アカマンボウのでかさ

幼稚園の頃、夏休みにもらう冊子に「夏休みのうちいちばん〇〇だったこと」を書き込むページがあった。ひらがなで自分で書いていたのか、親に書いてもらっていたのか、いまとなっては記憶が定かではないのだけど「いちばん驚いたこと」の欄に「アカマンボウが大きくて驚いた」と書いたことを覚えている。

いまも一番を決めるのは 決める振りをするのも苦手だが、幼稚園児の頃もそうだった。夏休みの記憶のなかから、いま思い出せる何かを無理矢理そこに出した。たぶんほかにもっと驚いた出来事があったかもしれないのに思い出せないから、対外的にはこれが私にとってのいちばんになってしまうもどかしさみたいなものを(ここまで言葉にはできなかったが)感じていたように思う。

そのアカマンボウは、夏休みに友達親子と見に行ったようなうっすらとした記憶があるが、あれはなんのアカマンボウだったのか。生きていなかったような気がする。壁に沿って左を向いていた。剥製だったのかもしれない。

あ、これかも。記憶との一致の仕方が同じ。

あっさり解決してしまった。記憶の曖昧さのせいで確信にはならないけれど。インターネットであっという間に解決できてしまった。「できてしまった」という感じだよ、ほんとに…

思いつき・思い出・日記