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身につまされるハナシ「最強伝説黒沢」

ミドルエイジ(中年)関連投稿ということで、今回はマンガ「最強伝説黒沢」についてちょっと。
この作品は昭和マンガというわけではなく、平成ものなんですが、内容があまりに身につまされるので少し書こうかと。

作者はあの有名な「カイジ」とか「アカギ」の」福本伸行です。そりゃもう、それだけで面白いって分かりますよね。

しかも主人公の黒沢、独身中年でいかつい雰囲気とは裏腹に結構小心者、仕事は建設会社で現場仕事をしてます。イケメンとは程遠い風貌で金持ちでもないため女性にモテるはずもなく、彼女いない歴は年齢って感じでもちろん童貞です。
心優しいところはあるんですが、なにぶん不器用で言動が空回りし、結果としてイタい感じになって、読んでるこっちも共感性羞恥で辛くなります。

私は今、独りとはいえ結婚経験がありますし、子どももいます。
でも、読んでいると、もう他人事とは思えない内容が多々あるんです。

おじさんって存在がひとりぼっちで過ごしていく現実といいますか・・・
疲れた中年オトコの悲哀を共感しちゃうといいますか・・・

例えば、黒沢がひとりで近所の公園のベンチに座っていると、公園で子どもを遊ばせているお母さんたちから変な目で見られたりするんです。
独り者の中年男性は、公園のベンチでくつろぐことすらできないのか・・・なんて悲しくなりますね。
その黒沢、いろいろと悲惨な目にあいます。
おやじ狩りにあったり、その後も若いヤンキーグループとトラブったり、公園のホームレス狩りと戦う羽目になったり・・・

しかしですね、彼の心の声がとても響くんですね。何というか、常に弱者や運に見放された者の視点というかね。
そんな、どこか社会から疎外された人たちに対する目線が優しいんです。
黒沢が泣きながら、この社会の理不尽とか不条理について怒ったり、悲しんだりしている姿は、読んでいてうるっときます。

人気があったからか、続編も出たのですが、読んでいていわゆるカタルシスを感じるような内容でもなく、ハッピーエンドってわけでもなく。

でも私のような、ミドルエイジ(中年)オトコは読んでおくべき良作だと思いますね。

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