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「震災10年の感謝を全国に。」のクリエイティブまとめ

どもです。東北拠点のビデオグラファーいわむーです。

東北で一番大きな新聞社である、河北新報社さんと一緒にWACO CREATEが取り組んだ「震災10年の感謝を全国に」の企画制作のクリエイティブをまとめました。

企画の概要は下記のとおりです。

「震災10年の感謝を全国に。」
今だからこそ、伝えたい言葉があります。

東日本大震災の発生から10年。
この間、国内外から寄せられた物心両面の支援が、
私たちの背中を押してくれました。

感謝を表現した写真を募り、スタッフが宮城県内各地を訪れ、
たくさんの「ありがとう」をいただきました。

2021年3月11日付の河北新報第二朝刊に掲載するとともに、
宮城県沿岸15市町ごとに、メッセージ動画を制作し、
河北新報公式YouTubeチャンネルに配信しています。

全国・世界の人々に、感謝の想いが届きますように。

私たちの「ありがとう」
届け、東北から全国へ。


特設WEBサイト

こちらは相方のざわむーが制作しました。企画の概要も記載されているので、まずは一度こちらを御覧いただきたいです。


制作動画

こちらはいわむーがアートディレクターとして、制作監督を務めました。撮影は僕も行いましたが、半分以上荒町エリア発信隊動画チームリーダーを務めているhito-kotoの前川さんが行いました。(岩村っぽい、前川さんっぽいという隠しきれないくせをもし見つけた人がいたら是非教えてほしいです笑)

東日本大震災の時に津波で被災した宮城県の沿岸15地域それぞれの動画と、ダイジェスト版としての「宮城を想う全ての人に『ありがとう』」、合わせて16本制作しました。


新聞広告

こちらは2021年3月11日の河北新報第2朝刊に載った10段広告です。WACOCREATEで広告デザインを担当しました。

河北新報311_10段広告

この企画の目玉は各地域から集まった「ありがとうのメッセージ」なので、どのように動画を見ていただくか、というのを目的に制作しました。動画のアイキャッチを用いて、QRコードを配置することでクリック率を高めようとしました。また、それにプラスして、Rakeさんの歌の歌詞も一部抜粋で載せました。この言葉に、制作した動画に対する私達の想いを込めました。


PRについて




メディアの反応

宣伝会議の「AdverTimes(アドタイ)」さんでも取り上げていただきました。


地域の反応

など、SNSでの投稿の一部ですが、多数反応がありました。

また当日、自治体で流したい、施設、空港で流したいというお話もちらほらいただき、SNSや新聞での広告だけでは届きにくいような方へのリーチも一定数ありました。

今後は、全国で動画を上映してくださるサポーターを募集しようと画策中です。


楽曲制作

動画の音楽を作詞作曲してくださったのは宮城県出身のRakeさんです。河北新報社さんとのタイアップソングとして「100年先のあなたへ」を完全新作で


MV制作秘話についても先日ライブ配信されていました。歌の歌詞に込められた想いを話されています。自分が作った歌について、ここまで裏側を話したことはこれまでないみたいでした笑 宮城県出身で、被災地を実際に自分で回って復興支援をされてきたRakeさんだからこそこの歌詞が生まれてきたんだなと感じるお話でした。想いを知りたい方は動画を見てみてください。
ちなみにMVは岩沼と石巻で撮影されたようです。

余談ですが大ヒットの「100万回の『I love you』」は2011年3月9日にリリースされたようです。当時僕も宮城県で被災しましたが、この歌が耳にとても残っていて、歌が流れる度に明るい気持ちになった記憶があります。

今回間接的にではありますが、Rakeさんと一緒にお仕事ができたことがとても嬉しく思います。


最後に

当時は仙台の高校卒業したて、福島大学入学の直前。この10年を振り返ると、どちらかというと福島の原発問題の方が身近でした。そう考えると、津波の被害のあった宮城の沿岸地域を自分の足でゆっくりと回る機会は、そう多くなかったのかもしれないです。

「それでも海と生きる」そんな言葉をお話していた方もいらっしゃいました。この言葉は今でも心に突き刺さっているし、一生忘れないと思います。

今回、この企画に関わらせてもらって、本当に感謝です。映像チームとして一緒に撮影に行ってくれた前川さん、ざわちん、河北新報のPJチームの皆様、現地でアテンドしてくださった方々、本当にありがとうございます。

映像を通して、全国の皆さんに地域の方々の「ありがとう」の言葉を届けるために、東北を想う全ての方に届くように、共感してくださった方は、シェアしてもらえると嬉しいです。

また今後は「防災減災」というテーマも1つ、自分の中で考えたいというきっかけになりました。撮影期間中の大きな余震もそれを考えるきっかけの一つになりました。あの悲劇はもう二度と起こらないと勝手に考えていたけど、そんな確証はないですもんね。僕のペースで少しずつ行動を起こしていきたいです。

おまけ

実は15地域の動画のハッシュタグ部分に、ちょっとしたメッセージが埋め込まれているの、気づいている人いましたかね?笑 新聞の縦読みが話題になったこともあったので、それに近いことをしてみました。興味がある方は探してみてください。

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