Etsy の手数料:Payoneerへの送金、日本の銀行への出金までのシミュレーション
どうも、244です。週に1本ほど、Etsyの攻略情報を投稿中です。ご興味のある方は、ぜひフォローもいただけると感激です。
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さて、今回はEtsyで商品を販売した場合、もろもろの手数料を全て含めて最終的にどれくらいの金額が振り込まれるのか?という点をシミュレーションしてみました。
「Etsyの手数料ってどれくらい?」というイメージをつかむのには役立つと思いますので、出店を検討中の方は読んでみてください。
※掲載情報は2023年12月時点のものとなりますので、ご了承ください。また、日本円での表記もこの時点での為替(1ドル=145円)を反映しています。
※Etsyにて実際に販売をしてみて得たデータではありませんので、多少のズレがある可能性があります。あくまでイメージとして参考ください。
前提条件:日本在住でEtsyを利用する場合、Payoneer口座が必須
2023年10月からEtsyがPayoneerと提携することで、日本在住の方でも新規出店ができるようになりました。よって、Etsyで商品を販売するにはPayoneer(ペイオニア)口座を開設することが必須となります。
ですので、売上金の流れとしてはこんな形でしょうか。
商品が売れる
Etsy支払い口座に入金される
Payoneer口座に送金される
Payoneer口座から現地の口座に送金する
この前提で手数料シミュレーションしていきます。
出品手数料:0.2ドル(約30円)
まず、Etsyでの商品出品は基本的に有料となります。商品を1つショップに出品するたびに約30円かかります。
出品手数料がかかるタイミングとしては、下記となります。
商品を出品したとき
商品が売れた場合の自動更新時
4ヶ月間商品が売れなかった場合の自動更新時
複数バリエーションのある商品でお客さんが2つ以上購入した場合
例えば、在庫が10個ある商品を出品した場合、その出品数は1ですので、30円の出品手数料がかかります。
在庫がゼロになった場合に自動更新されますので、その際もかかります。もし4ヶ月売れなかった場合も、自動更新されます。
4についてですが、例えば、TシャツをS、M、Lサイズと3つのバリエーションで出品するとします。その際、出品数は1なので出品手数料は30円のみで済みますが、もしお客さんがSとMの2つを同時購入した場合、追加で30円かかるということです。
あくまで手数料がかかるタイミングとしては「ショップに商品を1つ出品した」もしくは「再出品した」となります。売り切れた時点で、再出品というイメージですね。
在庫数が多ければ多いほど売り切れまでの時間がかかるので、出品手数料を節約できます。デジタル商品の場合は在庫が無限ですので、かかる出品手数料としては4ヶ月ごとの自動更新時のみという認識です。
例えば、半年間ショップを運営したとしての出品手数料のイメージは下記となります。
・単価500円のデジタル商品を販売
→ 初回出品時に30円、4ヶ月後の自動更新時に30円:合計40円
・単価1500円のTシャツを販売
→ 初回出品時に30円、他サイズ同時購入発生時に追加30円、売り切れ時に30円:合計60円〜
こうやって考えてみると、出品手数料自体はそこまで高いものではありません。ただ、比率ではなく固定で30円かかるので、商品単価が低ければ低いほど、その比率は高くなります。極端な話、単価300円の商品を販売したら、それだけで初回出品時に販売額の10%をとられる、ということになります。
取引手数料:注文総額の6.5%
こちらは、お客さんがEtsyで商品を購入した際に運営が徴収する手数料です。注文総額の6.5%が徴収されます。
注意していただきたいのは、「注文総額」というのは設定した送料なども含んだ「お客さんが支払った金額」に対してかかるということです。
入金手数料:注文金額の6% + (販売商品数 x 0.3ドル(44円))
こちらは、運営があなたのEtsy支払い口座に売上金を入金するための手数料となります。こちらも送料などを含めた注文総額の6%、そして商品販売個数ごとに追加で約44円かかります。
Payoneer口座への送金:1%
ここまでの流れで、諸所の手数料をひいた金額がEtsyの支払い口座に入っているという状況になります。ここからEtsyの運営があなたのPayoneer口座に送金してくれます。この際、送金総額の1%がかかります。
実はこちらの手数料、公式のページでは見つからなかったのですが、Etsyの公式コミュニティに投稿している方がいました。そこに記載されていたので、おそらくかかる手数料かと思います。
参照リンク:Insane Fees for Etsy Payments?
Payoneer口座からの現地口座への出金:3%以下
最後のステップです。Payoneer口座にてお金を受け取ったら、あとは自分のタイミングで日本の銀行口座に出金します。
こちらは変動する為替手数料ではありますが、Payoneer公式のページによると、口座の残高を日本円で引き出す際の手数料は3%以下とのことです。
手数料シミュレーション
例えば、商品Aというデジタル商品を単価500円で販売し、月に50個販売したとします。
商品A 販売単価:500円
販売個数:50個
月間の総注文金額:25,000円
出品手数料:30円 ※初回出品時のみ
取引手数料:1,625円 ※総注文金額の6.5%
入金手数料:3,700円 ※総注文金額の6% + (販売個数x44円)
合計手数料:5,355円
Etsy支払い口座への入金金額:19,645円
Payoneerへの送金手数料:196円 ※Etsy支払い口座額の1%
Payoneer口座に入金される金額:19,449円
Payoneerからの出金手数料:583円 ※Payoneer口座額の3%
全体の総手数料:6,135円
現地口座への送金額:18,865円
総手数料率:24.5%
このシミュレーションでいくと、2.5万円の売上に対して全部で約6千円の手数料が引かれ、最終的に手元に1.9万円が入ってくる計算です。手数料の全体比率としては約25%となります。
これはあくまで一例です。実際は、商品を1つだけ販売するなんてことはないだろうし、おそらく10個以上の商品を出品していることもあるだろうと思います。その際は、出品手数料も増えるでしょう。
また、上記のシミュレーションで商品単価だけを上げていくと、全体での手数料の比率が変わってきます。
単価が500円の場合は全体の約25%、1000円の場合は20%、2000円の場合は18%、5000円の場合は17%、1万円の場合は16%と下がってきます。これは、金額に関わらず固定でかかってくる30円の出品手数料と、44円の入金手数料が影響しています。
まとめると
Etsyで商品を販売する場合に全体でかかってくる手数料の比率は、16%から25%ほど。商品単価が上がれば上がるほどこの比率は下がっていきます。
例えばぼくの場合、デジタル商品での販売を検討しているので、単価は500円から1500円あたりになるだろうと想像しています。ですので、「Etsyでの手数料はだいたい20%から25%かかる」という認識となりました。
ペイオニア口座での注意点
本題とは少しずれますが、Etsyにてショップ開設する際にペイオニア口座も開設することになります。その際、注意点があります。
ペイオニアの口座開設には、出金の際の為替手数料などをのぞけば、基本的に維持費などはかかりません。ただ、口座開設から12ヶ月間経過後は話が変わってきます。
・年間の取引額が2000米ドルに満たない場合は、年間アカウント手数料として29.95ドル(約4400円)がかかる。(参照リンク)
2000ドルというと30万円弱です。年間でこれくらいの金額がPayoneer口座に振り込まれていれば、維持費用はかからないとのこと。しっかりビジネスとして運用していけば、いずれは超えそうなラインではあります。
詳しく知りたい方は、以下のnoteをご参考ください。
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以上、Etsyでの手数料についてまとめてみました。
まとまった情報がなかなかないなかで内容となりますし、ぼく自身まだ実際にEtsyでショップを運用していないので、実際とは違う点ももしかしたらあるかもしれません。あくまでざっくりのイメージとしてとらえていただけると幸いです。
国内だとCreemaやminneなどの類似サービスがありますが、手数料はだいたい10%前後となっているようです。そう考えると、Etsyの手数料は高い!と感じる面もありますが、「海外に向けて売りたい」という意志があるなら、Etsyのプラットフォームとしての集客力は巨大。その力を借りることができると考えれば、納得する面もあります。
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