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独語の愉快な仲間たち

4月のドイツ語の最初の授業で、僕は、目立たないようにと、教室の右後ろの方の席に座った。振り返ってみると、この時、何となくあの座席に座った事が、この一年で一番の幸運だったと思う。

というのも、そのおかげで、席の周りの人達とだんだんと喋るようになって、仲のよい(と僕が勝手に思っている)友達が出来たからだ。
僕の周りに5人いたのだが、みんな尊敬できるところがあって自慢の友達である。どこが自慢かというと、部活やバイトとか大学生なりに一生懸命頑張っている所、周りに流されず自分の意見や考えを貫いている所、あとまあみんな優しくて明るい所とかである。一人ひとり、本当に良い所が沢山ある。

でも、そんな彼らだが、なぜかドイツ語の授業だけは絶望的にやる気がないみたいだった。笑 
例えば、これは全員に共通する事なのだが、分かっているのに絶対に宿題をやってこない。笑 
毎回の授業で、先生が丁寧にアナウンスをして、絶対に聞き逃すはずがないのに、次週の授業で僕が「宿題どうだった?」と聞くと、「え、宿題なんか出てたっけ?」と、5人中大体5人が答える。笑
小テストがある時も、事前に先生が丁寧にアナウンスをして、テスト用のプリントまでオンラインにアップされているのにも関わらず、
当日になると、教室に入るや否や「やべっ、今日小テストじゃん。忘れてた!」とかなんとか言って、テスト一分前くらいから、みんな必死にプリントを見返して勉強し出すのだ・・!
あと、授業中にモンストやっていたり、フランス語の勉強していたり、爆睡してたり、真面目に聞いてる風にみえてめっちゃぼーっとしてたり…。復学してどの授業も必死に受けている僕からしたら、もう、意味不明だった。笑

まあ、こんな感じで、どうやらドイツ語のやる気はなさそうだけど、愉快な彼らなのである。一緒にいて楽しかったので、授業は一限だったけど毎回楽しみだった。不安だった学校生活も、ドイツ語が楽しかったので何とかなっていた、という所もある。

彼らに出会えたのは、僕にとって運が良かった。
2年からはみんな別々の学部になって、もう会う事はないかもしれないが、卒業する時に、それぞれどんな風になっているか、とかを考えると本当に楽しみだ。



・・・

今日は「ドイツ」「楽しかった思い出」みたいなキーワードから、強引に、僕の好きなシューマンの一曲を紹介しようと思います。笑

日本語では「色とりどりの小品」といって、たしか15くらいの小曲から構成されています。
聴いていると、どこか懐かしい感じがして、どれも本当に良い曲なので…。
是非最初の一曲だけでも聞いてみてください。

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