アウトプットをして身につける
外国語を懸命に勉強して、アウトプットしなければ、それは宝の持ち腐れになってしまう。頭に詰め込んだところで、自分から表現しなければ、語学は身につかない。大学受験英語が批判されるのは、詰め込みだけの作業が中心になり、「会話などのアウトプットがない」ということからなのだろう。
大学受験英語についてはここでは述べない。しかし、少なくとも文法や語法といった英語に重要なことは十分すぎるほど受験英語には含まれているので、まったく無駄ではないと思う。
さて、アウトプットについてだが。。。
20年も前の話。ネットが段々と普及してきたとき、海外では「チャットルーム」なるものが流行った。どこかのサーバーにつながり、その「ルーム」に入っている人と誰でもチャットが楽しめるもの。インドネシアにいたとき、これがどこで流行っていて、ネットカフェ(!)でよくやっていた。もちろん語学の勉強のためである。
このチャットルームは複数人と同時にチャットができた。チャットは会話の文字化であるが、これは、アウトプットするには極めていいものであった。なにせ質問が来てから数秒または数分以内に返さないとならないからだ。これまでに詰め込んだ単語や表現を片っ端から思い出し、コンピューターに打ち込んでいく。こんなことを毎日一時間もやっているとだいぶ上達してくるようになる。
今はこういったチャットルームがあるのかどうかわからない。もしsるのであれば、例えば、その言語のネイティブと友人になってその言語で話をしたいのであればおすすめしたい。今はLINEやアジアだとWhatsapp やwechatの通信アプリになるだろうが、不特定の人とチャットをすることはできるのか。もしできるのであれば、それを利用するのもいい。
これらは会話を文字化することで、アウトプットしていける。しかし、ネイティブの人たちと会話するうえで気をつけないといけないのはスラングだ。前回、漫画で下品な表現は覚えないようにとしたが、会話の場合、その人となりを知っていれば別だが、まったく知らない人とチャットをするとなると、下品なスラングを使ってくる可能性もある。はじめのうちはスラングはなかなか意味がわからないものが多いのだが、いちいち聞いていくのも手だ。それで会話にもなっていくので、一石二鳥にもなる。
そして、会話で重要なのは、発音のアウトプットだ。これは毎日または週に何時間か、その言語でしか話せないような環境にするのがてっとり早い。特に海外に留学する機会があるのであれば、英語以外の言語を勉強する場合は英語を話せない人たちのなかに入るのが語学上達を促す。そういった環境に入ると、自ずとその言語でしか表現ができない状況に陥るので、知っている単語や表現を懸命に発していくことが重要だ。
また、日本国内にいる場合でも、昨今は外国人観光客も多くなってきており、その人たちを捕まえて話すこともできるし、言語勉強向けの人たちが集まれるサイトを利用していくのも手だ。
こういったアウトプットを貪欲にしていくことで、インプットしたものを上手に使いこなしていけるようになっていく。中国語やフランス語など発音がことに難しい言語もなかにはあるが、それはオーディオを聞いて自分で発音していく練習をすると同時に、ネイティブと話す機会があるのであれば、間違いを恐れずに発音していくことが肝要。億劫になったり、恥ずかしがったりしていては語学、特に会話の上達には至らない。
書くことと発していくことは語学の勉強でアウトプットでは重要な作業だ。語学の勉強では、30%をインプット、70%をアウトプットにしていけば、どんな難しい言語でも確実に上達します。インプットを多めにしても、アウトプットが少なければ上達は見込めないのです。今の時代、ネットを通じてなんでもできるので、やる気があれば、いくらでもアウトプットの方法は見つかりる。それらを利用してぜひともアウトプットに全力を注ぎましょう。
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