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適応障害体験談

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私が適応障害を発症し、克服していった日記になります。
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#読書の秋2021

19歳の私へ―10年後の私が今思うこと

10年前、19歳だった私は、海外へ自分探しの旅へ行くことにした。 バイトをして1年で100万円ちょっと貯め、親を説得し、大学を休学した。 今振り返ると、それはそれは大きな決断。 この決断は人生で唯一「自分の意志だけ」で遂行したものかもしれない。 中学受験も家族や周りが勧めてくれた学校を結局は選んだ。 部活も仲の良い友人が入るということだったので一緒に入った。 大学も推薦で運良く入学ができた。 就職も父の勧めてくれた会社へ入った。 結婚も夫がプロポーズをしてくれた。 なんと

私は私と会話をすることで癒えていく

生きるうえで大切なことって?生きていくうえで、わたし(もしくは人間一般的)には何が必要かと問われたら、まずまっ先に愛情と回答します。人は、誰かから愛されるからこそ生きる意味があるのであって、愛のない、愛されない人生なんて悲しいなと思っています。 でも、これは私の認知の歪みであるようで、この信念を強く持ってしまっている私は、少々自分を生き辛くしてしまっていることが分かってきました。 暗黙の仮定とは?冒頭で、「生きていくうえで、わたし(もしくは人間一般的)には何が必要か」と書

適応障害の人の取り扱い説明書

まずはじめに私は今年の春に『適応障害』と診断を受けました。 発症当時については下記の記事をご覧ください。 適応障害になって、少し時間も経ち、やっと自分のこの障害を客観視できるようになりました。そして、同じように適応障害に苦しむ方と出会い、情報共有の場を持ち、励まし合い、助け合い、病気になった人にしかわからないであろう辛さを分かち合う経験もしました。 本人は辛いです。 でも、ふと思ったこと。 それは、適応障害となった当人の周りにいる、家族や親しい人も辛いのだということ。