潮時

結構真剣に、潮時なのかもな、と思っている。

今まで目を背けていたけど、この数ヶ月自分よりずっと活躍しているVtuberさんたちを見てきて、一瞬でもそんな世界に足を踏み入れて、輝いているものをいやというほど見てきた
誰かにとって、大勢にとって、輝いているとはこういうことだよというお手本を見せられて、
ああ、私は輝いてはいないのだ、と思い知らされて

届ける必要や価値がある、自分でそう思えるものを作れない。
私が個人で届けられるものってなんだろう、それは大勢に届ける価値のあるものなんだろうか、って考えたら
私がこれから先出来ること、やろうとしていたことがとても無価値に思えてきて

私のやってきたことは他人が作った歌に自分の気持ちを乗せて上からなぞるだけで、私はそこに自分にしか表現できないものや価値を見出してきたけど、そんなもの本当にあったのだろうか?
歌が誰かに届くのはその歌のメロディや歌詞が素晴らしかっただけのことで、そこに私がなにか特別な、魔法でもかけられたわけでもないし

自作曲を出したことは自分にとっては意味があったけど、毎日無数に曲は生み出されていてもっとクオリティの高いものや人の心に届くものを作れる人はたくさんいて、ただ一瞬でもあの曲を聴いて癒されたり自分の居場所のように感じてくれた人はいたようで、それならそれは意義のあることだったなと思うけど
あれからさっぱり曲が作れなくて、もうこれから先そういうものを生み出していける自信もない。

私がVとしてこの世に生まれてきた意味ってなんだったんだろう。
自分が意味があると信じてやってきたことが全部とてもちっぽけで空虚に思えて、何かの企画や選考に落とされるたびに、誰かにとって価値がないと切り捨てられるたびに、自分の理想がどんどん色褪せて

私は特別でも唯一無二でもないし
もし仮に、なにかの才能だとか実力だとかを持っていたのだとしても、それを輝かせられるだけの力が私にはない
みんなとても輝いている、自分が持っているものを精一杯輝かせている
私はもう輝けない、いや、最初から自分は輝けると錯覚していただけのただの石ころだった

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