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墳墓型ドロマーハンデスについて

はじめに

みなさん、1ヶ月くらいぶりです。ふぃーあです。前回の記事、それなりに色んな人にすきを頂きまして大変嬉しく思います。

歴史なんかも語ったので前回は大変長くなってしまいましたが、今回は全国7億人のドロマーハンデスファンの皆様のため、現状の環境に沿ったドロマーハンデスの構築をご紹介いたします。

調整案なども同時にお届けするので、是非自分と一緒にドロマーハンデスを調整していきましょう。

ちなみに、現在ブルアカというゲームの鯖を立てている私ですが、全国7億人の潜在的ドロマーハンデスファンの皆様のためにdiscordでドロマーハンデス調整会的な鯖を作ることにしました。

https://discord.com/invite/NeQKReuHHf

出来たら参加するよ、みたいな人が居てくれるなら、上のリンクからご参加いただけます。是非相互に知見を共有したりなんだりしていきましょう。

さて、前語りはこの辺にして本題へ参りましょう!

現環境とドロマーハンデスの搭載するメタカード

まず、調整をするにあたって必要な要素は『環境がどのように推移しているかを確認すること』です。

一番に注意すべきはやはり【赤青マジック】、【黒緑アビス(ないしはデアリアビス)】、【青黒COMPLEX】のCS御三家でしょう。この3アーキしかマッチングしないCSも存在する程度には母数も強さも担保されたこのデッキたちは、ドロマーハンデスがメタを貼ってブチ殺すにふさわしい対面です。

それぞれ、有効なメタを確認していきましょうか。

まずは、【赤青マジック】。こちらには『神託のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー』が刺さると言えましょう。

君本当に偉いよね

小さいボンキゴの名は伊達ではありません。基本的にはコイツが立てば4のアイオブまで繋がることを考えると、赤青へのメタは根本的にハンデスと墓地リセ、コットンで十二分な気がします。

続いて、黒緑アビス……ハッキリ言ってしまえば、最不利対面の話です。こちらには、手札の枚数を純粋に減らすカードがジャガイスト展開抑制としてよく通りますが、そう上手くいかないのもお約束です。

あまりにも勝てなければ、『審問の守り 輝羅』の採用も視野に入れるべきでしょうか。

白にしか許されないテキストしてるカードではあるよね

『審問の守り 輝羅』を採用することで、最近増加傾向にある【5c蒼龍】に対して強気に出れるようになると考えるとかなり良い選択肢に思えます。その一方、『アーテル・ゴルギーニ』との噛み合いは悪く、採用する場合屈指のパワーたるアーテルを切っていく必要も出てくるでしょう。

【青黒COMPLEX】は要約すれば『雑なパワーカードを雑に叩きつけて勝つ』山です。なので、単純に対策が極めて難しいようですが、その実、『COMPLEXがデッキ全体を統率しているためCOMPLEXを欠損させることで大きく時間を稼ぐことが出来る』と考えても良いと思っています。

もちろん『秩序の意志』でもいいと思うんです。ですがまあ、もう一種類くらいは欲しいでは無いですか。最近【アナカラーCOMPLEX】のような封印を苦にしないCOMPLEXも出てきましたし、【青黒COMPLEX】も『SSS級天災 デッドダムド』と『虹速 ザ・ヴェルデ』だけ出張させたりしてますし。

ハンドの枚数を減らし、やれることの選択肢を奪った上でCOMPLEXを解体する、あるいは大いにその足取りを遅延させるカード。そんなカードはさすがに……

いっそビックリするくらい都合がいい

……ありましたね。そんなカードも。これで最悪下から4枚ぶっこ抜いたり、2度の詠唱で無効→除去で『DARK MATERIAL COMPLEX』を除去してしまえばいい気がします。『奇天烈 シャッフ』が怖いところですが、積極的なハンデスでどうにかしていきたいところです。

さて、ここでひとつ大きな壁にブチ当たります。
『黒緑アビス、クソでは?』問題です。
いや事実としてクソはクソなんですけど。

マージで輝羅じゃ勝てないんです。理由は明白。

明らかに狂ったパワー

『超霊淵 ヤバーダン=ロウ』の登場により、メタがメタとしての役割を果たしにくくなったためでした。以前から、『ア:エヌ:マクア』などで処理されていたことの多い輝羅さんですが、もうマジで無理。手出しのコイツに処理されるので、いよいよもってコットン輝羅では安心できなくなりました。

ではどうするか。展開後を落とす、というのは至極単純な考えながら有効な案である、と思えます。しかし、黒緑アビスに有効な盤面除去、となるとコストが低いものが望ましい。そんな便利なカード、あったら使っている……

過去の記憶を掘り起こすとこういうカードが見つかる

使っていましたね。スロットン。かつてはジョラゴンのメタ除去として活躍したこのカードは、黒緑アビスの『5か4か7しか盤面に居ない』という性質にこれでもかとばかり突き刺さります。

コスト7の『アビスベル=覇=ロード』には『神託のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー』の下面、ジャッジ・水晶チャージャーが突き刺さってくれそうです。

通りがいいのはいいことですが、しかし無色ですし先述の『勝熱と弾丸と自由の決断』と合わせて1-1の採用が無難ですね。

うーん。どうにかなんか、今の環境特有のぶっ刺さり方するカードがないかなぁ。

まあ、今のテーマには突き刺さるわな

ありました。えぇ。まさかこの期に及んで『天使と悪魔の墳墓』を採用した古き良き時代に回帰することになるとは思いませんでしたが、しかしこれが正解ですね。

【黒緑アビス】に突き刺さり、流行りの【5c蒼龍】によく通り、【アナカラーグラスパー】が考え無しにブーストした結果マナに落ちた『グレート・グラスパー』をまとめて墓地に叩き落とした日には絶頂物でしょう。

他に、必要とされるカードをなにか考えるとすると、やはり『聖魔連結王 ドルファディロム』や『∞龍 ゲンムエンペラー』を除去する札ですね。出されれば積み、というのはあまりにもなんというか、「面白くない」と思いますよね。

汎用除去にもなる
ドルファディロム解体職人

ここで私からはこの2枚をご紹介いたします。どちらも『引けていればゲンムドルファ対策になり得る札』兼『展開にも繋がり得る札』です。

ドロマーハンデスでは、縛りなくブロッカーを展開することは極めて重要で、縛りのないブロッカー展開は事実上アイオブ範囲の踏み倒しと同価値です。それに除去の付帯があると考えるとかなり破格なのが『禁呪と聖句の決断』です。

一方で、ある程度のメリットを切って、墓地からでもアクセス可能になったのが『邪闘 シス』です。アビスラッシュにより登場し、『聖魔連結王 ドルファディロム』を破壊し、颯爽とEXライフ破壊時効果で墓地に引っ込んでいく様は正しく『ドルファディロム解体職人』と呼ぶにふさわしい。

ですが、『終末縫合王 キラー・キーナリー』のいる現状、優先度は『禁呪と聖句の決断』の方が上であると思われます。環境を注視して、慎重に判断していきたいですね。

なにせ『邪闘 シス』には山から『望遠 テレスコ=テレス』をリクルートし得るという唯一無二の可能性がありますので……好みでもいいのではないでしょうか。キーナリーが取れないことを気にする場合は『禁呪と聖句の決断』をどうぞ。

というわけで、メタカードの話を一通りしてから構築へ行きましょう。

2024/5 GW時点での最新構築

今のところは、こうかなぁ?

絶対に必要なカードは4積みしますが、残りは3積み以下に抑える墳墓入り特有の構築に仕上がっています。

前回多く搭載されていたピーピングハンデスはゲーム中に打ちたい回数のことを考えて2種類、4枚。枠が許すなら5枚にしたいのですが中々難しいところです。序盤、2-3ターン目に打つ相手の手札を4-5枚確認するピーピングハンデスの強さは本当にすごいんですけどね。2発目以降のバリューの低さはやはり気になるところですから難しい。

『神託のカルマ コットン/ジャッジ・水晶チャージャー』は自身を裏向きマナとして置く場合『裏向きマナは名前を持たない』ルールに従い同名カードが存在しなくなります。楽でいいですね。

フィニッシュはいつも通り、『CRYMAX ジャオウガ』に委託し、雑に殴るわけですが、今回は『勝熱と弾丸と自由の決断』を採用したので、タップキルジャオウガでお茶を濁し(なお2面処理2ハンデス)、次のターンペディアを召喚してジャストダイバーSAを作り顔へ走るなどということも出来ます。覚えておいて損は無いです。

『秩序の意志』『Uta-Awase選手宣誓のスピーチ』はどちらかを『密かで華麗なるカイタイ』の3枚目に交換するのも選択肢のひとつと言えます。『Uta-Awase選手宣誓のスピーチ』は貴重な『自分の盤面を対象にとれる山上or山下除去』なので『蒼狼の大王 イザナギテラス』のcipを使い回しにできたりすることは覚えておきましょう。

また、『インフェルノ・サイン』や『ルソー・モンテス/法と契約の秤』は、対面のハンデスなどで墓地に行った『CRYMAX ジャオウガ』はもちろんのこと、割とよくある自分の墳墓に巻き込まれて吹っ飛んでいくペディアという悲劇をカバーリングしてくれます。枠がないので不採用ですが。

また、やはりという話になりますが『飛翔龍 5000VT』も採用範囲のカードになります。『秩序の意志』と入れ替えるかな、自分であったら。CSで使用した際のリストにはそういう感じで入っていました。

細かい部分の採用に関しては読者様ご自身でも考える余地があると思われます。よりよい発想などありましたらTwitterのDMやここのメッセージなどで連絡をお願い致します。

さて、ここからは各対面についての解説です。

各対面解説

対赤青マジック

意地でもコットンを引くところからまずはスタートです。もしくは、積極的なハンデスで必要札を落としていきます。
理想のゲームメイクとしては、『セブコアクマン/マインドリセット』で『氷柱と炎弧の決断』をハンデスし、リソース供給に苦しむ間に『アイ・オブ・ザ・タイガー』を通し、一気に展開し、ブロッカーを並べていきます。

できればアイオブから並べるのはペディアとイザナギが望ましいですね。イザナギでさらにハンデスを通すなり、なぜ離れを使って墓地リセをかけたりしてしまえば、かなり優位に立ち回ることが出来ます。

この対面におけるペディアはイザナギとペアで能力を使ったあと、躊躇いなく切り捨てても良い駒です。

止めなければならない『芸魔王将 カクメイジン』の攻撃はきっちりとジャストダイバーのペディアで止めて行きましょう。

仕留める際は可能ならなぜ離れで墓地リセをかけておくと安全です。

対黒緑アビス

対面のドロマーハンデスへの理解度にも依存しますが、このデッキの仕事はわからん殺しであることは確かです。

一応ワンチャンは狙うために、ピーピングハンデスで『力が欲しいか?』は抜いていきます。また、積極的なハンデスで『邪龍 ジャガイスト』の効果発動を妨害していきましょう。

それでももしジャガイストが通ってしまったら、その時は『7777777』や『天使と悪魔の墳墓』がウキウキしてくる時間です。

基本、コットンを立てておけば『超霊淵 ヤバーダン=ロウ』をメクレイドで出し、墓地から『ア:エヌ:マクア』などという感じで出ない限りは致命的にはならないはずです。

ヤバーダンが後出しのパターンはコットンで止まりますので、イザナギを使って7777777を引き込むなりなんなり、というわけですね。

基本はそもそもメクレイドに行かれないよう奮励努力せよ、ということです。

対青黒COMPLEX

シャッフを何枚上から引かれるかでゲームが決まります。

基本的に3、4、6と3つ宣言されると負け、3,4宣言でやることを失う山なので、気合いでお祈りをかまします。

上から引きさえしなければ、墓地に落として山に混ぜるとか、盾に埋めてしまえる山なのでその辺は本当に助かりますが。

『CRYMAX ジャオウガ』を使って殴る際は必ずミュートを最大限ケアするため1点→クラジャを徹底してください。『不埒な再侵入』が裏目になりますが、踏んだ場合どうせジャオウガが処理されます。もう一点刻んで通らばテレスコで返すのが丸いです。

もちろん、墓地リセはできるに超したことはありません。

対5c蒼龍

考えることあります?魂で墳墓引きましょう。墳墓。うん。

いやさすがに嘘言いました。ハンデスの通りが元々かなりいい対面ですので、ピーピングハンデスをマナブースト効率のいい順に抜いていきます。

そうして、相手が埋めた札は墳墓で消し飛ばしつつ、『ブレイン・スラッシュ』のケアのためなぜ離れで戻していきます。

殴り方は相手の見えてる札に警戒を払って行うのでほぼ常に変動しますが、できる限りハンド全部枯らして墓地リセかけて余裕もって殴っていきます。

ディスタスゲート踏んでブレスラでトップからドルファディロムされたら『それはあなたが上手い』って言ってあげた方がいいです。

対サバキ

呪文主体のデッキでかつクラジャが天敵のデッキが勝てるわけねぇだろうがよ……みたいなマッチ。

『頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22』がなぜか光のロックを忘れているのでジャッジ・水晶チャージャー2発で死にます。オラトリオクルスでも死にます。アイオブが打てます。何も怖くありません。

『サッヴァークDG』からモモミーズだけぼっ立ちさせてこようとするやつにはお仕置きですね。

というかそもそも要求ちょっと多いコンボデッキ(ギラメシアZ、転生orトラガ、出し先を抱える必要がある)なのがサバキなので素でハンデスに弱いんですよねアレ……

殴る時は1点→テレスコで一旦ターンを返し、次のターンに殴り→クラジャ→ダイレクトと行くと安定します。裏目もあるので一気に行く時は一気に行きましょう。ただハンドないサバキに1点は完全に安全なのは間違いありません。

対巨大天門

なんか……有利なんですよね。よくわかんない。なんで勝ってるのか、なんで勝てるのか。でも実際勝ってるんです。

多分本質的には『闘門の精霊 ウェルキウス』をハンデスすれば止まるというかどう足掻いてもこっちの致命傷にならない(ゲンム出てこないので)デッキなんですよねアレ。

だからウェルキぶっこ抜いて適当な展開してきたタイミングで『7777777』で9宣言して戻せば死にます。

オリジナルの巨大天門はあんまり強くない、という話の一端、ムザルミの不在によるところが重すぎるという話が深刻なのが分かります。ちなみにアドバンス巨大天門になると五分とか微不利になります。
やめてね。

対アナカラーグラスパー

ブーストして動かれる前にとりあえずハンドは奪います。トップイザナミされる前に墳墓叩き込むかクラジャ叩き込むのを祈るゲームなので、極めて健全なギャンブルに近いです。

なお、オリフィナをハンデスできると大いに相手が面倒くさそうな顔をするのでかなり好きです。

また、コットンを立てればグラスパーを出したターンループに入ることができません。『頃合だな』と思った直前のタイミングですっと差し出しておくと2マナで1ターン貰えます。たまに取れなくて2ターン貰えます。タイムウォークの上位互換ですね。青くないけど。

その他、気になる対面等ございましたらコメントかDMくれれば随時更新しますのでお気軽に!

終わりに

さあ長々と語りに語ってしまいました。

一応直近、64人規模CSではオポーネントで予選落ちの9位という戦績に終わりましたが、この環境下でスイスドロー4-2という記録を残せたこともあり、環境的に良い部分を持った優れたデッキであるという認識を改めて確認することが出来ました。

全国7億人の潜在的ドロマーハンデスファンのみなさんが、全国に今わずかなドロマーハンデス村の村民となり、いつか街、国へと広がるよう、これからも活動していきます。

このnoteもその一助となり、願わくは誰かが握ってくれることを祈るばかりです。

GPでは志が同じかはともかくとして、【アーテルマトリクス】との折半構築が考案され持ち込まれていたのが記憶に新しいドロマーハンデスは、まだまだ発展するアーキタイプと言えます。

しかし、発展はプレイヤーありきです。

どうか、この火が絶えぬよう、共に焚いてくれる仲間が増えますようにと願いまして、本記事は終わりとさせていただきます。

お読み下さり、誠にありがとうございました。また次回、もしくは調整会(再掲 入室はこちらのリンクhttps://discord.com/invite/NeQKReuHHf )で!お会いしましょう!!

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