新卒2年目がデジタル証券組成してみた(LayerX Fintech事業立上げ期にもがいた話)
※ こちらは「LayerX Advent Calendar」 60日目の記事です。
こんにちは!LayerX Fintech事業部にて、三井物産さん達との合弁会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」(通称、MDM)でbiz担当として参画している田本と申します。
2019年にインターンとしてLayerXに入社後、合弁会社の立ち上げからずっとFintech事業部に携わり、現在新卒2年目になります。
昨日の記事は、SaaS事業部のプロダクト「バクラク」のロゴに込められた背景に関する記事でした。
本日はFintech事業部が取り組んでいる「デジタル証券」の紹介と、若手bizマンとして私がデジタル証券組成に携わった業務についてご紹介したいと思います。MDMの目指す世界観や、LayerX・MDMが持つカルチャーについて感じ取っていただければ嬉しいです!
MDMの紹介については、会社紹介資料をご覧ください!
AMDXと両輪の「デジタル証券」
MDMは不動産をメインとしたファンドの資産運用を行うアセットマネジメント(以下、AMと呼びます)会社です。AM業務には多くの手作業や紙を用いた作業が存在しています。このAM業務をソフトウェアの力を駆使することで、どこよりも効率の良いものに進化させてより投資家様にリターンを還元させることがMDMの大きな目標の一つです。我々はこれを「AMDX」と位置付けて日々プロダクト開発をしています。詳細については、「LayerX Advent Calendar 43日目」ざべすさんの記事で描かれてますので是非ご覧ください。
この「AMDX」と両輪でMDMが目指しているのが「デジタル証券」の組成です。デジタル証券とは、不動産・動産のファンドの持分をデジタルで発行・譲渡・償還できるようにした証券です。AMDXと合わせることで、ファンドの一連の流れをデジタルに完結させることを目指します。デジタル証券を組成することによって、個人のみなさんにとって今まで投資機会が少なかった、好立地にある大型不動産や大型インフラへの投資機会を提供できるようになります。
MDMが厳選した物件への投資機会を提供することで、デジタル証券が個人のみなさんが貯蓄に代わる資産運用手段となることを目指しています。デジタル証券とAMDXセットになって初めて、MDMの経営理念である「『眠れる銭』をActivateせよ。」が実現できるのです。
新卒2年目で「デジタル証券」を組成してみた
この冬、MDM初となる公募デジタル証券ファンドの組成を実行し、ファンド運用を開始させました。弊社が運用するファンドとしては初めて個人投資家様へデジタル証券をお届けする事業となります。デジタル証券ファンド組成を通じて、「『眠れる銭』をActivateせよ。」の世界に近づく一歩を踏み出しました。
さて、ここからは若手bizマンの業務の話になります。今回私はこのファンド組成のPOとして各関係者との調整や交渉、商品性の検討、有価証券届出書などの書面作成etc...といったファンド組成に係る業務全般を担いました。
信託銀行・証券会社・監査法人・弁護士・弁護士etc...とこのプロジェクトに50人近くの各業務のプロが携わりました。そんな中、社員が20人程しかいないMDMは新卒2年目の人間がPOとして参画しました。
PO業務を支えてくれたLayerX・MDMのカルチャーや行動指針
MDMのカルチャーの一つに「自らどんどん学ぼう。それを支える環境はどんどん提供するというものがあります。(私が勝手に言語化しました。)MDMは三井物産さんをはじめ複数の金融機関との合弁会社であり、各社から金融業務のプロが結集した組織です。
ファンド組成を全て務めるというのは初めてでしたので、PO業務の中で不明確なところや壁にたくさん直面しました。特に最初はつまづくことも多く、諦めそうになることも多かったです。その中でMDMの上野社長から言われた一言が僕を救ってくれました。
「MDMのリソースまだまだ使えるんだから、どんどん使い倒し切ればいいでしょ」
「自らどんどん学ぶ」というのはLayerXの行動指針「Be Animal」から通じるところがあると考えています。「Be Animalさが足りなかったか、、、」と反省すると共に、そこからまだまだ使い倒せるはずだ!と火がつきました。
どんどん会社の皆さんのお力を借りました。すると、時が経つごとに自分でこなせる業務が自分でも驚くくらいに増えました。
今回のPJを通じて、MDMの持つリソースをフルに活用できる環境がカルチャーとして備わっていることを痛感しました。そして、この環境は若手bizが存分に縦横無尽に働きながらオールラウンドで成長するための最高のOJT環境だと考えています。
POとして社外の方々と行うやり取りにおいては、LayerXの行動指針に支えられました。5つある行動指針のうち特に「Trustful Team」「徳」の二つを意識することでプロジェクトを進められました。
今回のファンド組成には各関連会社から50名近くが参画しました。まだまだ新しい「デジタル証券」ファンドということもあり、会社を跨ぐ課題も複数発生しました。各社さんの経営につながる話ですので議論が対立することもありました。
プロジェクトを進めていく中でLayerXの行動指針(特に「Trustful Team」「徳」)を対外にも活かしていこう、と明確に意識しました。なぜなら、細かい部分で議論になったとしても『デジタル証券ファンドを組成し、新たな投資機会を提供する』という一致した目標のもとに各社が集結しているので一つ視座を高く見てみると、会社は違っても「同じチーム」と言えると考えたからです。この考えをもとに各社の担当者の方々と協議を進めました。各社さんのご協力もたくさん仰ぎつつ一つ一つの課題を乗り越え、無事にファンド組成となりました。「デジタル証券の世界を切り拓こう」という各社さんの共通の想い・ご協力がなければ達成できなかったゴールでした。
さいごに...
ここまで長々と書いてきましたが、この記事でお伝えしたかったことは二つです!
①:LayerXのFintech事業部・MDMは「AMDX」「デジタル証券」の二軸で世の中の「『眠れる銭』を、Activate」していくぞ!
②:MDMはLayerXのカルチャーや各出資会社のカルチャーが融合し、若手bizが縦横無尽に活躍していくための環境が整備されているんだぜ!
ということで、LayerX及びMDMでは一緒に目指す世界を切り開いてくれる仲間を募集中です!ご興味を持ってくださった方に「ポチッ」としてくれたら嬉しいです!
■MDM関連
MDMでは本日「デジタル投資銀行部門」のメンバー募集を開始しました!金融関係のお仕事をしている方(若手bizも!!!)大募集です!
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