吟醸さくら

50歳で自律神経失調症と診断される。 夫と死別後、子育て、仕事に邁進する日々。 波瀾万…

吟醸さくら

50歳で自律神経失調症と診断される。 夫と死別後、子育て、仕事に邁進する日々。 波瀾万丈な人生だが、癒しは【推し活】【音楽、映画鑑賞】【旅行】。大好きな酒を断ち、ノンアル健康志向を目指す。 ”方法はいくらでもある"この言葉を励みに更年期と向き合いエッセイをお届けします。

最近の記事

できることを数えてみよう

久しぶりに竹内まりやの【幸せのものさし】という曲を聴いた。 歌詞が今の自分とマッチしている。 「私が決める私のプライオリティ〜  何をとって〜、何を諦めるの〜🎵」 50代更年期に入り、だんだん物事が億劫に感じるようになった私がいる。 30代、40代でできていたことが出来なくなってきた自分に気づいた。 例えば、掃除。 排水溝やトイレ、玄関、掃除機をかける、モップで床拭きなど。 人付き合いも面倒だ。 食事もキツい時はどうしてもウーバーイーツで頼んでしまう。 その度、自己

    • グリーフケア〜箱庭療法〜

       夫が事故でこの世を去って、はや半年が過ぎた。  死後、役所で死亡届に火葬手続き→通夜・ 葬儀→香典返し→事故処理→遺品整理→銀行解約など、やらなきゃならない事が山積みで心は失感情症状態。 淡々と目の前にあることをこなしている日々だった。 日を追う毎に辛さは増すのに、泣けない現実。  100か日を超えると人間、少し楽になるなんて言われたが、夫の最後の言葉も聴くことさえできず、死逝。 残された家族はこの喪失感にどう対処すれば良いのかまったく分からない。 いつしか私の心は

      • 更年期の友〜健康オタク〜

        40代後半〜ゆらぎ期に突入。 悲しきかな…ついに更年期症状が私の元にやってきた。 とにかくキツイ! 血圧上昇でふらつき、めまい、動悸、頭痛、 のぼせ。 胃腸は、吐き気と腹痛でお腹を下す。 メンタル面は、何をしても楽しくない、外出が億劫、人と会いたくない、夕飯作る時間が憂鬱など負のオンパレード! 食べたいのに食べることができない辛さ、 眠りたいのに脳が常に活動して眠れない、 動きたいのに少し歩くと息切れ、動悸。 婦人科系の手術後、女性ホルモン減少で想像した以上にダメー

        • 更年期、心のビタミン剤

          40代後半から、身体と心の異変を感じ始めていた。 子宮、卵巣摘出手術、その後、自律神経失調症を患い、50代を迎えることに。 現在は婦人科でホルモン補充療法、心療内科で抗うつ剤を処方してもらい、カウンセリングも 受けている。 私の場合、子宮、卵巣摘出のダメージがかなり大きいと医師に伝えられた。しかも、バセドウ病も併発し厄介だ。 いや、自分の病気だけじゃない。夫の死や親の介護、娘の受験が重なり、50代は一挙に波が押し寄せてきたような感覚だ。 『もう、やってられな〜い!』

        できることを数えてみよう

          〜ロマン喫茶へようこそ〜

          『蕎麦打ちと農業やってみたいなぁ…』 亡き夫が生前、笑顔で語っていた夢。 彼はサラリーマンを退職して、第ニの人生を考えていたのだろうか? 夫婦で''あんなこと、こんなことやってみたいね"と色々な妄想が湧き、楽しいひとときを過ごしたことを幾度となく回想した。 例えば、 夫は昼の部で蕎麦打ち、 私は夜の部で8畳一間のおでん屋を営む、 一人っ子の長女には、看板娘になってもらい、オーダーをとってもらう… だんだん夢物語がエスカレートしていく。 しかし、その夫が50年で逝って

          〜ロマン喫茶へようこそ〜

          更年期の友(^-^)

          2年前クリスマスイブの朝、台所に立った瞬間、めまいと吐き気に襲われた。 「お母さん、大丈夫?」遠くから聞こえる娘の声。気付けば、救急車の中だった。 朦朧とする中、いくつかの検査をしたが、以上なし。 いったん家に戻り様子を見ることになったが、症状は薬を飲んでも変わらず、鬱々とした日々を送っていた。 息苦しさや動悸、不眠が続き、ようやく辿り着いたのが心療内科だった。 自律神経失調症、その中の不安障害という診断をされ、抗うつ薬と精神安定剤を処方された。 まさか自分がこんな病になるな

          更年期の友(^-^)

          人肌恋しい季節

          師走に入り、寒さが身に染みるこの頃。 街はイルミネーション一色で、人々が足早に 移動している。 私はその速さに合わせ、ライトアップされた 街路樹を歩いていた。 銀杏並木がとても綺麗だ。銀杏が舞う姿はなんとも言えない切ない感情とロマンを感じる。 今夏、私の夫は交通事故でこの世を去った。 だから今冬は、余計に人肌恋しく感じる。 昨日話していた人が、突然消えてしまうことは 言葉では言い表せない切ない感情が湧く。 まだ、死を受け止めていない自分がここに いる。 今はそれで良いのだ

          人肌恋しい季節