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クーポン(セール&割引)の設定解説と活用方法|Etsyショップ運営

どうも、244です。今回は、Etsyショップ運営でのセール、割引機能の活用方法についてお話しつつ、運営するなかで気づいたことをシェアします。

ショップ運営において、期間限定のセールであったり、複数購入での割引であったり、いろいろな施策がありますよね。お客さんからすると「お得だ!」となるので、うまく活用したいところです。


セール&割引の設定画面

まず、Etsyの管理画面のどこで設定するのか、というお話。

左のメニューの「マーケティング」をクリック
その中の「セール&割引」をクリック

以上の操作で、右側の画面が切り替わり、さまざまなセール&割引の設定ができます。

設定画面

セール&割引の種類

ぜんぶで6種類も割引の手段があります。

セール&割引の種類
・価格の提案
・セールの開催(ショップ全体または一部)
・プロモーションコード作成(特定のお客さんへ)
・商品発送後の「ありがとう」オファー
・カートに入ったままの方へのオファー
・商品お気に入り後のオファー

1)価格の提案

こちらはぼくはまだ活用したことがない機能なのですが、いわゆるメルカリなどでいう「値切り」のようなものでしょうか。

赤枠の部分
設定画面。すべてか一部の商品、20%〜40%オフの提案を受け取ることができます

ぱっとみたとき「どういうときに使うんだろう?」と思ったのですが、Etsyの公式サイトにて「こういう商品にどうぞ」と説明がありました。

・動きの悪い在庫の一掃: 在庫の整理を考えていますか? 古い商品で価格の提案を受け入れれば、新しい在庫に向けたスペースが確保できます。
・お客さまのまとめ買いを促進: お客さまが購入するあなたの商品の数量に基づき、お客さまからの提案を検討しましょう。
・逃していた売り上げをキャッチ: このツールを試したセラーでは、提案を受け入れた商品はほとんどが 3 時間以内に購入されています。 お客さまに価格を提案していただくことで、商品の早い売り上げにつながる可能性があります!
・値付けのテスト: 価格がつけにくい、ユニークな商品がありますか? 割引の上限を設定しつつ、お客さまと適正な価格を見つけましょう。

お客さまがあなたの商品で価格を提案できるようにしましょう|Etsyセラーハンドブック

また、価格提案の具体的な流れとしては、下記となっています。

あなたは、Etsy のメッセージツールを通じて提案を受け取ります。 お客さまからの提案を受け入れたい場合には、お客さまへ調整した商品価格の送信を促す手順に従います。 するとお客さまは、メッセージ内から直接お会計へ進むことができるようになります。 調整された価格は 48 時間のみ有効であり、そのお客さまだけがその特定の商品にのみお使いいだけるものです。(太字は筆者注)

お客さまがあなたの商品で価格を提案できるようにしましょう|Etsyセラーハンドブック

「値切り」というとちょっと使いずらそうな機能となってしまいますが、売れていない商品や値付けを検討中の商品などに有効そうな機能です。

また、自分で割引の幅を設定するのではなく、かつ、提案された情報は非公開となるので、「この売れてない商品、もっと安かったら売れるかも?」と思っているときに活用できるかもしれません。

2)セールの開催

こちらはわかりやすいもので、ショップ上で一般公開する形でのセール設定です。「価格と提案」はお客さんの判断に任せた非公開のセールと考えると、こちらは一般公開という点が違います。

赤枠の部分

セールの設定としては、下記が可能です。
・割引額(25~50%、カスタム)or 通常配送無料
・有効な地域
・最低注文個数
・セール期間(最長で30日間)
・利用条件(任意)
・セール名

設定画面
割引額はこちらの2択
割引額の%は25~50%もしくはカスタムも可能

また、設定画面で「続ける」を押すと、対象商品として「すべて」と「一部」を選ぶ画面になります。

「利用条件」については、あくまでコメント表示となる印象ですので、セールに関してお客さんに補足しておきたい情報があれば入力する、という感じかもしれません。

ということで「セールの開催」はわかりやすいですね。すべてもしくは一部の商品のセールを開催、「2個買うと10%割引」なども可能です。有効地域も選べるので、例えば「アメリカに住んでいるお客さん限定で割引する」なども可能です。

セール&割引の種類としては、一番活用する頻度が高そうです。

3)プロモーションコード作成

クーポンコードを作成して、特定のお客さんにオファーを送るパターンです。

赤枠の部分
設定画面。カスタムコード(一番下)を作成可能

「セールの開催」では「セール名」という項目がありましたが、こちらでは「コード」を作成することになります。よく通販などで「お会計時にこちらのコードを入力ください」というお知らせを受け取ることがありますが、そんなイメージです。

また、こちらのセールでは割引率はプルダウン式ではなく手入力で、カスタム前提のようです。お好きな数字を入力して、割引率を設定できます。

対象商品は「すべて」「一部」と選択可能です。

各種設定を入力後「続ける」をクリックすると表示される画面

例えば、お得意のお客さんであったり、メルマガの購読者限定だったり、そういった形でオファーを贈る相手を自分でコントロールしたいときに使えるセールパターンです。

* * *

さて、以降紹介する3つのパターンは、購入の背中を押す(コンバージョン率向上)、リピートを促す、という目的のセールとなります。

4)商品発送後の「ありがとう」オファー

商品を購入してくれたお客さんに贈るオファーです。「発送後」と書いていますが、デジタル商品の場合は発送がないので「購入後」という形となります。

こちらでは、割引率、コードを設定するのですが、お客さんは特にコードを入力するなどの作業は必要ありません。一度設定しておけば、あとは自動でシステムがお客さんに送信してくれます。

また、この「ありがとう」オファーですが、下記条件となっています。

・送信後、1年間で有効期限切れ
・使用は一度限り

ちなみに、ぼくはこちらを活用していまして、10%オフ設定としてます。管理画面でいままで実際に送信された数値も表示されます。

赤枠の部分

5)カートに入ったままの方へのオファー

こちらは、商品をカートに入れたまま購入に進んでいないお客さん向けのオファーです。

こちらも同様に、割引率、コードを設定する形となります。一度設定すれば、あとは自動で送信されます。

下記、カート内に入ったままのお客さんへのオファー条件です。

・カートに商品を入れて2時間経過後に自動送信
・送信から60日後に期限切れ

2時間後に送信というのは、下記の公式ページを参照しています。

お客さまが商品を 2 時間以上カートに入れたままにしている場合、その商品についての割引を提供するメールを受け取ります。

ショップでセール&割引を設定するには|Etsyヘルプセンター

また、別のページでは「24時間後にメール送信」という内容もありました。

オファーはカートにあなたのショップの商品をカートに入れたままのお客さまに送られます。このようなお客さまは、商品をカートに残したままにしてから 24 時間経過後、その商品についての割引をメールで受け取ります。

なぜ私のターゲット指定オファーがお客さまへ送られないのですか?|Etsyヘルプセンター

あくまで推測ですが、商品をカートに入れて2時間経過するとサイト上で適応され、さらに24時間経過するとメール送信(Etsyからのメールを受信希望している人のみ)される形かもしれません。

こちらもぼくは10%オフで設定していますが、いまのところ送信されたことはないようです。

赤枠の部分

6)商品お気に入り後のオファー

最後にご紹介するのは、商品をお気に入り登録されたお客さんへのオファーです。こちらも割引率とコードの設定で、一度設定すれば自動で送信されます。

下記、お気に入り登録後のお客さんへのオファー条件です。

・お気に入りしてから48時間後に自動送信(参照リンク
・48時間以内にお気に入りを外した場合は送信なし
・期限はなし

こちらは期限がないようです。下記、公式ページからの引用です。

最近お気に入りにした商品クーポンには、期限はありません。

ショップでセール&割引を設定するには|Etsyヘルプセンター

こちらもぼくは10%オフで活用中です。

どう活用するか

ぼくの活用例でいうと、最後に紹介した3つ(ありがとう、カート、お気に入り)は全て10%オフで有効化しています。また、「セールの開催」では常に50%オフを開催している状況です。(30日ごとに再設定しています)

ぼくの販売物はデジタル商品ですので、原価はぼくの労働力くらいのものです。だから、50%オフができるというのもあるかもしれません。これが物理商品でハンドメイドであったりとかすると、割引をすることはなかなか勇気がいることかもしれません。

また、ぼくが50%オフのセールを随時開催しているのは、他の類似商品を売っているショップを参考にした結果です。あと、ぼく個人としても同じような商品を買うときに「400~500円くらいだと買いやすいな」と感じているので、定価は設定しつつも、お得感をだしたうえでこのあたりの値段になるようにしています。

クーポンの活用に正解はないとは思います。常に安売りするとお客さんがそれに慣れちゃうという話もあります。いずれにしても、赤字にならない範囲であれば、初期の実績(販売数)をつくるためにも活用するのはありかもしれません。

活用してみて気づいたこと

最近、セット商品を販売するよりも「2個で10%オフ」「3個で15%オフ」というセールを開催したほうが、実績としての販売数につながるのではないかと気づきました。

ショップに表示される販売数(赤枠部分)

おそらく、Etsyのアルゴリズム上、ショップの「販売数」が多いほうが有利に働くはずです。お客さんとして訪問したときも、「わー1万個も販売してるんだ」と人気のショップである印象にもつながったりします。

でも、この「販売数」で気を付けるべきことは、例えば「10個セット」の商品を1つ販売したら「1」なのです。一方で、お客さんが1個ずつ購入して累計で10個だったら、販売数は「10」です。

Etsy上では「バンドル」と言われるセット商品が多々あり、やるべき商品ラインナップではあると思いつつも、なんでもかんでもセット販売するよりも「2個購入」「3個購入」というセールを設定して、お客さんに複数の商品購入をうながすほうが実績にもつながりやすいかと思いました。

ということで、先日「2個購入で10%オフ」というセールを開催してみています。

最後に

以上、Etsyショップ運営でのクーポン(セール&割引)の設定と種類の解説、そしてぼく個人の運営での気づきのシェアでした。

まだまだ模索状態ですので、これから引き続き運営していくなかでまた気づきがあればシェアしていきます。みなさんも、もしなにかアイデアなどあれば気軽にコメントくださいね。

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