豊穣のよろこび

（ぴっかぴかの新米　いただきます）

一年がめぐりめぐって

今年も新米をいただく季節がやってきた

（お米は大きなすり鉢で研ぐ）

今年、実家から届いた新米は
etsuko☆sunにとって特別…

今年の4月
一生百姓をつらぬいた父が他界

すでに後を継いで一緒に農業をしていた
姉夫婦も
米づくりは父から教わりきっていなかった

籾まき、苗代つくり、田の代掻き

田の水の管理、雑草とり、、、

すべて父が
長年体得ししてきたことにもとづいて

お天気をみて土と水の具合を調整して
時期を見極めていた

（田んぼに水が入ると甘いかおりがする）

父は籾が苗になり　
稲に花が咲きこうべを垂れて実るまでの

大地と水とお天気のこと　常に気にかけて　どうすべきか知っていた

（出穂　稲の開花　わたる風が気持ちいい）

父のしてきた仕事の偉大さを感じながら

稲の出穂を家族でこんなによろこびあった年はなかった

どうかちゃんと実りますようにと願った年はなかった

そして　いまぴかぴかの新米をまえに

ひと粒の籾がこうしてたわわに実ることに

奇跡を感じずにいられない

（米とぎざるにお米をあげる）

父は日々　田んぼを眺めながら

こうして　祈り願っていたんだな

それだけでなく　
全力で今できることをみつけて

稲のいのちと向き合っていたんだな

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（炊けた　この香り）

我が家のささやかな神棚にお供えし　
手を合わせ

父の写真の前にも　供えて　手を合わせ

家族そろって　手を合わせ　
「いただきます」

（おひつにうつせばさらに艶めく）

豊かに実ることへの　願いと祈りが　
感謝になる瞬間

（ほおばり　噛みしめ　味わう）

「ごちそうさまでした」

＊＊＊おしらせ＊＊＊

麹と雑穀をつかったおひるごはんをご用意したetsuko☆sunの台所を季節にあわせたテーマで開催しています

　＜etsuko☆sunの台所＞Series：6　豊穣のよろこび

～ ひとつぶの籾のmiracle　いちねんの軌跡 ～

開催日時　2020年10月14日(水)　10:30 ～ 13:00

場所　サスティナブルカフェ＆サロンHALUM　
詳しくはこちら→https://www.halum.jp/

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▶台所を起点に組み合わせのmiracleをあそぶひとetsuko☆sun◀

日本の風土からうまれた季節のめぐみである新鮮な素材を　昔から大事に受け継がれてきた日本人の心で　自分に備わっている五感を自由につかい　台所で麹と雑穀と組み合わせてゆくたのしさをお伝えしています　

そしてそのたのしさを輪になりみんなで感じる場がetsuko☆sunの台所
ー台所でわたしを磨く五感を鍛える　麹と雑穀をつかった「感じる料理」ー