アルドノア・ゼロ

 ガンダムUCについて書こうと思って、というか途中まで書いていて、「RX-0」が聞きたいなと思ってyoutubeのSawanoHiroyukiチャンネルに行ったら、そこで「aLIEz」を聞いてしまい、アルドノア熱を思い出して今キーボードを叩いています。
「アルドノア・ゼロ」。良いアニメでした。世間的な評価はともかくとして、私は良いアニメであると思っています。見たことのない人は一度見てほしい。

 評価に関して、手放しで全てを良しとできるアニメでなかったと私も思います。個人的には終盤のシナリオ・脚本に難ありだと思っていて、その畳み方のせいで全体的な評判が悪くなっていると考えているんですが、それを含めてもなお見る価値のあるアニメです。アニメは、物語だけではないのです。映像、音楽、キャラクター、音声、物語その他様々な技術の結晶であり総合芸術です。なので今回は、アルドノア・ゼロの素晴らしい部分をご紹介したいと思います。

・脚本
 難ありって言っておいていきなり脚本なんですけど、そもそもストーリー原案:虚淵玄なんですよ。期待感凄いじゃないですか。虚淵さんは仮面ライダー鎧武の脚本との兼ね合いで3話までしか担当できなかったんですけど、この3話までのクオリティが本当に素晴らしいんです。さすぶち。ガンダム仲間で話し合っていた限りだとF91っぽさとかを感じていました。「友達の分だ」。

・ヒロイン
 基本的に4人います。それぞれ属性の違うヒロインですが、みんな可愛いです。
「アセイラム・ヴァース・アリューシア」
「ライエ・アリアーシュ」
「網文 韻子(あみふみ いんこ)」
「界塚 ユキ(かいづか ゆき)」
 うーん。みんな可愛い。正ヒロインはアセイラム姫だけど、嫁ポジは韻子。制服の下のずぼらジャージとか、「ほえー」とか好き。そんでユキ姉めっちゃ好きほんま好き。「なおくん」って呼ばれたい。細かく語ると長くなるしネタバレ含むのでこの辺で―。エデルリッゾもいるな。

・おっさん
 かっこいいおっさん(大人)は王道ロボットアニメに必須。アルドノアの大人枠は基本4人。
「鞠戸 孝一郎」
「ダルザナ・マクバレッジ」
「クルーテオ」
「ザーツバルム」
 ここは特に後ろ2人、火星騎士の速水&大川がかっこよしおっさん代表ですね。生き様というか、自分の中に芯があるんですよねやっぱり大人だから。敵方がかっこいいアニメはホントに良いんですよねー。

・機体(主人公機)
「KG-6 スレイプニール」
 アルドノア作品内の機体は「カタフラクト」と呼称されます。主人公機スレイプニールは高校における兵科教練用の「訓練機」です。やはり主人公が量産機に乗るのはロボットアニメのロマン。全体的に凹凸の少ないシンプルでスマートなデザインと、量産化されて技術的熟成の進んだ環境なので様々なアタッチメントを装備して武装を増やせる点が好きですねー。相手の機体やライバル機はどんどん変化していきますが、主人公は乗り慣れていることと機体重量の軽さを理由にずっと訓練機です。訓練機体識別のためのカラーリングが、主人公の活躍で後々エースカラーとして扱われるようになるのも、ロボットアニメの醍醐味ですよね。「オレンジ色!」

・機体(敵機体)
 火星のカタフラクトはアルドノアドライブというオーパーツを内蔵していて各々がトンデモ能力を備えています。最初に出てくる「ニロケラス」は光線を含めたすべての物理現象を吸収・消滅させる「次元バリア」を展開しています。それを不思議パワー無しの地球カタフラクトでどう撃破していくのか、がアルドノア戦闘の面白さです。もともとモンスターハンターみたいに「ものすごく巨大なロボットを小さなロボットがチームを組んで倒す」ようなアイデアもあったらしいですね(公式サイト虚淵玄インタビュー 2015.01.18)。それはそれで見てみたい。

・戦闘
 アルドノア・ゼロに触れるに際してやっぱり戦闘は外せない。本当にアルドノアは戦闘の作画が素晴らしいんですよね。戦術についても、前述の機体のところで述べたように弱機体が策略でトンデモ能力持ちに立ち向かう構図は主人公を引き立たせるものなので、それを存分に発揮しています。主人公が冷静でかっこよしなんですよー。戦術の解説多めなのが引っ掛かる人もいるかもしれないけれども。で、その中でも特に、3話、7話、13話、15話、18話の戦闘が印象に残っています。機体もかっこいいし、主人公もかっこいいし、戦術もかっこいいし、作画も素晴らしい、そしてそこで流れる音楽が最高なんですよ。7話が特にアツい。伊奈帆とスレインを象徴する曲。

・音楽
 SawanoHiroyuki[nZk]ですよ。澤野弘之ですよ。勝利が約束されている。主題歌から何からいい曲揃いなのは言うまでもないんですが、私が特に好きなのが戦闘で流れる「Keep on Keeping on」と「BRE@TH//LESS」なんですよね。これが本当に素晴らしい。何度も言う。これは本当に見て、聞いてほしい。最高のタイミングで最高の入りで流れる最高の曲。この劇伴のかかる戦闘シーンだけでアルドノアという作品の一つの価値はある。そう思ってる。「aLIEz」もいいんだー。見てほしい。

 というわけで、アルドノア・ゼロを見てほしいという記事でした。
 本当なんだ。本当に素晴らしいんだ。

「嘘はついてないね」

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