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初春大歌舞伎 松竹座

毎年松竹座のお正月公演は楽しい狂言が多いが今年の話題作は松本幸四郎君主演のラブコメ「大當り伏見の富くじ」幸四郎君自身が二度目の状況が出来るとは思っていなかったという正真正銘のコメディ歌舞伎だ。ラブコメなので一目惚れするお相手がいる。中村鴈治郎さん演じる島原の太夫鳰照太夫(におてるたゆう)だ。そう、あの鴈治郎さんが女形、ふっくらとした押せばぴゅっと餡子が出そうなぷにぷにのほっぺで柔和な笑顔。

ストーリーは

元は質屋の紙屑屋幸次郎は、潰れた店を再興しようと一所懸命働いていますが、遊女の鳰照太夫に見惚れてしまい、うっかり犬を踏みつけ、すねを噛まれるような不運さが玉に瑕(きず)。それでも頭は鳰照太夫のことでいっぱいです。そんなある日、幸次郎は一攫千金を夢見て、伏見稲荷の富くじを買うことにしました。その富くじが何と大当たり。しかし本当の札は…。
 平成24(2012)年の初演で好評を博し、このたび皆様の熱いご要望にお応えして再演します。笑って笑って、ほろっと泣ける、歌舞伎の新しい喜劇

歌舞伎美人より抜粋

お正月は肩の凝らない笑いとハッピーエンドな新作歌舞伎が本当に楽しい。ドリフと新喜劇が大好きな幸四郎君ならではの役どころだ。男前が演じる三枚目は愛嬌と色気が溢れだす。上方の名題さんたちが大活躍。しゃべるチン?!東京で公演したほうが受けるのでは無いだろうか。二枚目が真面目に三枚目を演じる面白さ。幸四郎君だから倍面白い。勧進帳からお笑いまで幅広く活躍する妄想歌舞伎俳優は色んな人を巻き込んでい新しい歌舞伎ファンを獲得する。

愛之助さんの「四ノ切」は音羽屋型に愛ちゃんの工夫がはいっているのかな?澤瀉屋型の四ノ切を見慣れてる目にはかなり新鮮だった。壱ちゃんの静がはんなりと愛らしい。猿之助襲名の時に静を演じた秀太郎さんが義経役。愛ちゃんと親子共演が微笑ましい初春の松竹座。 
猿之助さんの「四ノ切」が観られるのはいつのことだろうとふと脳裏をよぎった

#大當り伏見の富くじ #松本幸四郎 #初春大歌舞伎 #松竹座 #片岡愛之助 #中村壱太郎

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