哲学用語解説〜より深い理解のために〜

今回は哲学を解説する時に用いられる難解な単語を自分なりの解釈ですが書きたいと思います。amazarashiとは関係ないです。申し訳ない。
哲学書を開くと往々にして、〇〇主義だとか、よくわからんカタカナだとか、形而上学的すぎてなんだか要領を得ない言葉ばかり出てきます。
ただこれは仕方ないことでして、その言葉に含まれるニュアンスや意味をいちいち書いていると分量がとんでもない量になってしまうので仕方なく哲学者は独自の固有名詞を与えて著書の中で使用しているのです。
これらの用語を少し理解するだけでもなんとなく内容が理解できるようになったりするため、非常に大事だったりするのですが、いかんせん難しい。
そこで、全てを解説することは困難なのですが、僕がよく使う哲学用語を一つ一つ解説したいと思います。もしamazarashiと哲学の中でわからない単語が出てきた時に参照していただけると幸いです。

〇〇主義

〇〇主義とは簡潔にいうとその哲学家の思想が大まかにどのような思想であるかを示すものです。ハリーポッターの寮であったり、ヒプノシスマイクのデヴィジョンみたいなものですね。(間違ってたらごめんなさい)
ここでは主にamazarashiを理解する上で大事な二つの主義を紹介します。

・実存主義

実存主義は、セーレン・キルケゴールを祖とする主義で、実存主義の中でも二つに分かれたりするのですが、人はお金や地位じゃ定量的に測れないとしたうえで、よりよく生きる方法を探っていくような考え方です。秋田ひろむはこの主義が支持しているのかなと勝手に妄想しています。私も大好きです。

・合理主義、物質主義、理性至上主義

この考え方は先の実存主義とは反対に、人は社会的有用性(お金とか地位etc…)で測れるとして、主に社会運営を考えていく思想です。(圧倒的な語弊がありますが僕は嫌いなのであえてこのまま進みます。)今の現代はこの考え方が大半を占めてます。

・禁欲主義

禁欲主義とは、自分の欲を抑えることが良い行いであるとするものです。主に近代以前の宗教に見られる考え方です。ニーチェによればこの考え方は後述のルサンチマンとこの禁欲主義が合わさると人生を創造的なものから遠ざけるとしました。。現代でも自分を削って他人を助けることは良いこととされていますね。

本来の意味とは違った内容で使われている言葉

哲学用語を難解にしている要素の一つに本来とは違う使い方をされいるというものがあります。何も知らない状態で読むと本当に混乱するので、こちらも一つ一つ解説して行きたいと思います。

・神は死んだ、私たちが殺した

これはニーチェの著作「ツァラストラ」の中の一節で、「ツァラストラ」は小説の形態で書かれているため、哲学用語とは違うかもしれませんが非常に重要な「事実」であるため(強火オタク)解説します。
この一節が意味することとは、私たちがいつの間にかファンタジーに迷い込みゴッドスレイヤーとして戦うということではなく、科学の発達によって神の存在を身近に感じられなくなったことを意味します。このせいで我々の人生は苦しく、陰鬱で、無常感に苛まれ続けるわけですね。本来頻繁に使われることはないですが、僕がニーチェのオタクで一生擦るため解説しました。

・ニヒリズム、ルサンチマン

これらは全てニーチェの思想です。全て前回の記事で紹介したため軽く触れる程度にします。
ニヒリズムとは虚無主義のこと、具体的には「どうせ自分は100年後には生きてないし、自分が残すものも1000年後には残っていないのだから、生きる意味などない」と、自分の人生を諦めてしまうような態度のことです。
ルサンチマンとは恨みとも訳されるもので、弱い立場のものが強い立場のものに精神的な復讐をすることです。具体的にはキリスト教の「貧しい人々は幸いである」というものがあると思います。どう足掻いても貧乏よりはお金があったほうがいいのにそれを認めずに無理やりな理屈をつけて納得していますよね。

・疎外

疎外とはヘーゲルの思想で、伝統や文化、宗教を人々が身近に感じなくなっていく状態を指します。ヘーゲルは合理主義の思想家なためこれを良いことであるとしました。

・人倫、類的本質

これらはヘーゲル、マルクスの思想なのですがどちらも意味あいは同じです。客観的な法と個人的な道徳とが一致している状態を指します。これは一人一人が家族、市民社会、国家という3段階の共同体を通して生きることで実現されると解きました。これが実現されると国家は全時代の宗教と同じ役割を果たせるようになり、本質的に神の死を乗り越える契機になります。

・還元される

これは哲学用語というわけではないですが、かなり頻繁に使われ、少しわかりにくいため解説します。
還元されるとはつまるところ、〇〇は△△に還元されるという使われ方をして、前者が後者を源にしていることを示します。例文の場合〇〇は△△に根源を持つということですね。

多分僕が頻繁に使う哲学用語はこれで全部だとは思うのですが、万が一意味不明な単語を喋っていて、意味が気になる場合などは気軽にリプライやDM飛ばしてほしいです。





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