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小料理屋

老後、楽しみにしてることがあって、いつか小料理屋をすることを頭の片隅に置いている。
私は、体質的にアルコールが受け付けないので、自分ではあまり飲むことができないのだけれど、お酒の味は嫌いではないし、お酒を飲んでいる人たちの空間が好きだ。独特な高揚感や多幸感があって、それを肌で感じる。

もともと料理が好きで、素材の味を生かしたものを作ってはたべ、ということを日常でしてたのもあって、いつ、だれが遊びに来てもさっと数品の品くらいは作れるような食材の状態にしていたし、それに合うお酒もすっと用意できるように、常に準備してた。
だから、将来はそういうお店なんてやれたらいいなと思ったりしてた。

実際、そんな私の家にふらっと人が別の人を連れて遊びに来たり、ごはん作ることを頼まれることもあって、いやな気もせず、ごはん作りながら話聞いたり、お酒の肴作りながら、話したりするようなことは多々あった。
そうやって、自分の料理がお酒の肴になるのも好きだなと思ったし、そこで生まれる新たな空気がまた好きで。
こうやって人の憩いの場というのは生まれるんだなと思った。

諸事情で実家に戻ってきて以来、あまり人を招くことはなくなった。
世の中の社会情勢もそこに変化を投じるよね。
いつか、また、美味しいものを一緒に食べて話せる日が来るといいなと思う。その日にはまた、美味しいお酒とそのお酒にあった肴を用意するのを楽しみに、日々、頑張っていこうと思う。

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