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【コロナ禍での変化:仕事人と生活者の私が繋がる視点の獲得】

オンライン講演や対談などで「新型コロナウィルスがもたらす変化」を語る機会が増えたおかげで、発見でき改めて言語化できたことがあったのでnoteしておきます。

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Work from Home (WFH)で「仕事人と生活者としての私」が重なる

大企業の社内ビジネスプランコンテストの審査員やアドバイザーをさせていただくことも多いのだが、特に感じるのが「あなた消費者や生活者として本当にこのサービス使い続けます?」の質問。↓のスライドの②の自社の技術や資産を上手に組み合わせているけれど、圧倒的に③が弱い、というもの。(④が弱いっていうケースも多いけれど、それは別の時に…)

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丸井グループでこの事象について議論していた際に、青井社長が「会社の自分と、消費者や生活者としての自分が繋がっていないからでは?」と言われて私もハッとした。例えば「自分は近くのお店探す時はGoogle Map検索する」というインサイト持っているのに、ビジネスプランになった途端にその視点が活かせない、というもの。確かに…

ところが、新型コロナウィルスの影響で、会社の私と生活者の私の解離に大きな変化が起きている。現在、多くの人が在宅勤務いわゆるWork from Home(WFM)を余儀なくされている。学校、保育園などもお休みになり、オンライン会議など家から仕事しながら、家事をし、家族と向き合う時間が格段に増えている。

私自身も、保育園もベビーシッターさんも家事代行さんもお休みになり、仕事、家事、育児をする私になっている。それでも仕事が大好きだしご相談ごとも多いので、オンライン会議しながら(画面OFF、ミュートで)ブロッコリー茹でていたりする。ワーク・ライフ・バランスなんて綺麗なものじゃなく、ワーク・ライフ一体で、同時進行で、細切れで往来も多い。まさにWork as Life!

SNSを見ていても、自宅のオフィス化写真、料理の写真、こどもネタ、読書バトンなどに溢れている。そう、今まで、仕事の自分と生活者としての自分意識として解離していた私たちは、どっぷりと生活者の生活を送ることによって「生活者当事者としての視点」を沢山発見する機会、を獲得しているのではないだろうか。ここで発見するペインや解決方法は、明らかに「当事者感を伴う新しい仕事のタネ」になるはず… これ、Intrapersonal Diversity (個の中の多様性)の強み、なんですよね

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■社会的危機で「仕事人と生活者と社会人としての私」も重なる

先日、リディラバ主催のリディズバで、代表の安部敏樹さんと対談した。300人もの方がオンライン参加、しかもチャットやツイッターで前のめりに参加してくださり、大盛況だった。

ここで更に感じたのは、上記に「社会の一員としての私」が重なってきている、繋がってきている、人が多いのではないか、ということ。

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先ほど同様、SNSを見ていても、論文や専門家の意見をわかりやすく解説したり、医療従事者の方々をクラウドファンディングで応援したり、DV被害者の方が特別定額給付金を受領できる情報をシェアしたりと、社会課題解決に個人として貢献したい、という人は、この社会的危機に圧倒的に増えている。

また、マネーフォワードが助成金や給付金のわかりやすい解説を出したり、オイシックス等が医療従事者への食品支援マッチングを始めたり、と会社や企業群が社会課題解決を加速する例も増えている。

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この新型コロナウィルスという危機が少し収束した後にも、コロナとの共生With コロナというー時代が待っていそうである。このstay homeを機にDX(Digital Transformation)が一気に進んだし、この流れは私も不可逆であると思う。

それと同時に、会社、仕事、働き方、家族、教育等々、様々なことのあり方が「再定義」されるはず。その際に、「沢山の当事者としての私の視点」を持っているかがリフレーミングを提案する際の鍵ではないかと思う。

このピンチに、どっぷりと振り切った体験をして「沢山の当事者としての私」「未来に繋がるタネ」を獲得してはいかがだろうか。


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