。人間はいつまでも同じところに留まっていることはなく、誰しも変化・成長をするものだということを。そしてもちろんアイドルだって例外ではない。

他にもタトゥーを入れているメンバーはいるものの、なぜかそちらは肯定的に取られている意見が多い一方(むしろ否定的なものを個人的には見かけたことがない)、グクだけがこうも騒ぎになってしまう理由を考えてみた結果、私として思い浮かぶのは2つだった。一つはデザインの問題。片腕がっつり、さらに手の甲という目立つところまでガッツリ入っているうえ、かなりインパクトのあるデザインであること。これが、昔のかわいかったバブいグクのイメージからかけ離れているせいではないか。もう一つは、入れた時期的に炎上していた女性との熱愛疑惑(公式が否定)により、グクのタトゥーに女性にまつわる意味があるのではないか、お揃いなのではないか、などの見方が発生してしまっている点。

結論から言うとまず、前の方について言えば、はっきり言って好みの問題だ。グクのタトゥーいかつすぎてちょっと苦手!って思う人はいるだろうし、それ自体は個人の主観でもちろん各々の感じ方がある。しかし、例えばだが、自分の親友がいかついタトゥーを入れてびっくりしたときに、本人にびっくりしたよ〜!っていうのは全然いいと思うけど、SNSで匿名でぐちぐち言うのはただの悪口だ。その点、もし仲の良い人の、イメージと違った側面を発見した時、私たちはどういうリアクションするべきなのだろう?私だったら、まずへえ〜と素直にびっくりしたことを伝えるかもしれない。その後、でもそれもいいね、意外だったけどいいかもね、って言ってあげたい。なぜなら仲がいいから。相手を大切に思っているので、相手が意味があると思ってやったことを尊重してあげたい。この関係をアイドルとファンに当てはめるのは強引かもしれないが、本当に自分の推しを大切に思っているのならSNSでぐちぐちと書き込むのは相手のためになることなのか、今一度よく考えてほしい。

一方、後半の方(女性のやつ)についてはそもそも事実が不明なので、そうかもしれないし、そうでないかもしれないとしか私には言えない。それはグクにしかわかり得ないことで、私たちファンには一生真実はわからないことだ。ただわかるのは、メンバーのイニシャルとARMYの文字がレタリングされてるな、ということで、これは皆が推測する通り間違っていることはないだろうが、それ以上の意味が含まれているかはグクか、グクから直接真実を聞いた人しか知らないことになる。それ以外の意味を、あたかも事実のように「こういう意味合いなんですよ!」と決めつけてSNSに書き込んでいるのも見かけるが、これは事実ではない可能性が十分あるので、完全に絶対に控えるべきと思う。また「こうだと思いますか?」や「こういう疑惑が出てきた」などと話を広げるのも、本当に推しやバンタンを推したいならぐっとこらえてほしい、と私は思う。なぜならそれを呟くことによって推しには何の得にもならず、損しかうまないからである。友人とLINEで議論するのはいくらでも。それは非公開の世界なので全く問題ないと思う。

そして、ここからは極論になるが、仮に一部の方々の予想が当たって熱愛があったとして(もちろん真実は永遠にファンが知る由もないが)、それが何か問題があるだろうか?個人のグクにおいても、そしてもちろん“アイドル“を職業としているグクにおいても。アイドルにタトゥーも熱愛も相応しくない?公開恋愛するアイドルもいれば、タトゥーいれてるアイドルもたくさんいますよね?ファンを裏切った?グクの成長過程を無視して勝手にイメージを当てはめてたのでは?仕事に支障?それは完全にファンが考えることじゃないのでは。他のメンバーの迷惑?メンバーは完全に受け入れてるよね。ちょうどこれで議論が荒れていた少し後に撮影したと思われるウィンパケ2020でつい涙が出ちゃったグクにナムさんがなんて言ったでしょうか。「ジョングクが泣いて頭が真っ白になった」って、それくらい大切に思われてるんですね、グクは。そして防弾は7人です。ひとりに何かあった時はみんなで解決してきたのが防弾。メンバーが何があっても支え合っているところが最大の魅力のグループ。だから他のメンバーの迷惑と決めつけてアウトタグつけるようなことは本当にファンとしていちばんやるべきでないと私が思うところです。

当たり前のことをはっきり言いたいのだが、グクはもう昔のぐくではないです。自分が5年前の自分ではないのと同じように。そして今グクは昔はできなかったことができるようになり、ライブではフロントで歌い、踊り、ハモリ入れて人一倍歌パートの多い分体力をつけて、ボクシングで自分を鍛え、さらに昔のグクでは作り出せなかった素敵な音楽を作れるようになった。(ドラムも演奏できるようになった!!!)それはグクが努力をして、ファンにかっこいい姿を見せたくて、たくさん考えたり、経験して成長した姿だ。それをどうか外見だけを昔と比較し、自分の好みがどちらかということだけで判断しないでほしい。昔のグクが良かったな、って言う言葉は、もちろん好みの問題として思うこともあるだろうが、どうか自分の心の中と親しい友達の内輪の話だけで収めてほしい。なぜなら、それを誰かがいくらSNSに書き込んでも、完全に100%断言するが、絶対にバンタンにも他のARMYにもいい影響は生み出さない。グクの時間は巻き戻すことはできないし、他人にそれを強要したいと思うのはとても傲慢なことだから。

推していたアイドルについていけなくなった自分を認めるのは時に悲しいし寂しいし、辛いことだと思う。今まで一生懸命好きだった分、簡単に距離を置けなくて、一言言いたくなる気持ちもわかる。ちょっと自分が思う姿と違っているように見えた時、推しに変わって欲しい、戻って欲しいと思うのは、アイドルとファンの距離感からすると切ない願いだ。しかし先ほども述べた通り、SNSごときで一部のファンがつぶやいてその推しが「そうか昔の僕の方がよかったなら、過去の自分に戻そう」となることは絶対にないし、それをお願いするのもおかしい、ともし理解できたなら、静かに自分の気持ちと向き合って、どうしたいか考えたらいいと思う。休むもよし、好きでいるもよし。たとえ休んでも、もし少し時間が経って、また推したいと言う気持ちになったなら、いつでもバンタンは迎え入れてくれると思う。以前グクが、僕は同じ場所で待っていると言っていたように。

私が思うに、グクはグクだ。私はグクが変わったと誰かがいう意味が正直わからない。グクは成長過程だ。だから進化している。でも変わってはいない。10代をバンタンでがむしゃらに過ごし、今20代前半でキャリアは十分な評価を得てはいるが、私たちと同じようにコロナで不自由な思いをしながら、人生で一番ハメを外して楽しんだりすべき青春真っ只中をほぼ仕事に明け暮れながら、プライベートもやりくりして過ごしている20代男性だ。もちろんファンの知らない彼女がいるかもしれない。それがなにか問題あるだろうか?20代で相手がいるのは珍しいことではないだろう。コロナで本国で過ごせるこの時、ツアー中にできないことをいっぱいしたらいいと思う。なぜならバンタンの音楽は実体験やリアルな気持ちから生み出され、共感を得て評価されてきたグループだからだ。年齢なりの経験だってこれからの創作活動の必要な糧でしかない。私はこれからもバンタンの生み出すリアルな音楽を聴きたい。

バンタンはもう10代のアイドル駆け出しではない。今まで事務所の規定ではないが、メンバー同士そうしようという話し合いのもと、熱愛報道も出すことなく、真面目なアイドルとして結成7年を迎えるまでARMYに忠実でいてくれた。キャリアも今やビルボードアーティスト、グラミーノミネーションアーティストとして、作品性が世界レベルで評価されているアーティストだ。年齢的にももはやベテランアイドルの域に入ってきている今、今までの姿勢に感謝こそすれ、改めてタトゥーがどうの女がどうのというレベルのことを、いちいちネタにして足を引っ張るのはいかがなものか。今回改めてきっかけがあってこれを書こうと思ったのは事実だが、それ以前も普段からずっとグクのタトゥー関連をつぶやく人が絶えない状況を見ていた。悪気がない人や、不安な気持ちを誰かとシェアしたくてつぶやく人が多いのも理解している。しかし、今のバンタンのありのままの姿や立場を私たちは今一度正しく受け入れないといけないのではないか。ただの成長上の事実として、今の7人がもう数年前のバンタンと同じではないということを。みんなと同じように、成長して変化もあることを。ARMYに向けた歌を歌ってくれるのはもちろん嬉しい。でも私は数年後に、ARMY以外の誰かに向けた愛の歌を心を込めて歌うバンタンも絶対に観たい。そして私もバンタンと一緒に成長しながら、これからも泣いたり笑ったりしたい。


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