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すり鉢を奏でる

   (台所の足元で 気がのるとたまに)

息子のまえで大泣きしたことが
いままで三度ある

愛犬が旅立ったとき

愛用のすり鉢を息子が割ってしまったとき

もう一つは言えない内緒

       (よくみると綺麗なライン)

お手伝いしようとすり鉢を
自分でよいしょとした4歳     

さぞかし驚いたろう

さらに
母の大粒の涙みて
驚きを横において
息子なりの精一杯のはげまし

”また買えば、いい”
母、さらに大泣き
”おなじものは二度とない”

途中から母冷静になり
今だ、大切にしてること伝えよう
泣き真似の演技になった

ありがとうね、と
新聞紙できちんとくるみ
また会おうね、と

     (おかえり・いまも愛用中
         北のお友達ありがとう)

すり鉢をかかえて使うたび思い出す
工房のかたすみに
ほこりをかぶって山積みされていたこと
そのときの旅のあれこれや
かの地の空気

それに息子とのエピソードが
加わって

さらに
北の素晴らしい職人の手のもと
どんな対話をし蘇ったのかを
想像する

内包するストーリーを
愛でる

愛を用いて
わたしの手足とひとつになる
台所の仲間

   (器と対話しすすめる美しい仕事を
       ありがとうございます)

すり鉢とすりこぎ
回転のエネルギー

へそとすり鉢
すりこぎとハート

たとえばカボチャのすがた

ひとつになっていく

すり鉢を中心に
すりこぎが輪をつくり
わたしのエネルギー
カボチャのちから

共鳴

  (ゆげを吸い込むのは わたしとすり鉢)

へそにちからがはいり
すり鉢のどっしりがわたしのどっしりに

すりこぎの右回転は
わたしのハートもひろげていく

カボチャくんは
もうすべてオープン
変容して
あらたなちからを生む

生ずる香り
目でわかる質感
リズムが
ハーモニーへ

        (さあ、どの子で奏でる?)

すり鉢は
音と香りをはこび
あらたなものが生まれる
ステージ

   (聴こえてくるお豆ちゃんの息づかい)

昔から台所で大事にされてきた
働き者

すり鉢とすりこぎ

うたが上手ね
もっともっと
あなたたちの声をききたい

すり鉢
器がひろいって
きっと
あなたのことね

すりこぎ
ハーモニーのコンダクター
あなたの真っ直ぐさは
わたしに芯を与える

これからもよろしくね

       (よろこびのハーモニーは
       まちがいなくほっぺを落とす)

etsuko☆sun

台所を起点に組み合わせのmiracleをあそぶひと

Tokyo・higashikurume の風土 × season
× Japansoul × fresh
× original my own sensor
× 輪になりみんなで感じる

= ∞ フリーエネルギー

      (すり鉢を奏でる@HALUM)

野菜たちがよろこぶ
右回転

一緒に輪になり
奏でませんか

    (ほっぺが落ちたあとは
        おなかがどっしりする)

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