1週間、対面授業を受けて先生たちが口を揃えて言ったのは「完璧になるのは無理」という趣旨のことだった。対人職だからといって、すべてを抱えるのも苦手な人を苦手でなくすのも難しいと。
どうして、そんなことを言うのだろう。完璧になりたいのに。全人類を、平等に愛したいのに。
どんな人をも好きになれるのが、嫌いになれないのが私の唯一のいい所なのに。できるように、努力してこんなにできるようになったのに。
完璧にはなれないと、人生の先輩が言うのだからそうなのだろう。

大人はずっと嫌いだ。でも、いつでも私より幾分もただしかった。だって、超えてきた夜の数が違うのだ。当たり前かもしれない。

生きていれば、お前なんて生きて言い訳がないと言われている気がする。
死んでしまえば、楽な方に逃げたと言われる気がする。

所詮全部気のせいだ。だって、みんな自分に精一杯で私のことなんて見ていない。でも、その万が一で誰かを傷つけるのが怖くて怖くて今日も泣いているのか私は。馬鹿か。馬鹿だ。

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