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使用できる商品画像の要件について|Etsyショップ運営

どうも、244です。先月、Etsy上でわりと大きなアップデートがあり、その中には先日ご紹介した「ハンドメイドの基準」「生成AIへのスタンス」なども含まれます。

気になる方は上記のnoteを読んでいただければと思いますが、ざっくりご紹介すると下記のような内容でした。

Etsyが定める創造(ハンドメイド)基準
・セラー自身による制作、デザイン、厳選、調達
※4つ全てではなく、いずれかを満たしている必要あり

生成AIへのスタンス
・セラーによるプロンプト(指示文)を用いた商品は認める
・AIツールはクリエイティブにさらなる可能性を与える
・プロンプト自体の販売は禁ずる

また、ハンドメイド基準のアップデートに関連して、Etsy上での商品情報に「◯◯によるデザイン」などの表記も追加されるようになっています。お客さんが商品を閲覧しているときに「どの部分をセラーが担ったのか」というのをわかりやすくしたという形ですね。

商品情報ページに新しく追加されたセクション。商品によってこの文字が「制作」「デザイン」「厳選」「調達」などに変わり、場合によっては複数表示されるものと思われます。(赤枠部分)

商品画像の要件

本題ですが、Etsyショップにセラーとして商品を出品する際、使用できる商品画像にはどのような条件があるのか?というお話です。これについても、先日のアップデートに含まれています。

以降の情報は、Etsyの公式ページを参考に書いていきます。そちらを読みたいという方は、下記よりアクセスください。

商品画像の要件|Etsy内のルール

オリジナル写真を使用すること

まず、当然といえば当然ですが、商品の画像は「オリジナル写真」でなくてはいけません。以降、例外などについても書いていきますが、基本的にはこのイメージです。

出品にあたり、あなたはご自身の写真を使用しなくてはなりません。つまり、ご自身で撮影した写真か、誰かに依頼して撮ってもらった写真です。 こういった写真は、あなたが制作、デザイン、セレクトまたは調達した実際の完成品を写していなくてはなりません。

商品画像の要件|Etsy内のルール

お客さんからしたら、「これを買うとなにが届くのか」という価値を買う前に知りたいのが当たり前ですので、販売する商品を自分で撮影するか、例えばカメラマンに依頼して撮影したものを使用する必要があります。

たまに届いた商品を見て「写真と違う」なんていうクレームが発生したりしますが、これが起こらないようにしましょう、とも言い換えられます。これはEtsyに限らずの話ではありますよね。

オーダーメイド商品は例外

とはいっても、実際の商品を撮影できないタイプの商品もあります。これが例外なのですが、Etsy公式ページでは「パーソナライズ商品」「オーダーメイド商品」と書かれています。

パーソナライズ商品とは
部分的にテキストを追加するサービス。iPhoneの背面に好きな文字を刻印するサービスなどが一例。商品ごとに設定するもので、すでに価格は決まっています。

オーダーメイド商品とは
値段の決まっていない商品。お客さんとメッセージでやり取りをしながら商品の仕様や値段が決まっていきます。商品単位ではなくショップ単位で対応の有無を設定して、お客さんがショップのトップページから依頼をします。

Etsyは、使用するべき最初の画像として「最終的なオーダーメイド商品」としています。まずは、公式より引用した下記の文章を読んでみてください。

最初の画像は、お客さまが受け取ることになる最終的なオーダーメイド商品を示していなくてはなりません。 これにより、お客さまが、オーダーメイドの商品が完成時にどのようになるか視覚化するのに役立ちます。 無地の商品や、プレースホルダーテキスト(例「ここにあなたの文字を入れてください」 ) の入ったモックアップの写真をメインの写真として使用することは禁止されています。

商品画像の要件|Etsy内のルール

ここでちょっと混乱するのが、「オーダーメイド商品って商品単体での設定ではなかったのでは?」という点。

おそらくですが、上記でいっている「オーダーメイド商品」というのは「注文が入ったら制作する」というタイプの商品のことを示していると思われます。商品の仕様も値段も未確定のオーダーメイド商品の場合は、商品ページは存在せず、画像自体を設定する操作もないはずです。(と推測しています。間違っていたらすみません…)

商品画像の要件の話に戻りますが、公式は下記の文章も追記しています。

コンピュータで生成されたモックアップは、オーダーメイドのオプションを示すために追加の商品画像として使用することができますが、最初の画像は実物であるようにしてください。

商品画像の要件|Etsy内のルール

モックアップ(mock up)というのは、あらかじめデザインが決まった画像にデザインを入れ込むだけでOKなタイプの画像をいいます。

国内ではSUZURIをイメージしてもらうとわかりやすいのですが、SUZURIでは様々なクリエイターによるデザインのTシャツが販売されています。すべてあらかじめ用意されたモックアップ画像にデザインをはめこんだものです。

SUZURIのトップページより(参照:https://suzuri.jp/

それでですが、パーソナライズ・オーダーメイド商品に関しては公式が「最初の画像は実物で」と書いているわけです。上記のようなモックアップ画像を使用してもいいけど、1枚目は実物にしてね、と。

* * *

いままで書いてきたことをまとめると「1枚目の画像は基本的に実物にしなさい」ということです。

さて、ぼくはポスターのデジタルデータを販売しているわけですが、すべてにモックアップ画像を使用しています。あらら、雲行きが怪しくなってきました。ぼくはガイドライドに違反しているのでしょうか。

いや、大丈夫そうです。続けます。

委託生産パートナーと提携している場合

「委託生産パートナー」というのは、Etsy上で商品を出品する際に設定できる項目です。デザインは自分でやっているけど、生産は別の企業に任せているとか、一部の業務を委託している場合です。

このケースにおいて、セラーがデザインをして、その印刷は委託パートナーが行う場合はモックアップ画像を使用することができるとのことです。

もしあなたがオリジナルデザイン(アートワークやパターンなど)を制作し、委託生産パートナーがベースになる商品(Tシャツやマグなど)上に印刷する場合、お客さまが受け取ることになる最終的な商品を示すため、写真素材のモックアップを使用することができます。

商品画像の要件|Etsy内のルール

今回のアップデート関連の海外の動画をみていくと「プリントオンデマンドはどうなる!?」という議論が巻き起こっているようでした。

プリントオンデマンドとは
注文が入ったときに印刷して、その都度商品を制作、発送する仕組み。国内ではSUZURIが有名で、衣服やマグカップ、タンブラーなどにオリジナルデザインを入れて販売ができ、注文の都度、業者がデザインを印刷。在庫を持つ必要がなく、発送業務も業者が行ってくれるリスクの少ないサービス。

Etsy上では、プリントオンデマンド系のサービスと提携して商品を出品できたりして、そういったショップがたくさんあります。ですが、今までポリシーが明確化しておらず、セラーは「モックアップ画像使って大丈夫なん?」と心配になりながら運営していたそう。

今回のポリシー明確化で「モックアップ画像つかってOKなんだ!」となりました。

このケースの場合は、1枚目から商品画像としてモックアップ画像を使用してもいい、というふうに読めます。厳密に「最初の画像」とは書かれていませんが、そのような意味に読めます。

で、ぼくの話に戻るのですが、ぼくは厳密にはプリントオンデマンドサービスを使用しているわけではありません。ただ、ポスターデザインを販売して購入者が自宅で自分で印刷する、という形なので「デザインの印刷」をお客さんに委託している、とも言えます。

ちょっと強引な理解になっている気もするのですが、おそらく、大丈夫だろうと思います。(もし実はNGで「すべての商品の1枚目は実物」となったら、出品のたびに自宅で印刷して撮影する、となるので手間がすごい増えて運営が大変なことになりそうです。汗)

最後に

ということで今回は、先月明確化されたEtsyショップ上での使用画像の要件について書きました。

物理商品を販売されている方は、自然と「商品を撮影する」という作業が起こりそうですので、今回のアップデートの影響はなさそうですが、「デジタル商品の場合はどうなん?」という感じがあるので、そこについての内容がメインになりました。

こうしたルールのアップデートについては、常にキャッチアップしていきたいものです。そのたびになにかが明確化される一方、曖昧なまま残される部分もあります。

モックアップ画像の使用について今まで曖昧だったのが、今回明確化されたわけです。ただ、ぼくのケースだとドンピシャで当てはまるという感じではないので、ぼく個人のケースだと曖昧さはまだ残っているのですが… とりあえずはこのまま運営を続けていこうと思います。

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