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岳飛と秦檜

毎日小学生新聞の連載 有名中学高校の先生による特別授業「学びや」。
今年度のラインナップは、世界史、科学、地理、数学です。私はイラストを担当しています(ペン画のお仕事)。毎週、小学生と共に楽しく学ばせてもらっています。

6月の世界史は、南宋の岳飛と秦檜をとりあげていました。
10世紀の中国です。宋(北宋)は金に占領され、皇帝と先代の皇帝は金に連行されてしまいます。領土の半分は金のものとなりますが、宋の皇帝の弟が南宋という国をつくります。そこでのお話。

岳飛と秦檜をざっくり言うと、南宋の兵士岳飛は、民衆にも人気があり、武闘派です。秦檜は政治家、頭脳派です。秦檜は金との和平交渉に尽力します。が、岳飛は和平に大反対。戦争と和平で対立した2人です。

岳飛は無実の罪で投獄毒殺され、秦檜は和平交渉に成功し国を救いました。が、民衆に人気のあった岳飛を卑怯なやり方で暗殺した秦檜は、歴史的にも悪者とされています。かたや岳飛は英雄。現在では秦檜が正しかったという意見も強いそうです。

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資料探しで検索をかけたら、秦檜の悪者扱いっぷりが凄くて驚きました。めちゃ嫌われ者になってます。

岳飛は人気者で英雄ですが、国を滅ぼす戦争を望んだ人物なのでは?。秦檜は他のやり方なかったのかしら?。秦檜がしたことは、道義的には間違っているとはいえ、緊急時にのんびりしてる余裕はない気もするし、民衆に理解を求めるのは至難の技とも言える。10世紀のお話なので、現代の物差しで判断できる事ではありませんが、現代ならではの歴史の見方というのもあるものです。なにはともあれ、世界史からは学ぶ事多し!といったところでしょうか。

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