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芥川

なぜ芥川

帰省している間、神保町に行く機会があった。
初めてちゃんと歩いたのだが、ふらっと立ち寄った古本屋で「1,000円以上お買い上げで40%off」という手作りのクーポン券をもらい、思いがけずも芥川の作品をありたけ購入してしまった。

とりあえず売っていた分だけ買った

芥川の作品をとりわけ好きという訳でもないのだが、
まとめ買いの理由は単純で、先日、尊敬している方にオススメの本を伺ったところ「とりあえず芥川とか読んでみたら?」と薦めてもらったためである。

芥川は短編で読みやすい。作者の人生観や、人間の本質的な部分が凝縮されているような気さえする。
実際にちょっと読んでみて、「人生の参考書みたいな感じで、そばに置いておきたいな」と思うようになったので、折よくクーポン券に釣られて古本屋で買ってしまった、という次第だ。

芸術的ってなんだろう

芥川竜之介や、太宰治の作品を読んでいて思うのは、彼らの作品は芸術家チックな所があるような気がするという点だ。
例えば、ベートーベンソナタの1番~32番という音楽に、彼の人生の激動や思想の変化が反映されているように、
例えば、ピカソの絵画の作風が、青の時代とか、キュビズムとか。年代と共に変化していったように。

芥川の作品も、どこかそれと同じような感じを受ける。
「読んだら、芥川の作品という事はわかるんだけど、出版された時代とか年代によって、同じ作者とは思えないほど違う思想に思える…」とかそんな感じである。
太宰の作品なんて、まさにそれである。「これ、同じ人が書いてるの!?」ってたまに思う事がある。

どうして、芥川とか、太宰の文学が芸術的に見えるんだろうか。
彼らの人生がドラマチックだからだろうか。

とりあえず、購入した作品を一つずつ読んで心の支えにしていきたいと思う。


今日は、「この人って、こんな作品作ってたんだ」と僕が最近なった、リストのコンソレーションの2番を紹介したいと思います。

リストって、超絶技巧とかそういうイメージだと思うんですが、consolationsみたいな美しい作品も沢山作っていますよね。
恥ずかしながら、僕がこの作品集をちゃんと知ったのは実はかなり最近でした。(いくつかは聴いたことがあったのですが…)

知るきっかけになったのは、帰省中に、この、2番の演奏を生で聴く機会があったからなのですが。
とても感動してしまって、その日は帰りの電車でずっとこの曲をループして聴いていました。


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