プロンプト販売は禁止、Etsy運営のAIへのスタンス
どうも、244です。先日、Etsyのダッシュボードを開いたら、CEOによるメッセージ動画のお知らせが届いていました。
「お知らせを見る」をクリックした先にあったのは、EtsyのCEO、Josh Silverman氏による10分弱のセラーに向けたメッセージ動画でした。
この動画ではいくつかのアップデートの話があるのですが、その内容を確認するためにEtsyの商品ページだったり、出品画面を確認していたら「お」と。出品時の項目に「生成AI」が追加されていました。
Etsyへの出品の基本情報は、下記を参照ください。
デジタル商品の出品時のみ
出品時に最初に立ち上がる画面では、有形かデジタルかを選ぶのですが、ここで「デジタル」を選択すると生成AIの項目が下のほうに追加されていました。
セラーの方は、ご自身でも確認してみてください。おそらく、全セラーに適応されていると思われます。
実質「生成AIによる商品はOK」ということか
ということで、この項目があるということは、Etsyが生成AIを活用した商品を許容する、という意味ともとれると思います。
ただ、Etsy上で「AI Art」と検索をかけて、あきらかにAIによるデザインを販売している商品をチェックしてみても、どこにも「この商品は生成AIで制作されました」という表記はありませんでした。
あくまで想像ですが、追加された生成AIの項目が適応されるのは、この項目が追加された後の出品に限るのかもしれません。
生成AIの項目が追加される前に出品された商品に関しては、それがAIによるものであっても、セラーが手動で設定をしないと表記されないのかもしれません。
「商取引に人間味を」
CEOによるメッセージ動画では、マーケティング時のキャッチフレーズで「Keep Commerce Human」(商取引に人間味を)が使用されていました。
この「Human」というのは、もちろんEtsy上での「ハンドメイド」という単語と結び付けられています。
CEOのJosh Silverman氏は、Etsyが定義する「ハンドメイド=創造」として、下記4つをあげていました。
この話に連携して、Etsyの商品ページの仕様が変更されています。上記4つの情報がより強調されるようになっています。
例えば、ぼくの商品の場合はデジタルですが、デザインは僕自身でやっているので「〜によるデザイン」という表記がされていました。
Etsy運営によるAIへのスタンス
7月9日、Etsy運営によるAI商品へのスタンス表明の記事がでていました。
内容を要約すると、下記のような形です。
AIプロンプト自体の販売は禁止
プロンプトというのは、AIに指示を出すための文章のことですが、それ自体の販売は禁じています。該当文章を、そのまま引用します。
AIプロンプトでいうと「PromptBase」などの売買プラットフォームはすでに存在します。
ただ、Etsyの考え方でいうとプロンプトは「秘蔵のレシピ」みたいなものであり、それ自体を販売することはEtsyの考える「ハンドメイド」とは異なる、ということでしょうか。
前半で紹介した出品時の追加項目に「生成AIの力を借りて」と書かれている点にも注目です。あくまでAIは人間の能力を拡張するものであると。
まだまだEtsy上にはAIプロンプトの商品は多数見かけますが、それが今後削除されていくということかもしれません。
最後に
ぼくもEtsyの商品制作過程でChatGPTを多少活用しているので、「AIがクリティブをさらに前に進める」というのは理解できます。
Etsy運営が(条件付き)でAI商品を許容してくれたことはうれしい反面、まだまだ変化の激しい分野なので、引き続き動向は追っていきたいところです。
とりあえずわかったことは、「EtsyはAIプロンプトを販売する場所ではない」ということでしょうか。
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