住む場所があるという安心感

年明けから探していた新しい家が決まりました!
家探しについて、色々わかった事、感じたことありましたので、メモしておこうと思います。

これまでの2つの家

ジュネーブに来て、2022年3月現在住んでいる家は2つ目の家です。

初めは「トロワネ」。
カルージュという素敵な街の少し奥にあるエリアで、トラムは12か18番。そこからバスに乗って帰る家でした。
日本の「那須高原」に似ていると思いました。
庭付き一戸建てのお家、もしくは背の低いアパートが点々とあり、道路は二車線、バスが通っていて、緑の多い場所。
朝は霧が立ち込め、静かで、素敵なところです。

次は「メイラン」。
今住んでいる街です。
トラムだと18番。途中までなら14番でもOK。
ジュネーブ空港が近く、市街地まではちょっと時間がかかるエリアです。
空港を良く使う人はとても便利な場所だと思います。
幹線道路沿いには家具屋やホームセンターなど面積の大きなお店があり、ショッピングモールもあります。

私がメイランに引っ越した理由は、スイス人の友人に誘われたから。
彼女も間借りで住んでいる家に、部屋が空いたから、一緒にすまないか?と誘われました。
トロワネのマダムはとてもいい人で、とても居心地が良かったのですが、夜遅くにバスに乗る(遅い時間はかなり待つ、そして夜道を歩くのが怖かった)事がちょっとしんどくて、トラムだけで帰れる場所、という事で引っ越しを決意。

しかし、今思うと、そのままトロワネで良かったかも、と。
マダムはいい人だったし(実は今も結構お世話になっていて、よく会っている)、ジュネーブに慣れてきた今は、バスも夜道もそんなに問題でもなく、部屋は広くて、きれいで、何より、好きな時間にお風呂に入れる!自分専用のお風呂とトイレがあった!というのは、とてもよい条件でした。
なにより、マダムがとてもいい人で。。。

ちなみに、こちらのアパートは、遅い時間にシャワーダメ、とか場所によってはあって、今の家は22:30までしか入れないんです…
だから、コンサートを見に行ったりすると、その晩はシャワーを浴びれません。
動く授業が多い私は、帰ったらシャワーを浴びて、ベッドに入りたいので、結構不便でした。

私は自分の勘を信じればよかった。

メイランの家は4月末までしかいられない、と初めから聞いていました。
その後は、友人と一緒に住む、という話で私は引っ越しをしたのですが、結局、別々に暮らすことに。
それについては色々あり、かなり精神的にやられてしまいました…
ちょっとひどいなぁ、と思う事も多々あり、結果、私は新しい家が見つかったので良かったのですが、もっと、自分の勘を信じて行動すればよかった、と思ったのでした。
きっとそれはトロワネから引っ越す時からそうだったのかもしれません。
でも、異国の地で、文化も習慣も良くわからず、友人を頼りにしていた、よわよわな自分の責任です。
良い人生経験だった、と思う事にしています。

チャンスは1~2月

家探しは年明けから始めました。
友人は不動産サイトで、私はFacebookでは部屋を探し、それぞれ見学のコンタクトを取って、かなりの家を見に行きました。
間借りの部屋、普通のアパート、家具あり、家具無し、色々です。
実際に行くと、交通アクセス、部屋の状況、大家さんの人柄、色々わかりました。
やはり、実際に足を運ぶのはとても大事ですね。

部屋情報が沢山ある時期は1~2月だと思いました。
3月に入ると、どんどん良い条件の部屋が表示されなくなっていったのです。

先に書いた「色々あった」の一つですが、一緒に住むはずで家を探していたのに、友人が一人で住む家を一人で見に行っていて(私は知らなかった)、その家に決める、となりました。
これに関しては、友人の行動は、正直なところ、ちょっとひどいなぁと思いました。

住所を借りられない家

残された私…
私は外国人なので、滞在先の住所を移民局に報告しなければなりません。
しかし「住んでもいいけど住所は報告しないでください」という家も結構ある事がわかりました。

とある部屋、とても良くて、保証金を払い、決めたのですが、住所を申請できない家でした。
友人は、そういう家は多いし、それは変わった事ではない、と。
だから、部屋が気に入ったなら、決めたほうがいいと言ったのです。
結局、その場で保証金を払い、私は3月から住む、という予定になったのですが、どうしても、私は住所の問題が引っかかりました。

友人は特別な事じゃないと言いますが、私は外国人ですから、やっぱり「そうなんだ、じゃぁ大丈夫だね」とはいきません。
友人は、実家の住所を貸してあげる、と言ったのですが、スイスは州によって移民局のルールが違い、彼女の実家はジュネーブではありませんので、滞在許可証を作り直すなど、更に大きな問題になります。
保証金を払う前に、自分の勘を信じればよかったのですが、部屋が見つからない、今の家の退居が迫っている、という不安と焦りで、私は判断を間違えました。
結局、住所の事を話し、保証金は返金してもらい、部屋はキャンセルしました。

やっぱり寮に入りたい

私は学生ですので、寮に入る、という選択肢もあります。
しかし、寮は年齢制限、そして、タイミングが悪く、ほとんど希望はありませんでした。

こちらは9月から新年度です。
色々な人に聞くと、9月入寮の申し込みが3月にスタートし、5月ごろ決定するとのこと。
私は9月まで待てません。
なんせ、4月末には今の家を出なければならないのですから。
しかし、ダメもとで、様々な寮に「4月から入居したい」と切実なメールを送りまくりました。
念のため、9月入居の申し込みも沢山しました。

寮から返事が来る

ある日、とある寮から返事が来ました。
それは、4月1日から8月31日まで入居できるよ、という内容。
数日後に返事を下さい、と書いてありました。

実は、その時、私が通っている学校の学生が沢山入居していた、学校近くの家に決めていた私。
保証金も支払い済みでした。
その家は学校から近く、安いのですが、年末に泥棒が入り、クラスメートが泥棒にナイフを突きつけられた家でした。
その友人が退居するので、空いた部屋に私が入る、ということになっていました。
短期滞在ならいいけど、長く住むことはおすすめしない、と、その友人が心配してくれたのですが、家がないとどうしようもないので、私は入居を決意。
しかし、突然寮から返事が来たのです。

寮は、また別の友人が住んでいる場所でした。
友人曰く、8月31日までと書いてあっても、とにかく入居しちゃえばその先住める!チャンスだ!!というのです。
しかし、やはりこれまでの自分の勘を信じて、ちゃんと確認してから決めよう、と思い、返事の日程が迫っていたので、直接レセプションに足を運び、話を聞くことにしました。
決めていたマダムの家は、それからどうするか決めよう、と。
保証金は200CHF払っていたのですが、寮に入れるならば、返金してもらえなくてもいい、と思っていました。
それだけ「寮に入れる」というのは、こちらではラッキーな事なのです。

寮に決める

その寮は、コルナバン駅とレマン湖の近くです。
とにかく立地は最高。
コルナバン駅は、ジュネーブに来る人は必ず使う駅で、その近くにある「パキ」というエリアは、夜は売人や娼婦がいるような、ちょっと治安が悪いエリア(新宿の歌舞伎町みたいな感じ)ですが、実は寮が結構あり学生も多いですし、ホテルが沢山あるので旅行客も沢山いるエリアでもあります。
こちらの週末はスーパーが閉まりますが、コルナバン駅にあるスーパーは夜遅くまで、そして週末も開いているので、買い物にも困りません。
学校まではバスやトラムですが、歩いても学校まで40分弱で行けます。

寮にはStudioというワンルームの様な、シャワートイレキッチン全てある部屋を申請していましたが、入居可能なのはキッチンとバストイレは2部屋で共用の部屋でした。
実際に入る部屋を見せてもらい、Studioが空いたら移れるとのことだったので、私はその場で入居したい事を伝えてきました。

8月31日まで、の意味。

8月31日以降も住めるのかきくと、住めるとのこと。
なぜそういう書き方なのかというと、2022年度の在学証明書など、新しい書類を出して更新、というシステムだからという事でした。
なので「8月31日まで」という書き方だったようです。

寮に入れるという奇跡

卒業まではこの寮で過ごす予定です。
居心地が良ければ、部屋も変えることなく住むかもしれません。
去年、合格通知をもらってから家探しが大変だったのですが、9月入寮の申し込みが3月となると、合格通知をもらってから申込みをしても、入れませんし、そもそも、在学証明書がないと申込すらできませんので、一年生はほとんど入寮できない、ということになります。
留学生にとっては、なかなか厳しい条件だと思いました。

これから引っ越しの不安なく、安心して過ごせると思うと、本当にうれしいです。
引っ越ししたら、またレポートします!

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