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こんにちは 
向山かおりです。
今日は消費行動とSDGsについてです。

マスメディアから口コミの時代へと言われて久しいですが、1990年代後半からはSNSが広まり今やSNSを持っていない20代30代はいないのではないかという時代になりました。

そんな時代には消費行動にどんな変化があらわれているのでしょうか?

先日機会あって トニーズ チョコレート という製品に出会いました。
私はこのチョコレートを知って、消費者の方が何を元に選択して購入するのかが変わってきているのだなと知りました。


こちらの会社はスレイブフリーを謳っています。
強制労働のないカカオ生産を目指してチョコを生産しているオランダの会社です。
すごいなと思うのは
そのメッセージ性と
同時にキャッチーなパッケージの両方があることです。

トニーズ・チョコロンリーは「スレイブフリー(強制労働の無いカカオ生産)」をめざすオランダで人気のチョコレートブランドです。ひときわ目を引くカラフルな包み紙から出てくるのはチョコレート業界の不平等を表すため不均等に分けられた分厚いチョコレートバー。このオランダからやってきた美味しいチョコレートバーをマルイの期間限定ショップにて展開いたします。
トニーズのチョコレートは、カカオ豆をはじめ、原材料は主にフェアトレード認証を受けたものを使用していることはもちろん、フェアトレード価格にさらに上乗せした価格で購入をし、生産性向上の方法や農業トレーニングを提供し、農家を団結させ農協と協力も行っています。さらに、トニーズ・チョコロンリーの純利益の1%がチョコロンリー財団に寄付され、カカオチェーンの強制労働を撲滅する為のプロジェクトを支援しています。
トニーズは「スレイブフリー(強制労働の無いカカオ生産)」のチョコレートを業界全体に促したいと考えているのです。 チョコレートから生まれる幸せや利益を、みんなで分け合いませんか?

https://www.0101.co.jp/tonyschocolonely/

SDGsやエシカル というと
つい生成色やオーガニックっぽいデザインに偏ってしまうところです。
でもこの会社のチョコはデザイン性やあそび心もたくさんあって
買う側の楽しみをたくさん増やしていますよね。

つまり、消費者側に
SDGsという社会活動に対する興味と関心と
製品そのものの良さも同時に伝えているのがわかります。

ところで
普通消費者は何を見て購入するのでしょうか?

私は以前までは値段と品質だと思っていました。

価格はお財布事情に応じて
品質は自分にとって良いものかどうか
この二つの判断軸で選択すると思います。


しかしこれだと この購入の仕方は自分のことのみ考えてますよね
しかし
トミーズチョコロンリーのように
最近の消費行動には

良い社会活動している企業のものを使おう
社会にとって良い価値を提供している商品を買おう

という
値段や品質重視よりも、消費そのものが、社会活動に参加できる、つまり社会活動に参加している企業への投票行動となっているというのです。

戦後 ものがなかった時代は ものを作れば売れた。
物が出始めてからは 良い物が売れた。
物は大量に余っていて、良いものがたくさん出てきた。
品質そのものには大差がなくなってきた。

今、 消費行動そのものが変質しているのではないでしょうか?

今あるお金をただ自分のために使うのだけではなく、
そのことによって社会活動に参加していこう
社会に良い影響を与えていこう
という意味合いを持ってきていると思うのです。


これまで消費者側は、ものはお店に存在して、その中で選択しなければならず、情報は与えられているものでした。
しかし、今や情報を誰でも自由に獲得できるようになって、
消費者がものを自分で探していけるようになりました。

だからより良いものやより自分のポリシーにあったものを探すことができます。

私自身も、ネットで商品の価値を判断して、その製品のポリシーや大切にしている企業価値に共感して購入をしていることが多くなってきたなと体感しています。

最近では
実店舗ではお試しのみ、購入はネットでするという商品などが出てきたのは最たるものかなと思います。

1000年前は なかった考え方です。

そしてこのことから
さらに深く考えていくと こうした消費行動がやがて社会を変えていくのかなと考えています。

事実として
政治は投票で50%以上の得票がないと変化は起きませんが
消費は5%変われば世界を変えれると言います。


消費行動を通じて社会活動を重要視している会社が盛況になって利益を得るようになったら、社会の流れそのものもにも影響させ、変えていくことができるかもしれません。

政治という社会システムは投票行動で政策を選べますが、 基本はトップダウンで物事が変わっています。 
そのため50%あるいは80%が投票による同意でなければ動かない。
だから一般個人は、投票している意味や価値を実感しにくく、薄くしか理解できない。

でも消費行動は5%の力でも動かせます。 
ボトムアップで変化を起こしていけます。
経済行動ならたった5%のインパクトで大きく変化を起こします。

情報を簡単に得ることができるようになって、
消費者が考えることができやすくなっています。

私はこれからは考える消費が社会を作っていくと思っています。


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