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しめ飾り

神様に「ぜひ!おいで下さいませ〜」と伝える目印でもあり、厄除でもあるのが、お正月に飾るしめ飾り。ワラを使った装飾です。

色々なワラ細工が見られるお正月シーズン。梅の花や、動物をかたちづくったもの。縁起かつぎの印や形。これは何?というものまで、掘り下げると面白そうです。私の中では季節のお祭りグッズの位置づけになっております。最近は色々なアレンジものも多く出回っています。型にとらわれず、自由に遊ぶのも良いな〜という事で、私もしめ飾りアレンジをイラストで!。

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去年のお正月に描いたベーシックタイプのしめ飾り。二重の輪飾りに水引き、ウラジロ、紙垂(しで)に紅白の扇。縁起物の意味をざっくり言うと、水引:結び直しができる事から「何度も良い事が起こりますよーに!」・ウラジロ:長寿・扇:末広がり・しで:神域と現世との境界線を意味する稲妻の形をした和紙。紙垂がついているものは、玄関(入口)用のしめ飾りという事ですね。

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こちらも玄関のお飾り。橙(だいだい):代々栄える を加えた輪飾り。ちなみに、パック入りで売られている小さいものは、葉つきミカンです。橙はオレンジと同じくらいのサイズ。葉がついているのが縁起かつぎポイントなので、葉をワッサと入れてみました。 しめ飾りではありませんが、ナンテン:難を転じて福となす。を加えた松飾りも描いてみました。このタイプの松飾りは、関西方面は根付き松:幸せが根付くように 反対に、関東方面は断ち切り松:厄を断ち切り根付かせない。という意味なのだとか。根付きのを買ったら土に植えたくなりそうです。

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華やかなしめ飾り。獅子頭を入れてみました。最近獅子舞見てないなぁ〜。私はふざけた顔に見えてしまう獅子が好きです。イラストなので、にゃんこさんも飾る(笑。

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しめ飾りの資料検索をしていて「これ可愛いな〜」と思ったのがワラ細工の鶴亀!いわずもがなな縁起もの。鶴は千年亀は万年。不老長寿の仙人のしもべだった事から長寿の象徴とされています。実際の寿命はどちらも長くて50歳くらいなのだそうです。100歳超えて生きる亀もいるようですが、小さい亀は10歳超えたら立派なご長寿亀です。

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もひとつ生き物系で「これ可愛い!」と思ったのが鳥さん。ごぼう連(しめ縄)をUの字に曲げて作ります。詳しく調べていませんが、夜明けを告げる鶏のようなので、天岩戸でコケコッコーと鳴いた鶏にあやかっているのでしょうか?。次の酉年にはこれ飾りたいな〜。

私はワラ細工にとても惹かれます。自分でも作ってみたい!と思いますが、ワラの入手が困難な東京暮らしです。イネ科の雑草で代用できるかも?とも思いましたが、たぶん面倒なのでやりません(笑。こういう作りたがりな性分を、日々イラスト描いて消化しております。今年も気になるものがあれば、どしどし描いていきたいと思います。といったところで、今年のしめ飾りイラストでした。

季節の飾りものは、景気が反映されやすいせいか、このところ簡素化されたり消滅したりで、ちょっと寂しい。しかし、縁起かつぎは、かついでなんぼ!。しめ飾りなどの正月飾りは、気持ちをあげて一年をスタートさせるっていう、気合い付けみたいなところもあるのかな〜と思います。縁起ものの意味なんて、ほぼ駄洒落だし(笑。正月飾りも国民そろって大喜利大会やっているようなものかと思うと、尚おめでたい。笑福!。

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