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呼吸するお弁当箱×発酵する器=漆器 etsuko☆sunの台所

     (うっとりとすればそれでいい)

お弁当をつめたあと

その出来栄えをながめていますか

忙しい朝の最中かもしれないその一瞬

手とこころをとめて
眺める

わたしがつくりだした箱庭を
その切りだされた世界を
そこまでの仕事を
御座敷で正座し障子窓を覗くように
確かめるように
眺めてみる

        (台所series5@HALUM)

感性のたまもの
感覚を注ぎ込んで
出来上がった世界

少しあとの自分とあなたへ
時間を送る

台所のちから、総動員
ふたを開くそのとき目指し
つめるアソビ
お弁当

届け∞free energy∞

    (賢いお弁当箱は
     蓋が開くそのときまで仕事をする)

炊きたてのごはんは
いちばんのご馳走

土鍋の蓋を開けた瞬間が
そのピーク

あとは急降下
土鍋の熱さが逆に
炊きたてごはんの美味しさを奪ってゆく

おひつにうつそう
ごはんの湯気を吸いとってくれる
美味しさはそのままに

おひつなんて持ってないよ
そしたら
お弁当箱にうつしてみよう
呼吸するお弁当箱に
是非

(土鍋からおひつはスピードがいのち真剣に
  そしておひつの蓋は開け放しにしないこと
    素早くつめる)

美味しさは
わたしがいまできる
限り、守る
できる限り、閉じ込める

さらに呼吸をするお弁当箱の仕事は

炊きたてごはんの美味しさを
運ぶだけにとどまらず

麹ちゃんの仕事をも加速させる
呼吸がだいすき麹ちゃんは
蓋が開けられるそのときいっぱいまで
お弁当箱のうちがわで

組み合わされたいのちと
精いっぱい交流して
味わいを深める

   (蓋をしたらきっとはじまるお喋り)

etsuko☆sun's miracle

旬のお野菜とくだものを使ったお料理

×お豆・スパイス・雑穀そして麹ちゃんが
奏でるよろこびのハーモニー

×昔から大事にされてきた調味料と台所道具
その息づかいと呼吸からうまれるシンプルさ

×手のひらのちからは惜しみなく
よろこびsensorはいつも全開

×麹ちゃんの仕事は時間を超える

= ∞ を感じる場

      (時間を操る/麹ちゃんLOVE)

呼吸するお弁当と漆はなかよし
吹きつけられたり
ていねいに何度も塗り重ねられたりして

美しさ
丈夫さ
安全性

腐敗防止と防虫効果

お弁当箱に与えている

漆ーurushiー

適度な温度と湿度で
空気中の水分と漆とが反応し
呼吸しつづけている

それは何千年も続く、発酵

         (生きている なまもの)

「漆の一滴は金の一滴」

漆の木のいのち
いのちの特性を知り尽くして
暮らしに活かす

知り尽くしたうえで
漆の木いっぽんいっぽんと向き合い
刻んだ辺からいのちのしずくをすくいとる

さらに(かつては)おひさまの光と熱で
発酵を人の手がうながし
金の一滴に仕上げた

そして美しい形にひかれた木地に
磨かれた技で塗り重ねる

分業
様々なそれぞれの道を
極めた職人の手を経て

作り手たちによってリレーされる美

わたしの目の前にさしだされる
かがやき

    (秋田 川連漆器に 田ぐちの最中)

つかえば使うほど

実際には年に数回でも

風にあてるだけで
(直射日光だけは避けること)

つややかになまめかしく
肌が生きてくる

重ねられたそれぞれの層が
呼吸し反応し
醸しだす美しさ

まるで人生を深めてでてくる味わいのよう

漆の木の一生のうちの
最後のいちねんの
いのちのめぐみを
ひとの手を重ねて輝かす

そのいのちは
半永久的に輝きつづける

修復という技術もある

green sustainable chemistry

自然のサイクルに沿ったものづくり

昔から大切にされてきたこと
受け継がれてきたことには
大きな意味が含まれている

漆の木とそれを活かした人の手のあいだに
確かにあった交流
いのちの智慧の、交換

植物の叡智をうけとる

さあ、漆とkissをしよう

     (ただいま盛んに受け取りちゅう)

etsuko☆sunの台所 series:5
お弁当箱は呼吸する x 発酵するうつわ=漆器  

〜ごはんとおかずが馴染んでいくおとに耳をそばだてる そして、うるしとkissをする〜

お弁当はつめるのがタノシイ
お弁当にお汁があるとウレシイ

それを漆のうつわでいただけたら増すヨロコビ

麹ちゃん・THE☆穀たち・旬の野菜がこえをあげてよろこぶstageを用意する

       (2020.9.9 @HALUM
         ありがとうございました)

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