貧乏に気づいた

私は初孫だ。

母方の祖母は、お金をある程度持っていた。
初孫だった私は、色々してもらった。

ワガママは言わなかったが、何も言わずに色々な事をさせてくれた。

今言えば、何も言ってないのに色んな事をさせてきた。頼んでもないのに…

習い事も、やらせてくれた。
幼い頃の私は贅沢をしすぎてしまった。
小学校に上がり、バスケを始めた。
これは近くのスポ少だったので母が入れてくれた。

バッシュ、ウェア、バック。
カッコいいものはいつも値段が高い。
良いなと思うものは高い。
お手頃な値段のものはダサい。
それに気づいたのは小学3年生の頃だった。

私はどうしても欲しいバスパンがあった。
先輩達もカッコよく着ていたし、どうしてもそれが欲しかった。
だから、これが良いと母に伝えた。

私はワガママは言わなかったが、はじめてこれが良い!と思ったものだったのでお願いしてみた。


「えー、高いからダメ。」

え……
欲しいのに…

そんな事が何度か続き、とうとう喧嘩に。
周りの子は買ってもらってるのに、なんで?
私だってかっこいいのが良い。
私はバッシュもお下がりを3足履き潰し、新しいバッシュはねだらなかった。
それなのに、なぜ?

あ、お金が無いって我慢しなければならないんだ。

うちはお金が無いんだ。

何が1番嫌って、他の子は持っているのに自分は欲しいものを買ってもらえない事。

それが一番嫌だった。

そこから考えた。

そうか、イベントを使えば良いんだ。

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