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七月大歌舞伎

當世流小栗判官

2011年10月新橋演舞場以来の演目。当時のポスターをそのまま使っているので若いです

本物の馬と二人を合成して作ったそうだ。
当時休憩を入れて4時間10分の演目をキュキュッと縮めて2時間40分(休憩あり)したハイライト版的な狂言に仕上がった.本来は小栗判官、判官に惚れるお駒、照手姫を助ける為に命を落とす波七の三役だったがお駒はけんけん(尾上右近)が演じたので二役だ。大好きだった小栗判官とお駒の出会いの場面はバッサリカットされたので一人二役の早替りは見られなかったのが残念。
 小栗判官が鞭を使って鬼鹿毛を乗りこなす所、照手姫が人買いに売られ小萩と名乗り万屋に下働きとして働いている時に先輩女中にいじめられる場面が変わっていました.鬼鹿毛とは友達になり碁盤乗りをこなし、小萩は女中連中にいじめられる事もなく小栗判官と再会出来ました。
時代の要請に応えた配慮でしょう。

そう言えば波七の場面でも配慮がありました。胴八が波七の妻で胴八の妹お藤をてごめにしようとする場面が無くなっていました。嫌な場面だと思ってましたが時間の都合も含めて無くなったのかも知れませんが良かったです。

11年振りの小栗判官は亀治郎の小栗判官から三部制のコンパクトで時代に合った猿之助の小栗判官に生まれ変わっていました。
チャリ場も今風に変わっていました。みっくんに期待する猿之助さんの気持ちがよく分かります。

そして更に進化した千穐楽を楽しみにしていました。

コロナ感染拡大は歌舞伎座も襲いました。47人のクラスターで千穐楽を見物することは叶いませんでした。
コロナ禍で厳しい感染対策をしていた歌舞伎座が世間に合わせて少し対策を緩めた矢先の事です。

猿之助さんは多分症状もなく元気そうで安心しました。本人がインスタストーリーで知らせてくれました。
菊之助さんや米吉君のナウシカチームは皆様は発症したみたいです。
皆さんの完治を願い後遺症等残りません様に。

八月納涼歌舞伎も急がず完全な形で行われる事を願うばかりです。

様々な演劇が止まっています。再開しては止まるを繰り返しながら今日までやって来ました。
歌舞伎は普通に公演していたので忘れてました。コロナ禍だという事を。
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