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フィリピンのスター キーファー・ラベナ選手って?#2
前回の記事ではキーファー選手のフィリピンでの受賞歴から彼の凄さを語りました。
まだご覧になってない方は前回の記事もご参照ください。
さて、今回はキーファー選手のフィリピン時代のスタッツを見ていきたいと思います。
この記事はキーファー選手が残したスタッツをフィリピンリーグの特徴と照らし
Bリーグでどれくらいの成績を残せるかという視点でまとめておりますので
ぜひ最後までご覧ください。
PBAのベストガードと言われるだけあって、物凄いスタッツを残しています。
オールラウンドな活躍を見せた'20フィリピンカップでの個人スタッツ
出場時間:30.46MPG
得点:19.36PPG
3P%:40%
アシスト:4.64APG
リバウンド:5.45RPG
パッと見ただけで物凄いスタッツだと理解できると思います。
オールラウンドな活躍でチームを引っ張っているに違いないと思われるこのスタッツ。
ただ、Bリーグに来たとしても同等のスタッツは残せないと思います。
そう思う利用は以下の2つです。
Bリーグでスタッツが落ちる理由①
フィリピンのプロリーグは年間で以下の3つが開催されます。
①フィリピンカップ
②ガバナーズカップ
③コミッショナーズカップ
上記のスタッツを残したのは①のフィリピンカップなのですが
実はフィリピンカップでは外国籍選手の参加が禁止されています。
つまり、オールフィリピン人のチームで争うわけです。
外国籍選手がいないために発生する事象としては以下の3つがあります。
①得点が伸びる
国内のエース級選手にはスコアラーとしての役割が求められるため得点が伸びます。
②アシストが減る
自分がフィニッシャーとなるため、得点が増える代わりにアシストが減ります。
③リバウンドが増える
外国籍選手がいないとインサイド選手のサイズが下がるため
キーファー選手のようなガードのポジションの選手でもリバウンドのチャンスが増えます。
Bリーグでスタッツが落ちる理由②
2つ目の理由として、フィリピン時代のスタッツでは1試合あたりのプレイタイムが30分超えと非常に長いため
Bリーグに来るとプレイタイムがもう少し短くなり
それに伴ってスタッツが下がるだろうという予測です。
20-21シーズン、レイクスのメインでPGを努めた狩俣選手で
平均出場時間で26.1分でした。
狩俣選手でも出場時間はかなり長いほうだと思います。
(日本人選手のみだとリーグ全体で上から8番目の長さ)
仮に平均出場時間が25分になるとすると
各スタッツがだいたい2割減になると計算できます。
2019年ガバナーズカップの個人スタッツ
2019年ガバナーズカップの個人スタッツは以下の通りです。
出場時間:30.79MPG
得点:15.45PPG
3P%:35%
アシスト:8.18APG
リバウンド:5.55RPG
ガバナーズカップのルールから見えるスタッツの特徴
ガバナーズカップの1番の特徴は
外国籍選手の加入が認められていることです。
ただし、以下の2つの条件があります。
①外国籍選手はチームに1人まで
②外国籍選手の身長は198cm以下
このルールにより、キーファー選手のスタッツは
フィリピンカップと比べてアシストが増え、得点が減った
という事がわかります。
外国籍選手がチームにいるため、フィニッシャーとしての役割が軽減され
ガードとしてパスを回すことに専念できることが大きな要因と思われます。
キーファー選手はBリーグでどれくらいのスタッツを残せるか
キーファー選手がBリーグでどれくらい活躍できそうか
というのがみなさんの気になる大きなポイントだと思います。
フィリピン時代のスタッツからBリーグで残せるスタッツを考えてみたいと思います。
まず、Bリーグとフィリピンリーグではそもそもルールが異なるので
一概にいえない部分はあるというのが大前提ですが
Bリーグとルールが近い19年ガバナーズカップの結果を参考にしようと思います。
ガバナーズカップの出場時間から75%減ると仮定すると
単純計算で以下のようなスタッツになります。
出場時間:23.1MPG
得点:11.6PPG
3P%:35.5%(3PM:2.0)
アシスト:6.1APG
リバウンド:4.2RPG
数字だけ見てもどれくらいすごいかピンとこない方もいると思いますので
各スタッツがBリーグ選手の誰相当なのかを書いていきます。
得点:ジョシュ・スコット(宇都宮ブレックス)
11.8PPG 23.2MPG
3P%:辻直人(川崎ブレイブサンダース)
35.0% 22.2MPG(3PM:1.9)
アシスト:富樫勇樹(千葉ジェッツ)
5.6APG 25.8MPG
リバウンド:ジョーダン・テイラー(レバンガ北海道)
4.0RPG 24.1MPG
という感じで、名だたる選手が並びました。
こんな計算結果を出してしまったらもう期待するしかないですね。
【最後に】ルールに順応できる凄さ
さて、ここまでキーファー選手のスタッツを振り返り
Bリーグならこれくらいの成績になりそう、という話をしてきました。
しかし、フィリピン時代の成績に出場時間の割合をかけるなんて
そんな単純な結果になるわけ無いじゃん!
という反論が予想されます。
私もその通りだと思うのでその反論についてはぐうの音も出ません。
ではなぜこのような記事を書いた書いたかというと
キーファー選手はルールに順応し与えられた役割を果たせる選手だということを伝えたかったのです。
フィリピンカップとガバナーズカップ、2つのリーグのスタッツを見比べて
得点やアシストで増減の特徴が出ていると先に述べました。
つまり、リーグのルールやチームメイトが変わることに順応し
自分のやるべきことを理解した上で実践し結果を出している
ということの何よりの証明になっていると思います。
Bリーグのルールやチーム審判の特徴、チームの連携にもすぐに順応し
期待された結果を残せる可能性は十分にある、ということがスタッツから読み取れるので
Bリーグでも凄い記録を残してくれることでしょう!
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最後までご覧になていただきありがとうございました!
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